ふらあそ!

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【アニメ】デリシャスパーティ♡プリキュア第43話「レシピボン発動! おいしーなタウンの危機」感想

まあ、今回はセクちゃん(馴れ馴れしすぎ)の面白顔見れたからもう満足かも( ´艸`)

 

うむむむ…まあ、まずは最終決戦前夜、といった感じの回でしたが、個人的にはゆいについては若干消化不足感が否めない回ともなりました。が、それは次回の恐らくは最終決戦で語られると思うので、それを見て判断ですかね。

 

話の流れとしては、キュアプレシャス達が撤退した事を受けて、ついにレシピボンを発動させるゴーダッツ。

彼はこの世界にあるすべての料理を消し去り、人類から食事の記憶だけを残した上で、自分に従わなければ、飢え死にという恐怖を与える、というヴィジョンを全世界に発信。

この料理の記憶除去はプリキュア達にも及んでおり、コメコメがリタイヤ中のゆい=キュアプレシャスを除いた三人とマリちゃんが人間界に姿を見せたブンドル団本拠地に向かい、それをゆいが見送る…というものでした。

 

和実ゆいについて

まずは前回の予告であった「戦えない」についてはコメコメの件と精神的な面、どちらも影響していましたが、どちらかと言えば、前者の方が深刻ではありました。

ブンドル団の本拠地から這う這うの体で逃げ帰り、現在の惨状を自身が招いてしまったことについに堰を切ったように大泣きしてしまうのですが、これはブラペの正体が割れてしまった時とは対照的な感情的なものだったのが印象的でした。

成程、彼女は自責の念に駆られた時には感情的になる訳ね。

ゆいは、完璧にこだわり続けるセクレトルーに、笑顔を忘れてまで高い理想を追い求めるのは本末転倒である事と自分の罪に今は向き合うべき、というマリちゃんの言葉に自身の行動を重ねて、泣き出す結果になった訳ですが、さて、これをどう判断するか。

というのも、彼女の自責は、拓海やコメコメを傷つけてしまった事に対してであって、この回ではゴーダッツに対する言及がなかったからです。

ここで、マリちゃんからは人間は誰でも失敗するものであり、そこから何かを学ぶべき、という言葉と、今までデパプリチーム全体を引っ張ってくれたことへの感謝を三人から告げられ、食事を出来る程度に回復するものの、最後の決定打になったのは拓海でした。

その際に、日本に帰ってきていたはつこと彼女のファンでもあったセクレトルーの回想を挟みながら、拓海がかつてよねから教えられた言葉「大切な事は笑顔の先にある」を出し、ゴーダッツとの対峙の際、キュアプレシャスが止めてくれたことでそれを思い出す事が出来て踏みとどまる事が出来たと彼女に感謝の意を表しました。

その時、ゴーダッツの手によって、料理そのものが失われ絶望する中で、恐らくはジンジャーの仕掛けが発動。町中の方々にあった招き猫の像が光り出し、おにぎりのレシピが人々の心に復活します。少なくとも当座の危機を人類は免れる事となります。

それと同時に、コメコメも復活し、彼女は決意の表情で変身、苦戦しているであろう他のデパプリチームを援護するためにブンドル団本拠地に飛び立ちました。

ゆいは拓海の優しさに、そして、祖母の言葉と意思に救われる形になりましたね。

後は、ゴーダッツに対して、どう向き合うのか、だけです。彼女自身は祖母・よねと拓海によって最後の決意を固めました。笑顔の先にこそ未来はある、と。今のゴーダッツのやり方は間違っている、と。

ならば、ゴーダッツにはどう対峙するのでしょう? 第39話で答えは出ているはずです。

自分の言葉を紡ぐ。

次回はいよいよ最終局面でしょう。最後、彼女は自身の言葉でゴーダッツと向き合えるでしょうか? キュアプレシャス=和実ゆいの真価が問われます。

 

ゴーダッツについて

まずは、食というものを人質に取るという、最高に効果的な手段で世界征服に手を染めました。確かに、レシピボンの力を使って、こんな能力が発揮できるのなら、こんな効率的な方法はない。

しかし、これは筆者自身の考え方ですが、人間にとって衣食住に手を出した場合、それは断罪されてもしょうがない存在である、というのが本音です。もし彼に許されるべき事情があったとしても、越えてはならない一線を越えた以上、何かしらの贖罪は必要でしょうね。

そんな彼ですが、この期に及んでも未だになぜこんな凶行に及んでいるのかまでは、未だ分からずじまいでした。ジンジャーに対しては並々ならぬ思いがあるのは分かってはいますが、この回では「あなたのやり方は間違っていた」と否定的な言葉も口にしており、ここまで力に固執しているのも少し気になります。

ジンジャーについては、視聴者側から見てもそこまで多くの情報がない訳ですが、気になるのはやはり死に様でしょうかね。第38話でホカホカハート集約装置を作る際に命がけのような描写がありましたが、マリちゃんやパムパム・メンメン、フェンネル(まあ、彼の言葉はどこまで信用できるかだが)の言葉を鵜吞みにするなら、人間界で事をなした後にクッキングダムに帰還、その後に亡くなっているはずなのですよね。

もし、ゴーダッツ=フェンネルに何か大きな精神的ショックを与えていたのだとしたら、そこら辺が鍵になるとは思うのですが…ただ、フェンネルジンジャー存命中にシナモンを罠にかけている訳ですから、大きな理由になるとは考えにくい。仮にジンジャー絡みが大きな決定打だったとしても、シナモン追放の件については言い逃れ不可能状態です。ブラペ=拓海は矛を収める形になりましたが、正直納得できないでしょう。

前回、もし元々フェンネルが歪んでいたというのなら、ジンジャーの弟子というのは信じられない、と書きましたが、例え師匠が善人であっても弟子がそうであるとは限らない。近作ならば鬼滅の刃の獪岳が記憶に新しいですよね。ただ、獪岳は徹底的な屑として描写されていましたが、フェンネルは表向きがそうではないのが質が悪い。今話でも悩むマリちゃんに協力してくれる回想シーンがあり、未だに良く分からない人物でもあります。

最終的に総評で書くことになると思いますが、彼の評価は次回以降の描かれ方で判断ですかね。ただ、よほどの事情がない限り、許される展開になったら筆者的には非のキャラクターにはなりそうです。

 

共感した台詞について

今回はつこさんから非常に良い台詞が出ました。

前回セクレトルーは芙羽家に保護されているのですが、たまたま帰国していた(のだろうと思われる)はつこさんが彼女の看病をするのですが、セクレトルーは元々彼女の大ファンであり、今までの態度からは考えられないぐらい狼狽しおたおたし始めます(この観点からも彼女は別に料理そのものを憎悪していたわけではない事が分かる)。

そして、はつこが用意してくれたお粥をレシピボン発動で食べられなくなったとキョドるセクレトルーに彼女は驚愕の事実を明かします。

何と、はつこは料理自体はからっきしなのです。あくまでも「神の舌」を持っているにすぎない訳ですね(お粥はシェフに作らせた)。彼女自身、若い頃にはそれで相当悩んでいた様子で、その事をよねに相談したらしいのですが、その際に教えられ、彼女の座右の銘になった言葉

「味に正解はない」

これは真理だと思うのです。

筆者は料理人を尊敬しています。友人に一流と呼ぶにふさわしい料理人がいて、彼と触れ合う機会があったのが大きいのですが、やはり理由としては「正解がない道を突き詰める求道者」だからです。

人間は個性の塊です。故に味覚についても千差万別。逆から言えば百人いたら百人「美味しい」という料理は実は存在しない。しかし、料理人はあくまでもそれを追い求める訳ですから。極論を言えば、そこらのチェーン店の牛丼やらハンバーガーやらが最高においしい、という人物がいれば、それはその人間にとっての正義であり、それを味音痴め、と罵るのは傲慢以外の何物でもありません。

そんな世界に料理人は立ち向かっている。じゃあ、なんで料理人はそんな茨の道を進むのか。それは、拓海も言っていたよねの台詞「大切な事は皆の笑顔の先にある」があるからなのではないでしょうか?

この言葉ははつこにも語られており、彼女の悩みを氷解させました。そしてはつこはその言葉を糧に今の地位に登りつめたのですよね。語られてはいませんがそれがしょうせい(彼は明確に料理人の描写が過去にある)との出会いに繋がったのでしょうかね。

ただ、一つ難があるとすれば、このエピソード、レシピボン発動後なんですよね。それだとお粥すら満足に作れないはずなんだけどな、本当は(苦笑)。まあ、料理が途中で消えたのでそれまでに時間差があったと解釈するしかないのかな。それか、料理中はまだ発動していなかったか。

 

次回は最終決戦だとは思いますが、前作同様、再来週の最終回まで決着を先延ばしにするかもしれませんね。そして、タイトルのシェアリン=シェアリングという単語。変身の際にも口上の中に含まれていますが、今話でも、おにぎりのレシピが復活し、人々がおにぎりを分けあう=シェアするシーンをキュアプレシャスが感慨深く見るシーンがありました。この言葉がどういう風に鍵になるのか。そして、おいしーなタウンの巨大招き猫像もホカホカハートを排出してはいますが、はたして…!?

 

今週のデパプリをかいつまんでナナメからバッサリ

たださあ、食料に深刻なダメージ与えようとしている所にすぐさま攻撃を仕掛けようとするのは悪手もいいとこなんだよなあ。これは食糧問題が深刻になってから打つ手であって、こういう所で戦術誤っているよゴーダッツさん。

 

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