ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】デリシャスパーティ♡プリキュア第30~33話雑感

麺類イベントか。こと日本という国では戦争だぞ、それは…あ、佐野の大根そばとかいうB級食ったららんちゃんはなんというのだろうか…( ´艸`)

 

さて、今期間は3クール目特有の「物語の核心には直接寄与しないがちょっかいをかけてくる敵側の事情も含めて、少しづつ物語が収束に向かいつつある」期間でした。全体的にプリキュア各メンバーの掘り下げも進みましたが、あまねに少し比重が傾いていたかな? という程度。そして、マリちゃんは順調に株を上げまくる( ´艸`)。

 

プリキュアサイドの動向

まずは第30話でマリちゃんが何故ブンドル団がおいしーなタウンに固執しているのか思慮を巡らせる場面がありました。それについての結論はまだ出ていませんが、この町ばかり狙われているのには何か理由がある、とも取れる発言でした。こういう発言は往々にしてメタであることが多いので、味方側が謎を解き明かすのか、敵側から暴露されるのかは今後に注目しましょう。話のキモの部分なので。

また第33話ではナルシストルーにクッキングダムが手を焼いている(極度の偏食の上に猫舌)という事がマリちゃんの口から語られており、きちんと人間界とクッキングダムのホウレンソウは出来ているようですね。

プリキュアメンバーの中でスポットがあったのは上でも書いたようにあまね。

第32話ではデパプリチーム全員でぱんだ軒にお昼を食べに来た際にあまねが入店を躊躇する(多分、ジェントルー時にぱんだ軒を標的にした事を気に病んでいたのだろう)のですが、他でもないらん自身があまねの手を取って入店を促す、という場面がありました。らんの優しさを押し出した(しかもさりげなく手を引いてあまねに気遣ってまでいる)非常に良いシーンだったのですが、元々らんは明るい性格に加えあまねとは加入時からあけっぴろげに接していたので、少し今更感があったのは否めません。欲を言えばこのシーン自体はもう少し早い時期に挿入した方が良かったかな、と。

第33話ではナルシストルーの話が出た際に、最後に彼に対峙した場面がフラッシュバック。彼に憎しみの感情がある事を再認識してしまった故に自身の心のありように苦悩し、それが原因となって変身自体が出来なくなってしまう、というものでした。

ここではマリちゃんの説得で事なきを得ました。自身の醜い心が許せない、と言ったあまねに「人間だれしも憎しみの感情はあるかもしれないが、大切なのはそれに流されない事」と諭したのですが、これは自責とナルシストルーの両件にダブルミーニングとして機能していただけではなく、マリちゃん自身の自戒のようにも聞こえました。シナモン絡みの件がありますからね、彼には。

ただ、この話では同時にパートナーの機嫌を損ねると大変なことになってしまうというのも判明してしまいました。落ち込んでいたあまねが彼女を元気づけようとしたパフェレシピッピを邪険にしてしまい絆の力が切れてしまったのが変身できなかった理由だったのですが、正直、あまねの放っておいてほしい機微を読めていなかったのはレシピッピの方ですし、あの程度で絆の力が切れてしまうのはちょっとわがまま過ぎんか、このレシピッピは? と思います。

あまねの過去を鑑みれば、彼女の悩みは当然であり(ただちょっと清廉潔白に過ぎるとは思う)絆で繋がっていればこそ、彼女を支えてほしかったかな、とは思います。ただこれはレシピッピと人間とでは言葉が通じなかった(実際、お互いの気持ちのやり取りをするシーンではコメコメが通訳をしていた)故のすれ違いでもあったためしょうがない部分もあったのですが。

第32話では戦闘前に力を大きく削いでしまっていたメンメンが、戦闘中にキュアヤムヤムのパワーダウンの要因となってしまっており、良くも悪くもプリキュアとパートナーは一心同体であることも強調されましたが、これは取りも直さず強みにも弱点にもなり得ます。敵はその辺りを突いてくると緊迫感のある展開になるかもしれませんね。

第31話でも注目すべき点がありました。というのもこのシナリオ、イースキ島という小さな島国の王女がゆいにそっくりであり、入れ替わって彼女のガス抜きを行う、というものなのですが、この島には王女排斥派がおり、ゆいが勘違いされてしまい拉致されてしまうというものでした。そして、ゆいはなんと他のメンバーと連絡を取り合い王女の無事が担保されたとみるや、キュアプレシャスに変身、拉致メンバーを一方的にのしてしまうのです。

このシナリオは珍しくブンドル団が一切関わらない話であり、逆から言えば並の人間ではプリキュア達には全く歯が立たない、というのを露呈しました。転じて、プリキュア達が戦っているウバウゾー系怪物やブンドル団の幹部にも当然人間では歯が立たない訳です。それは毎シリーズそうともいえますが、はっきり形として現したのはなかなか珍しい展開でもありましたね。

パッとまとめるだけでも、クッキングダムとの連携、プリキュアのパワー表現、パートナーとの一体感、あまねの覚悟。様々な要素が語られました。中盤の醍醐味かな。

 

敵側の事情について

ナルシストルーが退場した事により、セクレトルーが出張る事になりました。スピリットルーと交代交代で出てくるのかと思っていましたが、この期間の4話中では全てセクレトルー。

さて、彼女の能力はナルシストルーのアッパーバージョン的な物で「料理の存在そのものを消す」というもの。レシピッピを奪った段階で、メニューや看板からその料理名が消えてしまったり、食べていた人からも料理の存在が消えてしまう。当然それを食べることになった動機も記憶も消えてしまう。前作の記憶吸収装置をどことなく彷彿とさせますね。

面白いな、と思ったのは、彼女はナルシストルーと違って料理そのものにネガティブな感情がないどころか、むしろ美味しい食べ物には目がない、という点。序盤でもジェントルーに買い物を依頼したりしていましたが、恒常的に「今日は○○(を食べたい)な気分」と言っていたり、実は食いしん坊疑惑が浮上しています(笑)。逆に「みんなで協力する」と言った言葉に拒絶反応を示しており、仲間等の横とのつながり的な物にはネガティブ反応を示していました。

ただ、奪った料理は表向きではゴーダッツに捧げる事を是としており、レシピッピを強奪するのもゴーダッツのため、といった感じなのですが、どうにも私欲がないかと言われるとちょっと考えにくい。セクレトルー=秘書をもじった名前でもある事からも完全にゴーダッツに心酔しているかと言われるとちょっと不明なんですよね。そこがヒープリのシンドイーネとは少し違うのかな、と。まあ、まだ腹の中を見せていないキャラと言ったところでしょうか。

そう言えば先回の彼女のクッキングダム襲撃ですが、帰り際にワープ空間に何かをばらまいていた(額面通りに捕らえるならば使用後に用済みになった模造デリシャストーン)様で、一応布石打ちのためではあったようですね。ゴーダッツもお咎めなしどころか「よくやった」みたいな感じでしたし。不自然だとは思いましたが、最低限の説明付けにはなっていたかな、と。

そう言えば、ゴーダッツも未だに正体不明で不気味な存在ですね。尤も、最終盤になるまで敵の大ボスの正体が分からずじまい、というのはここ最近のシリーズでは慣例化しているので、驚きはあまりないかな。中盤辺りから少しずつ絡めてほしい気もしますが、物語全体的なバランスもあるでしょうから難しい注文ですかね。

 

シナリオごとの小感想としては

第30話はマリちゃんが焼きそば作りで男を見せるお話。が、食道楽をした挙句散財でお財布がピンチになったのをおいしーなタウンのせいにするのはいただけないなぁ( ´艸`)

基本的には息抜き回でしたが、マリちゃんが料理の腕も一流である事や、ここねが芙羽家の財力を使って出店の宣伝をするなど、楽しい展開でもありました。上記した様にセクレトルーの能力が初お披露目された回でもあり、戦闘シーンも緊張感がありました。

最後のコンテストがマリちゃんとライバル店が同時優勝になったのは時世かなあ、とは思いましたが。

第31話はゆいと自身のそっくりさん=イースキ島の王女・マイラが入れ替わるというもの。この話で感心したのはゆいの優しさ。マイラのために本当は一緒に遊びたかったであろう心情をぐっと抑えてるんですよね。…まあ、それ以上に王女という得難い体験をしてみたかった好奇心が勝っていたようにも見えましたが( ´艸`)*1

あと、町中で買い食いを楽しんでいたマイラとゆいを除いたデパプリチーム一行と拓海がばったり出会うのですが、流石に彼はマイラがゆいとは別人であることをすぐ見抜きました。はやくくっつけオマイラ( ´艸`)

あとはSNSでも話題をかっさらった、ゆいが単身で全身を縛り上げていたロープを引きちぎったのは流石にツッコミを入れずにはいられませんでした。前作のあすかの片手ジャイアントスイングもひっくり返りましたが、ゆい最早人間じゃねえ…オムスビヒャッコモタベラレソウデッセー(笑)

第32話はくまモンゲスト回。ちょい出かと思ったら結構関わってきました。プリキュアシリーズがくまモンを動かす事が出来るほどビッグネームと考えるか、くまモンがそこらへん寛大なのかは難しいところですね(苦笑)。

個人的にはらんとメンメンが仲がいいのが微笑ましいです。ヒープリのひなたとニャトランも仲が良かったですが、バディ感が一番感じられる組み合わせは黄色枠が多い気がします。

戦闘ではメンメンの疲労によりキュアヤムヤムがパワーダウンしてしまいましたが、それならそれで力押しを止めて少ない力による拘束を成功させるなど、対応力や戦闘センスは高いイメージですね。学力は低くても地頭は悪くない、というのは好感が持てます。

第33話はあまねの決意表明回。非常に良い回だったのですが、先回にナルシストルーに切った啖呵「そんなものでは私は揺さぶられない」は強がりもあったという事ですかね。個人的には序盤で出てきたおいしーなタウン南米エリア壊滅を今後引き合いに出すかどうかは気になります。ジェントルー絡みの話としては出さなければまずいとは感じますが、あまねの贖罪エピソードとして見ると、これ以上彼女のネガティブ面に焦点を当てるのは少ししつこいかな、とも感じます。遅きに失したかな、と。

 

ところで次回は

ゆいの祖母の知り合いのおじいさんとそのお孫さんが一枚噛んだ上で野球のエピソードを展開するようなのですが…

そう言えば、先回のゆいの回想シーンで、祖母がヘルメットをかぶってバットを振るシーンがありましたね。界隈では野球回があるプリキュアは傑作などと期待の声が高まっていますが、私的にちょっと気になったのはゆいの祖母=よねさんがかなりの重要人物なのでは? という点。この期間中もよねがおいしーなタウンではかなりの有名人であることが強調されましたし、町の象徴・招き猫の彫像の建設にもかなり深くかかわっていたそう。どうも町そのものの創設メンバーの一人だったのでは? とすら思わせます。

そして、ブンドル団がこの町に固執する理由…シナモンと思われる門平とゆいの父親・ひかるが行動を共にしている事も考えると…よねがブンドル団と因縁がある可能性もないとは言えなくなってしまいました。ただ、よねさんは中の人の事も考慮するとそこまで核心に近いキャラにするのも考えにくく…

考え過ぎかな?

 

ここまでのデパプリをかいつまんでナナメからバッサリ

彼女的には心外だろうが…その…すごく…似合っています…

 

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*1:実際入れ替わりを最初に提案したのは他でもないゆいである。