ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】デリシャスパーティ♡プリキュア第22~25話雑感

料理バトル系の漫画では大体出てくるよね「神の舌を持つ」キャラクター( ´艸`)

 

さて、着実に掘り下げが進んでいった期間ですかね。コメコメや拓海などサブキャラクターにもスポットが当たりましたが、全体的には少し起伏が足りなかったようにも感じました。ここまでで全体のほぼ半分の期間が消化されたわけですが、少し無難に話をまとめ過ぎているきらいがあるように感じます。まだまだ消化していない謎や伏線もありそうなので、後半戦に期待ですかね。

 

第22話/ブラペの懊悩

ブラペ=拓海の性質と決意を描いた回でした。

 

話の流れとしては彼が日ごろからお世話になっている八百屋の若旦那が喧嘩をしてしまった幼馴染(最初筆者は奥さんと勘違いしてました( ´艸`))に仲直りの印としてお互いの思い出の品である伝説のクレープを贈りたがっていたのですが、このクレープ店はすでになく、拓海はその再現に奮闘する…と言うものでした。

 

さて、この話の主軸となる伝説のクレープを絡めつつ、拓海の性質が描かれていましたね。この伝説のクレープ、神出鬼没の屋台で一時期販売されていたものらしく、おいしーなタウンの住人の間では有名な存在の様で、登場人物のほとんどが一回は味わった事があるというシロモノ。ひょんな事からその再現をすることになった拓海でしたが、デパプリチームの助力もあり、完成させることに成功しています。

拓海が料理上手なのもさることながら、ゆいと拓海が並んで料理をしている様子を見てあまねが悟ったような表情を見せたのが印象的でした。尤も、どのレベルまで察したのか(拓海の恋愛感情の度合いもそうだし、ブラペの正体まで気が付いたのか、というと現段階では判断しにくい)は分からなかったのですが。ただ、この二人、やっぱり並んでいると絵になりますね。

先のキャラ評で筆者はここねを完璧主義者と評しましたが、これ、どちらかといえば拓海がそのタイプかもしれません。八百屋の主人がクレープを贈りたい理由が喧嘩だったことを知って「余計な事をしてしまったかも」と悩んでいたり、そもそもこの話自体がプリキュアの邪魔をしているのでは? と懊悩し始めたブラペから始まっています。尤も、このセリフを浴びせかけたナルシストルーはからかい半分且つ、それで足元掬えれば儲けもの、ぐらいの感覚だったため、実際は拓海の考えすぎだった訳ですが。

結局、話の後半でクレープの思い出を忘れ去った縁者を救うため拓海=ブラペは覚悟を決めたわけですが、その後にキュアプレシャスからいつも助力してくれることを感謝するメッセージカードを渡された事で、彼女たちを助ける存在であることを新たに決意しました。

厳しい言い方をするならば、マリちゃんにシナモンとの関連性を指摘されたことを気に病んでいたり(という事は彼はシナモン=父親だという事に気が付いている)、ナルシストルーの戯言を真に受けての懊悩の仕方といい、彼は少し覚悟が足りなかった訳ですが、この回はブラペの決意表明回としては非常によくできていたと思います。先回のらん・あまねのはごろも堂のエピソードもそうでしたが、戦う動機が分かりやすいのは見ていて安心できます。

 

第23話/芙羽家の事情

両親の出張の予定が急遽なくなってしまい、久方ぶりに家族水入らずの時間を持つ事が出来たここね。しかし、長い間団欒の時間が持てなかった芙羽家の面々はどこかぎこちない時間を過ごしてしまい…というのが話の流れでした。

 

満を持して登場(と個人的に思っています)したここねの両親。母親のはつこは週刊誌に神の舌を持つと特集される有名人、父親のしょうせいは主な場面で地味ながらしっかりした服装だったため辣腕の経営者…といったところでしょうか?(ただこれは推測)

まずは芙羽家自体に大きな問題がなかったのは意外でもあり少しホッともしました。実際、両親の不在を「それは寂しいだろう」と指摘したあまねに対してここねはピンと来ていない表情を浮かべており、不和というのとは無関係だった事が伺えます。これは先回のここねあまね回(マナー講座回)でも強調されていましたね。

しかし、流石に長い間団欒がなかったダメージは確実にあり、これは主にはつこさんの朝食時のぎこちない会話でも見て取れました。…ここねの不器用さはこのはつこさん譲りぽいですね。父親のしょうせいも確認もせずに既に持っているリップをここねにプレゼントしたり(ただ、それを差し引いてもここねはとても嬉しそうだった)、全体的に不器用系の家庭という感じです。ただ、今まで三者とも余り話せなかったことを振り返りつつ、お互いの事をもっと知ろうと歩み寄りを見せた芙羽家自体は穏やかな性質が全体的にあり、非常にのんびりしつつも暖かいいい家族だと感じました。

話の主軸の一つにここねが幼い頃にはつこにねだったボールドーナツが出てきました。これは親戚のお姉さん(はつこが「お姉さん」と言っていた。ただ実姉なのか義姉なのかは不明)に「我儘になるかもしれないから程々に」と忠告された過去があるのですが、ここねはこれが起因で自分から願いを言う事をしなくなり、はつこさんはそれ以来のここねの何も望まない態度に気を揉んでいる…という描写がありました。

なかなか難しい問題ですよね。今のここねの性格を鑑みれば、このお姉さんのいう事は余計なお世話、という事になるのでしょうが、逆にこの一言が彼女の性質の一部を形成したとも言えます。筆者自身も覚えがありますが、子供の頃に言われた何気ない一言が後々まで影響する事というのはあります。だからと言って年長者が何も言わない、というのはそれはそれで違うかな…とも思っているので、このエピソードは個人的には考えさせられるものとなりました。

シナリオ全体の流れはデパプリチームの助言により、念願かなって母親とボールドーナツを食べることに成功したここねでしたが、最早お約束と化したナルシストルーのボールドーナツ記憶強奪からの解決というもので、芙羽家の穏やかさが判明したいいお話ではあったのですが、全体的に見ると起伏は少なく、少し拍子抜けした印象も拭えませんでした。

そう言えば、SNSの考察を見てなるほどって感心したんですが、芙羽家の面々の名前ってパンを作る工程のもじりなんですね。ここね→こねる、はつこ→発酵、しょうせい→焼成。こういうネーミングセンス好きだなあ。

 

第24話/コメコメ、わがままになる、そしてナルシストルー本気になる

別に前の話の「わがまま」に絡めるという意図はなかったのかもしれませんが、この回では成長したコメコメがわがまま期に突入してしまうお話でした。

 

話の流れとしては夏休みの宿題が全然終わっていないゆいらんをここねあまねが手伝うのですが、暇を持て余してしまったパートナーたちが遊んでいる最中に成長してわがまま期に入ってしまったコメコメと元々少し気が強いパムパムが対立。喧嘩状態になってしまうのですが、各々単独行動をとってしまったところでパムパムが町中でレシピッピを物色していたナルシストルーに発見され捉えられてしまい…というものでした。

 

わがまま期になった妖精枠のキャラクターが…という展開はまほプリのはーちゃんやドキプリのアイちゃんでもありましたが、コメコメはそこまで手がかかる…といった描写はなく、話の後半でパムパムのピンチを救って仲直りもしており、あまりギスギスした話にはなりませんでした。何より、あまねが喧嘩した後のコメコメを優しく諭すのですが、比較的素直に聞いており、パムパムにもまっすぐ謝罪するなど根は良い子という感じが強調されていたように思えます。

ただ、個人的にコメコメを諭すのは幼い兄弟が多数いるらんか、前回わがまま絡みの話があったここねの方が適任だったのでは…とは思いましたが。

この回では、邪推も含めてなのですが、どうも妖精枠の話だけでは弱かったのか、ナルシストルーにも焦点が当てられました。

そもそも、彼はこのところずっと出撃で出ずっぱりでありながら悉く任務としては失敗しており、そろそろ粛清されるのでは? と感じていたのですが、今回は人質を取ったパムパムをコメコメの機転で取り返されたりして間抜けぶりを披露してしまったのですが、その直後からモットウバウゾーとプレシャス達が戦っている間にフィナーレとブラペの連合との対峙にて互角以上の戦いを繰り広げ、戦闘能力が非常に高いことをうかがわせました。最後はフィナーレに「うぬぼれが強い」という弱点を突かれて隙を作ってしまい、その間にモットウバウゾーが浄化されたため撤退しましたが、最後の引きでは「子供のころからおもちゃを遊び過ぎて壊してしまう」という不気味発言をして幕になるという、いよいよ本気出すとも取れる発言をしました。ただ、ブラペも含めた5人がかりでも倒せないほど強いとなると、流石に強過ぎな気もするのでどう料理するのか楽しみでもありますね。

 

第25話/ゆるキャン△回の裏に新幹部在り

さて、恒例の息抜き回…と思いきや、新幹部登場という意外な展開を見せた回となりました。

 

話の流れとしてはゆいの母親の勧めもあって皆でキャンプに行くことになったデパプリチーム。しかし、あまねは方々で妙な視線を感じたり不気味な声を聞いたりしてしまい、更に見ず知らずの客からのお化けのうわさ話を聞きつけ、すっかり不安なキャンプ旅行となってしまいます。

そんな折、お化けの正体ともいえる新幹部、スピリットルーが現れ、キャンプ場でのバーベキューのレシピッピを次々と奪い始め…というものです。

 

まずはシリーズ恒例のビビり役は今作はあまねに配されているのですね( ´艸`)

さて、今回登場した新幹部・スピリットルーですが、個人的には準幹部、というイメージが強いです。ヒープリで言うところのバテテモーダの立ち位置かな、と感じます。

前回、ナルシストルーが本気出すみたいなセリフを吐きましたが、彼は二つの策をこの話の冒頭で講じました。一つはさらに強化された捕獲ボックスの作成(一応まだ未完成?状態)、そしてもう一つがデリシャストーンを核にしてのロボットの作成。このロボットこそがスピリットルーです。

しかし、これまた面白い幹部が出てきました。というより全然悪人ぽくない(ロボットだけどね)。俗に言う体育会系、気合いがあれば良い、語尾は「ごわす」、困っている者を思わず助けてしまう、頑張っている人間に励ましの言葉をかける、など…正直ナルシストルーが作ったとは思えないほどです。

ただ、レシピッピ強奪を非難したゆいに対しては「美味しいという気持ちなど下らない、そんな暇があればもっと目標に向かって邁進するべき」という趣旨の事を述べており、更にプリキュアは排除するようなプログラムはきっちり組み込まれているような描写がありました。

能力も面白い。ナルシストルーの様に思い出の奪取までは出来ないようですが、呼び出す怪物はモットウバウゾー。ジェントルーがモットウバウゾーを召喚できるようになった感じでしょうか。更に彼が応援に徹する事で呼びだしたモットウバウゾーをパワーアップさせるという能力も有しており、バフ特化というのは新しいですね。

実際、バフがかかった状態のモットウバウゾーはブラペも含めた5人がかりですら手も足も出ない状態になってしまい、懐に飛び込むことを提案したキュアプレシャスを他の4人がサポートし、その上でプレシャスの新技・2000キロカロリーパンチでようやく隙が出来るといったものでした。

やっとの思いで浄化成功したものの、スピリットルーはプリキュア達の健闘を褒め称えて撤退となりました。

やはり制作者であるナルシストルーの意思が介在している点は少ないと感じます。むしろ敵を褒め称えるなど真逆な点も多い。

気になるのは核に使われたデリシャストーンですよね。実際、マリちゃんはその事に感づいており、かなり驚愕とともに悩んでいるような表情を見せました。デリシャストーンの色が紫色っぽかったので、これが闇に染まった代物なのか、単に紫色なだけなのかは分かりませんが、普通に考えればデリシャストーンはクッキングダムの宝物の一つであるはず。

それがブンドル団の手中にあったという事は…そして、スピリットルーのこの性格がデリシャストーン由来のものであったなら…いよいよきな臭くなってきましたね、クッキングダムとブンドル団の関連性も。少なくともゆい達の与り知らない事情がまだまだありそうなのは視聴者側としては面白い。正直、息抜き回と高を括っていただけに意表を突かれた回でした。

 

次回は…む? 食の永遠のテーマ(笑)、ピーマン絡みの話か!? というか、ここにきてまたここね絡みのお話でしょうか? 少し連続していますね。話の予測が全くつかないだけに、どういう展開になるのか気になります。

 

ここまでのデパプリをかいつまんでナナメからバッサリ

しかし毎回見ていて思うが、この子たちの食べっぷり、スタイルの方は大丈夫なのだろうか…まあ、若干ふくよかぐらいの方がぼかぁ好みですけどね!(ゲス顔)