ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】デリシャスパーティ♡プリキュア第26~28話雑感

語尾がニガのピーマン大王。刻んで塩こぶ和えにして食ってやるニガ( ´艸`)

 

さて、この期間はコメコメの成長を軸にしながら取り巻くデパプリチームの掘り下げが進みました。これは、第28話にて4人合体技の登場に際してコメコメが重要なポジションに付くからでもあるのですが、何より唯一成長要素のある妖精枠のキャラクターをどう描くか? というポイントを見事にクリアした形になりました。

そして、敵側にも大きな動きがあり、二人目の幹部として出張っていたナルシストルーの捕縛成功と彼の身の上にも切り込みました。シナリオも半分を少し過ぎたあたりでしょうし、転換点となる期間でしたね。

 

まずはコメコメの事情について

このブログの記事では今まであまり触れていなかったのですが、コメコメはシナリオを進めるごとに徐々に成長しています。次第に人間の少女に姿が近づいていき、自我も急速に芽生え始めました。先回のパムパムとの喧嘩回も今期間の流れの一つですが、プリキュアメンバーから大切なことを少しずつ学び取っている感じですね。

先回ではあまねから他人への配慮を学びましたし、第26話ではここねから苦手を克服する姿を、第27話では自分の欠点をポジティブ方向にもっていく術を、そして第28話では何もできない自分を責める姿をゆい=キュアプレシャスに叱咤激励されるなど、確実に成長しています。

唐突といえば唐突なのですが、コメコメには先代がおり、その人物が凄いパワーを持っていたらしい事がパムパムによって語られました。第28話ではキュアプレシャスに叱咤激励され自身も皆の役に立ちたいと思いがデパプリチームに新アイテム・パーティーキャンドルタクトを生じるきっかけになりましたし、先代の力は確実に引き継いでいると思われますが、その人物が故人なのかどうかは気になりますね。そこら辺は明言はされていないので。そして、デパプリメンバーの優しさに育まれながら確実に成長とともに力をつけている描写は丁寧で上手だと感じます。

あとちょっと面白いなと思ったのが、コメコメの立ち位置。敵側が新たに作り出した敵・ゴッソリウバウゾー(以下Gウバウゾー)はキュアフィナーレの浄化技では浄化できず、戦闘能力もデパプリチームを一瞬で壊滅させるほどのパワーを持っているのですが、上記したタクトを使用した新合体技・プリキュアライトマイデリシャスでやっと浄化されました。で、この技なのですが、まず成長した人間態コメコメが先頭に立ってそこからプリキュア達がタクトを振りかざした後その光がコメコメの胸のクリスタル? に収束、そこからプリキュア達に光が返され独自のフォームに変身した後に必殺技を放つ、というものなのですが…これって、コメコメがプリキュア側にバフかけてますよね。要するにスピリットルーと立ち位置としては同じなんです。そして二人とも、無垢な状態からスタートしたキャラクターという共通性もあります。

ここら辺を鑑みると、スピリットルーとはいずれ和解があるのかなあ、と。第27話でもモットウバウゾーへの応援を指して、食べる事への楽しみが見出せない、と言った彼にキュアプレシャスが「それが美味しいという事だよ」と諭され悩み始めるなど、やっぱり完全悪には思えないんですよね。ただ、そのスピリットルーはその直後…

 

敵側の事情について

まずはスピリットルーですが、上で書いたようにキュアプレシャスに諭されたことによって悩み始めたところで用済みとばかり突然現れたナルシストルーにパワーを蓄積されたデリシャストーンを奪われ休止状態になってしまいました。この石と先回出ていた黒いボックスを掛け合わせることでGウバウゾーが生まれたわけですが、第28話最後ではセクレトルーが動かなくなったスピリットルーを回収して「これで準備は整った」と不気味な台詞を残しており、まだまだ何かありそうな雰囲気です。

そして、ナルシストルー。

セクレトルー曰く、どうもスピリットルーはナルシストルーの根本思想をかなり引き継いでいるらしく、ナルシストルーは過去に何かあったっぽいですね。先回の記事で筆者はこの二人はむしろ正反対、という印象を持ったのですが、ここはナルシストルーの本質に関わってきそうではありますね。

第28話での彼の回想シーンが挟まれましたが、詳しくは不明。大勢の人に囲まれながら食事をしているナルシストルーがつまらなそうな表情をしながら、その場から静かに去っていく…というものでしたが…「もうあんな思いはしたくない」とも言っているんですよね。一応、セクレトルーが好き嫌いの激しさを指摘していましたが、果たしてそれだけかねえ…というのが正直な感想です。

Gウバウゾーが破れ、それでもなおキュアフィナーレへの挑発を辞めない彼をマリちゃんが取り押さえ「どうして人を傷つけるようなことばかりするのか!」と詰問した際には「そういう生き方しかできなかった」と諦観した様子で語っています。彼のエピソードはもうちょっと先がありそうな感じですね。

最後に残った幹部セクレトルー。第28話での態度から察するにナルシストルーすら使い捨ての駒…というより、彼女(若しくは彼女の指示源であろうゴーダッツ)にとってはスピリットルーという「素材」の方が重要だったように思えます。次回以降、彼女が出張るのか、何かが施されたスピリットルーが再襲してくるのか、或いは新幹部追加か…目が離せないですね、敵側も。

 

スペシャルデリシャストーンの謎

さて、第28話の最後でセクレトルーは動かなくなったスピリットルーを見て「準備は整った」と発言するのですが、その際に彼女の手にスペシャルデリシャストーンが握られていました。

はて?

ナルシストルーが手にしていたスペシャルデリシャストーンは今回彼が捕縛された事で黒い捕獲ボックスともどもプリキュアサイドに回収されているはずです。ならば、ブンドル団はスペシャルデリシャストーンを最低二つは手に入れていたことになります。

クッキングダムにとってスペシャルデリシャストーンにどの程度の希少価値があるのかまでは不明ですが、ブラペの出現の際にマリちゃんは驚いていたため、それなりに珍しい存在ではあるはず。

そう言えば、スペシャルデリシャストーンを使いこなす戦士はクックファイターなのだそうですが、マリちゃん自身の口から今それを持っている存在はブラペを除けばマリちゃんとフェンネルだけだそうです。という事は逆説的にマリちゃんもクックファイター(正確には“だった”)な訳で、ブラペという新たなクックファイターが現れた事にあそこまで驚いていたのは少々腑に落ちませんでした。尤も、彼はシナモンと因縁があるのかもしれませんし、彼の把握外のクックファイターが出現したが故だったのかもしれませんが。

何にせよ、ブンドル団がどこまでクッキングダムの宝物を奪っているかは結構な伏線な気もします。セキュリティがガバガバなのか、或いは内通者でもいるのか…次回はそのクッキングダムに行く話の様なので、何か事情が判明すると良いですね。

 

プリキュア達の事情

第26話ではここねとコメコメが苦手なピーマンを克服する話でしたが、まずはここねが克服しようとした理由が、コメコメの苦手意識を払拭してあげたいから、というものでした。

あくまでもコメコメのため、なんですよね。実際苦手の克服というものは簡単ではありません。ここねもコメコメも幼少期の(コメコメはつい最近なのだが)トラウマが原因ですし、こういうのは筆者自身も身に覚えがありますが、克服まで行くのは中々難しい。*1それを自身ではなく別の人のためにやるというのは…親心に近いですよね。「自分と同じ思いをしてほしくない」とも言っていましたが、彼女の根本には他人を思いやる献身が見て取れました。

第27話では仲良くなったらんの弟妹たちと違う容姿(耳や尻尾)についてコメコメが悩み、それをらんに消してくれ、と依頼するというものだったのですが、いくららんでもそれは不可能ですよね( ´艸`)

先回でも描かれていましたが、耳と尻尾を消してほしいというコメコメの願いを、転じて弟妹と同じ姿になりたいのだな、と悟ったのは洞察力の鋭さが出ていました。それが分かった上で、その(彼女にとっての)コンプレックスをネガティブではなくポジティブに考えることを教唆するという形でコメコメの成長を促しました(実際、少し体自体も成長した)。

これまた過去回でしたが、らんは幼少期、他の友人たちと自分が少し感性が違う事を悩んだ…というよりは自覚した、というシーンがありましたが、その先で彼女がどういう風に生きてきたのか、なんとなく想像出来るシナリオでしたね、第27話は。

そして、ゆい。第28話の自己否定したコメコメを叱るシーンはちょっと胸に来ました。これは完全に私事なのですが、やはり親しい友人がネガティブ方向に行くというのは結構辛いのですよ…実際リアルで今それを味わっている所なので…

コメコメはそんなゆい=キュアプレシャスの言葉で考え方を改め新たな力に目覚めましたが、幼い故の無垢さもあって、素直に彼女の言葉に耳を傾けてくれたのは良いシーンでした。大人になるとな、そういう忠告ってなかなか聞いてもらえないのだよ…

 

作品全体としても半分を通過し、今の段階でよくわかっていないのはクッキングダム。次回はそのクッキングダムにデパプリメンバーが足を運ぶようですが…

良く見るとナルシストルーも一緒なんですよね。これはクッキングダムに行く理由の一つに彼の連行が含まれていそうですね。

個人的にはフェンネルの人となりが気になるので、注視していたいところです。

 

ここまでのデパプリをかいつまんでナナメからバッサリ

食べる事が出来るシャボン玉キャンディー…そんなん出来るの? と思っていたら実際に商品あるのね。知らんかった…ただ評判は芳しくないねえ…

 

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*1:筆者はチーズが苦手なのだが原因は保育園の時に出された三角形のチーズを食べて虹を出した(笑)からである。ちなみにピザの溶けるチーズで克服はした。ただ今でも固形系の一部は苦手。私の友人にはキノコが一切ダメという人がいるが、原因はシイタケ。別の友人は魚全般がダメだが、彼は幼少期に骨を喉に刺したトラウマが原因である。