ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【雑記】小学校時代の先生のお話し

今週のお題「思い出の先生」

 

だそうですが、まあ、とにかく私という人間は学生時代、先生という人種を全く信用していませんでした。

それというのも、小学校3年の時に先生に冤罪をかけられたからです。

確か、教室の掃除の最中でしたか、だれかが床にクレヨンが落ちている事に気が付かないで机を引きづったみたいなんですね。当然、床に一本クレヨン筋が引かれてしまったわけですが、その時の先生が私が犯人だと決めつけました。

もちろん、私な訳ないんです。だって、その時机運びを私は一切やってなかったんですから。しかし、当時から喧嘩三昧で悪名高かった私はその先生からは疎んじられており、数人の生徒の嘘の証言で犯人に仕立て上げられ、いくら言い訳しても聞く耳持ってくれませんでした。

まあ、その後は上にも書いた通り私は悪童でしたから、その証言した数人を滅多打ちにした挙句口止めをするという暴挙に出て、この件は落着(?)しましたが、以降先生という人種に対する不信感を延々と引きづる結果になりました。 

 

その不信感というものは今に至るまで変わっていないんですが、唯一の例外として小学校5~6年の時の先生は今でも尊敬していますね。

とにかく生真面目というか厳しい方で、例えば授業の節目節目で内容を理解できたか生徒全員に確認するんです。そして一人でも理解できない生徒がいれば最初から授業をやり直す。普通なら文句の一つも出そうですが、この先生は生徒以上に自分を律する事が出来る方で、生徒からの不満は一切出なかったです。また、教育には厳しい方でしたが、反面非常に褒め上手でもあり生徒に美点があればそこを褒める優しい方でもありました。

印象的だったのが「反省文」制度です。

宿題忘れは言うに及ばず、忘れ物をしただけでも反省文を書き翌日に提出させる制度だったのですが、なんとその枚数は400字詰め原稿用紙5枚!

小学生にはあまりに酷な内容ですよね。でも、これはもちろん二度と反省文を書くようなミスを犯してはならない、という戒めもあったでしょうが、どうもそれだけではなくどうやら生徒の文章力向上や工夫する力の上昇を目論んでいた様なのです。

こんなことがありました。

同級生の一人が宿題を忘れて反省文を書きました。彼はわりかし常習犯でしょっちゅうこの反省文を書いていたのですが、その時、どういう内容なのか見せてもらったんですね。

なんと、彼は宿題を忘れた回数をカウントしていて、反省文の冒頭にその回数分「また」を書いていたんです。「またまたまたまたまたまたまたまた、宿題を忘れてしまいました…」みたいな感じで。

要するに文字数稼ぎなんですが、普通に考えたら反省文でこんなことをやるのは怒られる対象になってもおかしくないでしょうに、先生はこれを容認していました。つまりこういう創意工夫を認めてくれていたんですね。長大な反省文を書かせるということで色んな素養を見ていたのかもしれません。いちおう国語が専門の先生だったしね。

ちなみに彼はその後、ストレートで東大に進学しました。今は音信不通でその後ははっきりした事はわかりませんが、風の噂で一流企業に就職し、関西の方で家庭を築いているそうです。

 

その先生も今では校長先生にまで上り詰めたそうです。

私自身も様々な事に興味をもてたり、文章を書くことが苦にならない様になったり、その先生の影響は確実に受けていると思います。良い教育を継続させてくれているといいな、と思いつつ、今回の話は幕にいたしましょう。