昨日なんとか艦これ夏イベントE6を終わらせてE7の情報を読み漁っている所です。しかし、今回とうとう運営はやってはいけないミスを犯してしまったことが判明してしまいました。
それは
E7のボスのステータス数値(ちなみにこれで乙難易度すなわちノーマルモードの数値)なのですが、装甲303という数値はよほど条件のいい偶然が起こらない限り味方側の艦では貫けない数値であり、通常では何考えてんだモノなのですが、マップの特定の場所にいる敵を撃破すると、この装甲を落とす事が出来るという仕掛けがあるそうです。
が、なんとこの数値、その仕掛けをクリアしても、この表示される数値そのものは変化しないそうなんです。
これはやってはいけない。
もともと艦これはデータや数値がものをいうゲームであるにも拘らず、やたらとマスクデータが多い不条理なゲームですが、表示される数値に嘘をつくなんて言うのは、もはや論外レベルでしょう。ただし、これは数値自体が変化したわけではなく、仕掛けを解く事によって味方のクリティカル率が上昇しているのでは? という考察があるので一概には言えませんが、実はそのことはさして問題ではなく、視覚化されているデータを変化させてない風にプレイヤーに見せてしまい、不信感を植え付けてしまったことが問題だと思うのです。*1
昔、こんなことがあったのを思い出しました。
とあるテーブルトークロールプレイングゲーム(以下TRPG)のキャンペーンに参加していた時の事です。
ゲームマスターは結構大掛かりなシナリオが好きで、年単位のキャンペーンを展開していたんですが、冒険者のプレイヤー側と悪の帝国(苦笑)が世界の根幹にかかわる宝物を奪い合う、といった内容のものでした。
まあ、長く同じメンツでプレイしていると起こりがちな事なんですが、色々なハウスルールがどんどん追加され、もはや使っていたTRPGのシステムとはかけ離れた内容になっていました。当時は格闘ゲームが流行っていましたから、戦士が波動拳を撃ったり、盗賊が乱舞技を放ったり、そのインフレに追随するべく魔術師もルール上よりはるかに強力な呪文をオリジナルで使えたりするものでした。
とはいうもの、基本的なルールはもちろん変わらない訳で、プレイヤーの能力等はそのままの状態で強さだけがインフレしていく状態になる訳です。
さて、相手は当然国家なのですから、邪魔な冒険者たちには刺客が送られてくるわけです。将軍連中が。
まあ、しかし、こいつ等が強い強い。いくらこちらが大技を与えてもぴんぴんしているし、相手もインフレ技をバシバシ撃ってきます。当然勝てるはずもないわけですが、何らしかの助けが入ったり、イベントが起こったりでパーティーの全滅だけは避けられるのです。まあ、ここらへんはマスターという「人間」が管理するからこそ出来る訳で、コンピューターRPGじゃそうはいきません。
さて、そんなあるシナリオ中の事、マスターのミスで将軍のキャラクターシートが、こちらのキャラクターシートに紛れてしまったことがありました。そしてたまたまだったんですが見てしまったんですね。なんとその将軍NPCは
HP300
だったんです。
どういうことかと言いますと、我々が使っていたシステムの通常ルールだと、最大HPが得られるのは戦士です。戦士はレベルアップ毎にHPを8面ダイスを振った出目に体力のボーナス値を加算します。ボーナス最大は3pt。それは9レベルまで続き、10レベルから必ず2ptのみ上昇します。キャラクターの最大レベルは36。
すなわち、モンスターでない限り(モンスターは別の計算方法が取られる)、キャラクターの持てる最大HPは(8面ダイスの目毎回max+体力ボーナス最大)*9に27レベル分*2となり(8+3)*9+27*2=153となり、300は実質不可能なのです!
更に疑問だったのが、以前その将軍NPCと戦った時、実は私はこちらが与えたダメージを全て計算していました(まあ、こんな行動をとらせたこと自体既にマスターに対して不信感は出ていたんですね)。なんとその時に奪ったHPは1500以上!
しかし、それも私はまあ、イベント上での絶対死なない戦闘みたいなもんだろうと割り切っていました。実際、途中で水入りになりましたし、ファイナルファンタジーⅤで言うところのガラフのラストモードみたいなものだろうと。
要するに、1500ptのダメージで死なない相手というのはどう考えてもおかしい訳ですが、それはマスターの裁量、と考えた訳ですね。
だけど、盗み見とはいえ、ありえない数字のキャラクターのデータを見せられた瞬間、私の不信感…というかどっちらけ感は一気に高まりました。
結局、そのことがあった後、私はそのキャンペーンから離脱。風の噂で、その後キャンペーンは数年続き何とか大団円を迎えたそうですが、それってマスターに踊らされただけの言うなればデジコミだったんじゃないの? という思いが強くTRPGってそういうものかねえ、という疑念を感じずにはいられませんでした。
その後もそのマスターからTRPGの誘いは何回かありましたが、全て拒否。というか、それ以来やっていません。久しぶりにやりたいような気がするな、TRPG。
ゲームって実は嘘をついてもいいものなんです。システムそのものにマスターという人間判断が入るTRPGなんていうのは顕著な例ですが、これはコンピューターのゲームだって同じです。艦これのマスクデータだって同じ。隠れているって事は、嘘だって付ける。
問題はそれを見抜かれてどっちらけになってしまった時。今回の装甲の件の様に「なんじゃそりゃ」って思われた時ですよ。
見えちゃった嘘は明確に嘘なんですから…
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*1:逆にこれを擁護しちゃうのは信者と言われても仕方ないと思う。