ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】デリシャスパーティ♡プリキュア第17~18話雑感

うーん。1+1を指折り計算し始めるのは流石にどうなんだ、ゆいさん( ´艸`)

 

さて、キュアフィナーレお披露目期間でしたね。来週もあまね絡みのお話の様なので、しばらくはあまね=キュアフィナーレが軸になる感じですかね。

注目の追加戦士でしたが、個人的には「今後に期待」という内容でした。敵陣営からプリキュア側に…という展開ははぐプリのキュアアムール以来という事になるのでしょうが*1、つくづくこの敵から味方への転身というのが難しいのを思い知らされる内容でもありました。

 

話の流れとしては、ようやく容体が良くなったのか、学校に復帰したあまね。ゆい達の姿を見つけると真っ先に駆けつけ礼を述べるのですが、その様子からジェントルー時代の記憶はどうも残っている様子…その頃、マリちゃんはクッキングダムに新たに現れたハート形の結晶を王から託されていました。

そんなところにあまねを心配しているパフェのレシピッピがゆい達の前に現れ、彼女を元気づけてほしいと依頼、早速パーラー菓彩を訪れるものの、そこでは生徒会長を辞めたい、と副会長に告げるあまねの姿が…

それを聞いたパフェのレシピッピが暴れ始め、その折にハート形結晶があまねの手に渡り光があふれ始め…

まるでそれを邪魔するかのようにナルシストルー出現・レシピッピ奪取からのモットウバウゾー召喚、これはブラペの協力もあり撃退するものの、ハート形結晶の反応を見たマリちゃんはあまねにプリキュアの素質がある事を告げます。

色めき立つゆい達でしたが、あまねは自分にそんな資格はない、と言ってその要請を拒否するのでした…(第17話)

ゆい達を店に招き入れ、事情を話すあまね。やはり、ジェントルー時の記憶は残っており、レシピッピを傷つけたのは自分の意思ではないし、ジェントルーは自分とは別物だと分かってはいる、しかし、自身に染み付いたジェントルーでの悪事がこびりついて離れない、そんな自分が許せないのだと吐露します。

やるせない事情に言葉を失うデパプリチーム、そんなところに再度ナルシストルーがレシピッピ奪取からのモットウバウゾー召喚。早速デリシャスフィールドを展開し変身するチームでしたが、ハート形結晶の加護で思い出こそ奪われなかったものの、あまねがモットウバウゾーに捕らわれてしまい…という流れでした(第18話)。

 

菓彩あまねについて

まずは凛とした喋り方に驚きました。ビジュアル的にどちらかと言うとお嬢様っぽく振舞うのかな、と思っていたのですが、中の人の事もあり界隈ではこのすばのダクネスを想起した方が多いようです。

ゆい達三人ともまた違うタイプですし、キャラ被りがないのはいい塩梅ですね。

凛として要点をきびきび話す様は少し冷たい印象を与えますが、レシピッピを傷つけてしまった事を気に病んだり、子供のころの夢が皆を笑顔にすることだったり、根は優しい感じです。

第17話冒頭では兄とともに空手の稽古に励んでいる様子も描かれ、己の鍛錬にも余念がない点と言い、自他ともに厳しく責任感が強い印象です。それだけに元来の優しさや幼き頃に語った夢を全否定する存在であるジェントルー“だった”事は何にもまして彼女的には許せない事だったのでしょうし、だからこそ頑なに「自身にプリキュアの資格なし」と自己否定に終始してしまいました。

この生真面目で責任感が強い性格はいい方向に転べば良いのですが(今回はそれでプリキュア変身を果たしたわけだが)、悪い方向に行ってしまうと話が暗くなりがちで、しかも後述しますが尾を引く要素は多分にある訳で、どう料理していくか、今後も注目のキャラクターかな、と感じました。

 

ジェントルーとキュアフィナーレ変身について

さて、第18話ではあまねはキュアフィナーレへの変身を果たします。自身がモットウバウゾーの捕らわれてしまった事でピンチに陥っていくデパプリチームに居たたまれなくなり、慟哭。それを嘲笑うナルシストルーに折れかけるものの、キュアプレシャスが拘束解除を諦めず、その際に放った祖母の教え「過去や現在の自分は未来の自分のためにある」を受け、自らの原点「自分はパフェになりたい(パフェを食べた人間の笑顔を、自身に準えた)」を思い出し、ハート形宝玉とシンクロして変身、皆の笑顔を守るために戦う決意を固める、といったものでした。

悪くはないんですが…ちょっと未来を見る事で手一杯になっている、というか、それで過去をすべて水に流すのは無理があるんじゃないかな、と。

前の記事でも書きましたが、筆者はジェントルーはあまねと完全に別物だとは思っていません。もし、ジェントルーが「弱者に価値なんかねえ。欲しいものはぶんどるし何してもいいんだよ」ぐらいのドクズ悪役だったらまだ分かるのですが、あの気真面目さ(「カレーは買って帰るか」)、律義さ(ちゅるりんの嘘にあっさり騙される)、何よりウバウゾーを破壊に指向させなかった性質など、あまねの影響は間違いなく受けています。あまねがジェントルーの悪事を留まらせていた、というのならば、そもそもあまねはそこまでジェントルーを影響下に置けていたとも言えるわけで、それは最早別物とは言い難い。

逆説的な言い方をすると、もし仮にジェントルーの素である黒い心(仮称)がゆいやここねやらんに植え付けられたとして、完全にジェントルーと同じ性格になったか、と考えれば、それはないでしょう。ジェントルーを完全に別人格として考えるというのはこれを肯定する事です。

もちろん、過去の悪事がある限り、プリキュアとしての資格は認めない、などと言う訳ではありませんが、あまねはともかく、ゆいもきっぱりはっきり「ジェントルーは別物」と言い切ってしまうのは流石に擁護が過ぎんか、と思うのです、いくらゆいが優しいとは言っても。個人的にはスタプリのユニ擁護に似た感覚を受けました。

また忘れてはならないのが、ジェントルー時の悪事。ゆいや拓海の推論「ジェントルーはウバウゾーを呼び出しても町を破壊したわけではない」にだいぶ緩和・誤魔化されていますが、少なくともおいしーなタウンの南米エリアを壊滅させているのはたぶん彼女の仕業ですし、らんの実家のぱんだ軒もあと一歩で閉店の危機でした。正直、らんがこの事に一切言及しないのも片手落ちに感じます。

確かに彼女は未来を見るべきでしょうが、かつての過去作品の転身キャラがそうであったようにそれなりの贖罪を見せなければ、今のままではちょっと納得できかねます。そういう点も含めて上でも書いたように「今後に期待」なキャラクターだと思っています。そう、彼女の未来はこれらと如何に向き合うかも重要なファクターなのですよね。

ただ、彼女の性格、変身の動機などを鑑みるに、償いの機会があれば彼女は決して目を背けるとは思えませんから、どちらかと言うと、周りが過保護にならないかの方が心配の種だと思っています。過度の優しさは対象にとって毒になる可能性がある、という事を忘れない上でシナリオ作りをして頂ければ良いのですが…まあ、キュアプレシャスは「過去は変えられない」とも言っていますから、将来的にメタファーとして贖罪の話は出てくるとは思いますが。あまねはそういう点では本当に「これから」のキャラクターですね。

 

マリちゃんとブラペについて

第17話の最後、あまねにプリキュアの資格がある事を告げる際に、彼女を戦いの場に引きずり込むことに心苦しい旨を述べており、第2話でゆいを巻き込むまいとした心理は健在なのですね。

また、第18話ではキュアプレシャスの祖母の教えを聞いて全員が一念発起した際に、彼も思うところがあったようで、なんとモットウバウゾーの腕にしがみつきくすぐり攻撃を仕掛けてあまねの拘束を解こうとするなど、男気が凄いです。

戦闘の指示役をこなしつつ、いざとなれば体まで張る。やっぱいいキャラですね。逆にブラペは第18話で出番がなく、ちょっとまだ立ち位置が不明瞭かなあ…ゆい=キュアプレシャスのピンチを助ける“だけ”に終始してしまうと、ちょっとどっちらけ感が出てしまう気がするので、もう少し掘り下げが欲しいですかね。

 

キュアフィナーレについて

最後の締めのデザートに掛けてフィナーレなのですかね。パフェがモチーフであり多様性の虹色がイメージカラーっぽい印象を受けましたが、普段着の色なども考慮すると紫枠なのかな?

まずはお披露目回だったことから、圧倒的な力でモットウバウゾーを退けました。最後はキュアプレシャスと連携後、浄化技・プリキュアデリシャスフィナーレファンファーレ(これまた長い技名だなあ)で一気に決着。

特別な強キャラ感はありませんでしたが、元々空手を嗜んでいる上、落ち着いた性格をしているのも相まってポテンシャルは高そう。特にデパプリチームはプレシャスが突出しがちなのでキュアスパイシーともども良いブレーキ役になってくれると頼もしいですね。能天気そうなキュアヤムヤムは意外と戦闘では思慮に欠けてはいないんですよね…

 

 

次回はあまねが双子の兄たちに秘密で誕生日プレゼントのケーキを作る、といった内容の様ですが、彼女の掘り下げも含めて色んな一面が見えてくると嬉しいですね。

 

ここまでのデパプリをかいつまんでナナメからバッサリ

こんな見た目のヤツには大苦戦しているのに

こんな危ない攻撃してくるヤツには見事な連携を見せる

結構不思議なチームよな、デパプリチーム…

 

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*1:スタプリのキュアコスモをどう判断するかは微妙ではあるが。