普段使いしており一番乗る機会の多いロードバイクのサドルが壊れました(号泣)。
自転車に本格的に乗ることになると、一番悩まされるのがサドルの問題です。
ハンドルとペダルを除けば、自転車の中では体が密着する唯一のパーツであり、また非常にデリケートな部分に密着するため、個人の好みがもろに出てしまいます。
それが故に、値段高い=正義という形式が当てはまらず、いくら高級なものでも合わなければ一瞬で拷問椅子と化しますし、逆に廉価なモデルでもそれがジャストフィットしてしまえばその人にとっては高級品を押しのけての絶対的な正義となります。
そして、さらに困ったことに、これらは購入した上で実際に長距離を乗ってみないと分からないものです。
私の自転車仲間にもいますが、どんなサドルでもお構いなしに乗れる「鋼鉄の尻」の持ち主や、サドルが合わないんじゃない、自分がサドルに合わせるんだ、という「適応型の尻」を持っていればよいのですが、残念ながら私は両方ともに持ち合わせてはおらずサドル沼にハマることになりました…
色々サドルを試しましたが簡略に言うと、まずセレイタリアのものは全滅でした。セレサンマルコのものはそこそこ合いましたがマントラなどの高級品はやっぱり全滅。フィジークの製品は悪くないんですがどれ乗ってもデリケートゾーンが痺れてしまいます。正直アリアンテの穴あきがあれば文句ないんだけどな。セレSMPは完全に拷問椅子と化し、他のメーカーも納得できるものはありませんでした。
唯一の大正義にセレアナトミカの革サドルがありましたが、これはアルミやカーボンのロードにはどうにもやぼったい。
そんな中、唯一、自分の尻にジャストフィットしたのが今回壊れたサドル、セレサンマルコのフォボス・ゲルアラウンドアローヘッドでした。
それほど軽い部類ではないですが、とにかくショック吸収性が尋常でなく、パッドも柔らかく大量に盛られています。それもそのはずで、元々はロードではなくMTBカテゴリーのサドルなんですね。
座骨の部分も大量のパッド+ジャストフィットの形状をしており、正に私の大正義サドルなんですが…
もう、廃盤なんだよおおおぉぉぉぉ(号泣)*1
ショック吸収の秘密はパッドとベースの間にプラスチックのアブソーバーを挟んで、これをサドルレールに直結させる事で驚異のショック吸収性を実現していたんですが…
ここが脆いというか…あまりにも細かったんでしょうね…ぽっきり折れてサドルレールを覆っていたチューブ状のアブソーバーが飛び出してしまっていました。
結局10000km乗らなかったぐらいかな。代えがたい乗り心地ではありましたが、若干耐久力には疑問が残る製品でしたね。
ちなみに今の状態でもサドルレールがちょっとカポカポいうだけでちゃんと乗れます。柔らかパッドなので乗り心地もいいし、構造的にもここから致命的な破損にはつながらないでしょう。
ですが、やっぱり壊れたものに乗るのは嫌なので、以前やはりあまり合わなかったので放置していたプロロゴのナゴパスで応急処置をしておきました。
しかし、次のサドルはどうしたものか…フォボスが廃盤である以上、似た製品を考えなくてはならないのが悩みどころです。
もう一回フォボスを見て、自分との相性を見てみましょう。
- 座面が中央が凹んでおり、なおかつテール部分が上がっている。どちらにせよ、座面が曲線を描いているのが条件か。セレイタリアが自分に全く合わないのは座面が平たいものがほとんどだから。
- 座骨が当たるお尻の部分に大量のパッド。ここが薄いと長距離が耐えられない。
- アブソーバー機構があるものにはこだわらない。というか、現状ほとんどないはず。
- 穴あきである。
- テールの幅もある程度必要。私は後ろにどっかり座ってしまうタイプなので、後ろの座面が狭いと座骨に痛みが生じる。
とりあえずはこんなところだろうか。
なおかつ、かつて試してみてダメだったものを除外すると…
とか
http://www.specialized.com/ja/ja/ftb/saddles/roadtriathlon-saddles/romin-evo-comp-gel
面白どころならこんなのも
色々ありますね。結局乗ってみなきゃわからないのが辛い所でしょうが、ただ今回の事があってサドル色々見てみたけど、昔より高くなってるねえ…
この値段だと「この際カッコなんかにかまってられるか」*2という事でいっそのことアナトミカの革サドルをインストールしちゃってもいいのかもしれない(笑)。
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