ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】デリシャスパーティ♡プリキュア第19~21話雑感

らんちゃん、いくら君が美少女とはいえ鼻の穴おっぴろげるのはやめた方がいいと思うの…

 

さて、今期間はあまねが他メンバーとどう関わっていくのか、という指針を示した期間でした。三者三様でなかなか面白かったです。

 

ゆいとあまねについて/第19話

第19話は一応形式的にはゆいとあまねの交流を描いていたとは思うのですが、全体的にあまねの大まかな指針も大きくクローズアップされ、その根幹はゆいが彼女の事を最後まで信じてくれていたことが大きかった…という流れですね。

まずは話の序盤であまね=キュアフィナーレが正式にプリキュアメンバー入りを果たしたことをクッキングダム王・王妃に報告するのですが、その会談の席で過去を償うためにも戦う旨を改めて誓っており、本当に騎士みたいな性格を持っていますね。

更にジェントルー時の記憶が残っているため、ブンドル団に関する貴重な情報源にもなる訳ですが、この会談では有益な情報は得られずじまいでした(ブンドル団の本拠地が異空間にある事が分かった程度)が、将来的にまだジェントルー時の知識は有益になる場面があるかもしれません。

仲間に対しては竹を割ったような性格なことも判明。さん付けを嫌い呼び捨てで構わない旨をメンバーに告げています。…けど一応先輩にあたるのであまり極端に馴れ馴れしくするのもこの年頃では辛いヨネー( ´艸`)まあ、らんは気にせず最初からあまねん呼びだったけど。

シナリオ前半でゆいと一緒に登校するシーンが描かれましたが、この際に非常に柔らかくゆいと接しており(こういう演技は流石茅野さん。ベテランの風格だった)、更には兄の誕生日でのサプライズプレゼントのアイデアの相談をいち早くしており、彼女には全幅の信頼を置いているような雰囲気でした。後半ではレシピッピ強奪を仕組んだナルシストルーと対峙した際に「ふん、すっかりプリキュアだな」という彼の嫌味を「そんな揺さぶりは効かない」と跳ねのけており、これもゆい=キュアプレシャスが最後まで彼女を信じて声をかけ続けてくれたからこそ出た言葉です。

第22話では拓海の話がメインになるようですが、その次辺りにもう1回ゆいとあまねの絡みをメインでやるかもしれません。第19話はゆいが「ある程度」前面に立ったお話だった、と言うだけだった気もするので。ただ、この1話だけでもあまねがゆいを信頼しているのが良く分かる作りは好感が持てました。

 

ここねとあまねについて/第20話

この二人は「気が合う」という感じですかね。第19話で2種類のケーキを作る事になるのですが、その際にはここねとあまねがペアになって和気藹々としていましたし、何と言うか…波長が合うのですかね。

第20話ではここねが両親の経営するレストランに皆を招待する、という内容でした。まあ、中身はその話を切り出した昼食の場で少しはしたない(笑)姿を見せたゆいとらんに危機感を覚えたあまねがマナー講座を開催するというドタバタ風味の話だったのですが、なかなか覚えの悪いゆいらん(笑)に完璧なここねというギャップがお約束とは言えクスリと来てしまいます。

マリちゃんの機転で貸衣装屋に行くことで息抜きした後になし崩し的に解散になるのですが、帰り路がここねと一緒になったあまねは彼女の父母の教え「マナーは食事を楽しむためにある」「そのための思いやりこそマナー」に共感、厳しく接した故に危うくゆいらんをマナー嫌いにするところだったと反省。良くも悪くも素直な子ですね、この子。

そしてその際にここねにお礼を言われたことにあまねは疑問を持つのですが、後半の戦闘中にその疑問をキュアスパイシーにぶつけた際に「両親と離れていても教えが引き継がれている事を再認識できたからだと。あまねは十分に思いやりのある人間」であると返答されていました。まだまだチーム入りして日が浅い彼女にとっては心強い言葉だったのでしょうね。戦闘も二人の連携で一気にフィニッシュしてしまいました。

前述したとおり、ここねとあまねの相性の良さを強調した回でしたが、他にもここねの両親は未だに未登場=いずれ登場した際には重要な話が出てくると予想される点、両親との間にネガティブポイントはなさそうな点など、判明した事も多かったです。

あと余談ですが、SNSでも取り上げられていましたが、個人的にこの話のマナーの下りは先日ドラマにもなった「岸部露伴は動かない」の「富豪村」のエピソードに対する答えの一つの様に思えました。

 

らんとあまねについて/第21話

逆に性格的に真逆なのが表現されたのはこの二人。

第21話ではらんが懇意にしている和菓子屋・はごろも堂が客足の減少によって閉店してしまうのを何とか回避しようと、あまねに校内放送で店の宣伝を協力してもらう要請をするのですが、皆でお店の様子を覗った後、あまねはそれを出過ぎた真似である、とらんの頼みを拒否したためすれ違いが生じてしまう、というものでした。

この話はどちらの言い分も分かるだけになかなか難しい話でしたね。らんのはごろも堂が潰れてほしくないという思いも、あまねの店の事情も分からないのに迂闊に手を出すべきではない、という思いも。

結論から言えば和菓子屋の老店主である咲枝さんはもう閉店を心に決めており、戦闘中にキュアフィナーレがキュアヤムヤムに店に対する思いは自分も同じだが、店の積み重ねた歴史や思い出が消え去る訳ではない、という言葉を聞いて思いを一致・和解に至りました。上手い落としどころだったと思います。

この二人は確かに違う性格の持ち主ではありますが、慎重なあまねが思いを引き継ぐことをらんに伝え、感情が先行しがちならんはその思いをキュアスタ投稿と言う形で永遠に残すという、戦闘以外での連携を見せてくれたのも面白かったです。そう言えば戦闘と言えば、この回での戦闘は「60年積み重ねたはごろも堂の歴史=思い出」を「キュアヤムヤム・キュアフィナーレが取り返す」という、この作品のテーマの一つを分かりやすく形式化しており、特にキュアヤムヤムが戦う動機が非常に分かりやすい、と言う点でも傑作エピソードだと思います。彼女にしてみれば、そりゃ許せない訳で。

他にも、この話ではあまねとここねの共通性が出ていたり(ここねのいう事にも一理ある、とらんを諭した)、らんの語彙力の高さをあまねが素直に感心していたり、キャラクターの色んな側面が見れて面白かったです。

 

男キャラクターについて

第19話にて衝撃の事実が発覚しました。

どうも、クッキングダムでは(ブンドル団より以前に?)レシピボンが持ち出されるという事件があったらしく、その嫌疑がシナモンにかかっていたことが発覚。ただ、これはあまねの言葉によって否定の方向にもっていかれました。

…こういう奥歯にものが挟まったような言葉を使うのは、19話のあの表現だとちょっと状況がイマイチ呑み込めなかったのですよね、筆者は。

あれだとレシピボンが複数あったようにも感じますし、単純にシナモンが濡れ衣を着せられたようにも聞こえますし、シナモンが一時的にブンドル団と手を組んだようにも思えます。

ただ、あまねは時系列的にジェントルーでは当然なかったでしょうから、彼女の「いや、レシピボンは元々ブンドル団が盗んだはず」という言葉は完全に鵜呑みは出来ないんですよね。その時は最終的にはレシピボン奪還に成功した様なのですが、そんな戦力が当時のクッキングダム陣営に果たしてあったのかも疑問です…フェンネルあたりはまだまだ謎に包まれた人物なので何とも言えませんが。

更に同じく第19話で乱入したブラペに対して、マリちゃんが「あなたがシナモンの縁者なら謝りたい」と言っていましたが、二人の間に何があったのかも気になります。シナモンと思われる門平の動向も気になりますし、クッキングダムを取り巻く男キャラクター達はなかなか謎に満ちていて楽しませてくれます。

それから、マリちゃんは相変わらず株が上がりまくっていますね。第20話では引きの場面でダンスパーティーになったレストランでさり気なくゆいと拓海を組ませてあげたり、第21話ではマナー講座ですっかり疲れ切った様子のゆいらんをまずいと悟って貸衣装屋に連れて行ったり、余裕の大人対応が素晴らしい。スタッフ、絶対気に入ってるでしょ、彼(笑)。

 

次回はブラペがナルシストルーの言葉をきっかけに自身の存在意義に悩むというものなのですが…もし、これがあまねエピソードの一環であるならば、彼女にだけは正体が割れてしまうのかしらん?

ただ、ナルシストルーに役立たず呼ばわりされるようですが、公平な目で言って、彼はそこそこ役立っているとは思うのですがね。キュアプレシャスのピンチしか目に入っていない点はうーんですが、第21話では彼の助けがなければ、彼女は誇張抜きのスプラッタになっていた可能性がある訳で…

今までの流れを鑑みるに、どうもブラペ=拓海は思いを内に秘めて発散できないタイプの様な気がしますので、変な方向に暴発しなければ良いのですが。

 

ここまでのデパプリをかいつまんでナナメからバッサリ

マナー講座で先生役を務めたあまねちゃんだが、どうにも彼女がまず付け焼刃っぽいんだよな( ´艸`)

 

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