これ…ゴプリのきよまろパターンじゃない? …と思っていたら、流石にオシマイダー化まではしなかった訳ですが…
さて、今回登場した若宮アンリですが、実際のところほまれをモスクワ行きに誘う際に「もっと良い環境でフィギュアスケートに打ち込める」「僕たちの住む世界は違う」「応援は誰にでも出来る」など、自分たちはお前らとは違うんだオーラが非常に強いキャラであり、おまけに女物の服を着て「似合っていれば関係ない」、はながハーフである事を指摘すると「自分はダブル(ハイブリッド)」と言ったり自己評価も高いナルシストぽい側面もあり…正直今の段階ではあまり好印象ではないですねえ。
話の流れとしては、前回の引きで登場した若宮アンリは、幼い頃からほまれと共にフィギュアスケートの練習に打ち込んでいた幼馴染のような間柄の様ですが、彼はほまれのフィギュアスケート復帰の報を聞き、一緒にモスクワに行こうと提案、はな達に彼女を縛る様な真似はしないで欲しい、と宣言。しかし、彼女らの絆とフィギュアスケートへの思いへの板挟みになったほまれは思い悩む…という内容です。
ほまれとアンリについて
今週はなかなか重いテーマでしたね。
というのも、双方の言い分、ともに間違ってはいないと思えるからです。
ほまれの言う友人との時間を大切にしたい、応援こそが力になる、というのは間違いなく本当の事でしょう。そういうものが力になる事もあるかと思います。特にはなの応援は皆の力を引き出すものがある事は過去回にも散々描かれていますし、これについてはアンリも認めるような発言をしました。
しかし、アンリの言う様にスポーツ、特にトップの世界に身を置くというのは、やはり普通の人間とは立場の違いが出来るのは否定できません。彼の言う様に今は自分の道に邁進するべく、その全てが縛りである、応援など誰でもできる(だから我々には必要ない)、というのは些か暴論に過ぎますが、同時に応援が枷になる事がある、とほまれ不調の一端を的確に指摘もしており、彼の言い分にももっともな部分があります。
今話のほまれはその全てを受け入れた上で、どちらも取る(正しモスクワには行かない)という結論を出した訳ですが、それが今回の戦闘シーンに於けるパップルに対して言い放った「無駄な時間なんて一切ない!」に表れていたかと思います。
そう言えば、話の中盤、アンリを納得させるために今自分が出来る精いっぱいの演技を見せた時に彼女の背中にも翼が生えました。その娘の力(アスパワワ?)が最大限に発揮された時に出現するようですが、さあやが自身の力で引き出したようなニュアンスだったのに対して、ほまれは少しはなに依存していた(滑る前に応援を要求した)のは面白い表現だな、と感じました。
応援の力をアンリに見せたかったというのはあるかと思いますが(実際一人で練習している時はジャンプ失敗をして少し落ち込んでいる様な場面があった)、いい意味で応援を力に出来るキャラクターなのかな、と感じます。少しプリアラのあきらとの共通性を覗わせますね。
アンリは最終的にほまれの主張、はな達の友情を認めた様で、モスクワに彼女を連れて行くのを諦めた訳ですが、何と彼自身もスポーツ特待生としてはな達の学校に転校してくる(当然、彼もモスクワ行きを蹴った)という衝撃の展開が待っていました…チッ(露骨な舌打ち)
今から皮算用をしてもしょうがないですが、アンリも日本に残った訳で、ほまれは最終回あたりでモスクワに行くかもしれませんね。彼も絡めた上でどういう過程・シナリオ展開がこの先待っているかは期待でしょうか。流石に絡まないとは思えないし、ね。
今回の戦闘について
ちょっと強引が過ぎましたかねえ…パップルが今回オシマイダーを呼び出した理由は渋滞でイライラしたからであり、他の渋滞でイライラしている人間のトゲパワワを集めてオシマイダーを召喚しました。
別にプリキュアを炙り出すため、という訳ではなく(まあ、結果的には炙り出したわけだが)気分で怪物召喚しちゃう辺りは少しまほプリのベニーギョっぽさを感じます。あまり細かい事を言ってもしょうがないんでしょうが、今作の敵は自社ビルまで持っている企業という事もあるので、先回の全長が百メートル近いオシマイダーを召喚したチャラリートや、今回の何の脈絡もなく怪物を呼び出すパップルなどは、この手の軽率な行動には違和感を感じずにはいられません。これが世界征服を企む悪の組織、ならそこまでの違和感はないんですが…
戦闘シーンに関しては前回のルールーが召喚したオシマイダーほどの強さはなく、キュアエトワールが上でも書いた様に時間の無駄を主張するパップルに対して「無駄な時間などない」「応援してくれる友達(はなとさあや)を大切に思っている」と啖呵を切ったため、ミライクリスタルがパワーアップしましたが、前回の様な大苦戦ではなかったため、若干インパクトには欠けました。ただ、渋滞って確かに時間の無駄だよね…
必殺技もハートスターでの拘束とあまり変わり映えはなく、むしろ、キュアエトワールを敵の眼前にジャンプさせるために、キュアアンジュのハートフェザーをジャンプ台に使うという新たな使用法の方に目が行ってしまいました。
あと、これは戦闘シーンの時に思ったのですが、正直、エトワールの必殺技の掛け声はイマイチ乗れていない感じですかねえ。担当声優の小倉唯さんは元々は甲高いツンデレ声の方に適性がある方かと思いますが、今回のイケメンボイスはかなり無理をしている印象があります。実際、なんだかのインタビューでも「いつもとイメージを変えている」発言があり、日常パートでの演技は流石! と思わせるものではありますが、やはり必殺技の掛け声の様な気合の入った部分は厳しいのかな、と感じました。ここら辺はイケメンボイスでも元宝塚の男役だった前作のキュアショコラの森なな子さんはやはり自然でしたよね。
ここら辺は時とともに変わっていく事がままあるので、今後に期待でしょうか。地力はある声優さんだと思うので。
今回の引きについて
アンリに「応援は誰にでも出来る」と言われ、更にほまれに羽が生えちゃった時に「もしや」とは思いましたが、はなは他の二人と違って何の取柄もない、という事に悩む事になりそうですね。今話の引きでそれを振り切る様な仕草を見せましたが、この問題はいずれ浮上しそうな雰囲気です。ただ、他人を応援する、というのはそんなに簡単な事ではないと思うのですがね…特にはなの様な無責任ではない、心の底からの応援というのは。*1
そして、そんな様子のはなの前に、なんとも言えない雰囲気の中年男性が出てきましたが、これは…最初はリストルかと思いましたが、ちょっと違いますね。今回は謎のポエムを呟いて去りましたが、ひょっとしたらラスボス? どんどん謎が深まっていきますねえ…
そして、次回ははぐプリチームがハイキングに行くという内容の様ですが…
なんかレッツ・ラ・って単語聞くと「まぜまぜ!」と思ってしまう程度にはまだまだ前作の残滓が残っておる喃…
そして、ええ!? まさか、この娘は!?*2
今週のはぐプリを一言で表現
このジャンプの高さは…伊藤みどりの再来ッ!?
来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)
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