ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第40~43話雑感

そのスタイルでそれを言うのか…あー、許せない。これは許せない発言ですわー(虚ろな目)

 

さて、今期間では敵味方、様々な事情や思惑が入り乱れながら終盤に突入する流れになりました。次回はエルちゃん絡みで大きく話が動く可能性が大なので、そこまでに懸念材料を粗方消化したようなイメージでしたね。

 

敵側の事情について

やはり目玉と言えば、バッタモンダーの正式退場でしょうか。このお話(第43話)があったために更新が遅れたほどです。まあ、物理的に退場、という訳ではなかったので最終決戦辺りでひょっこり出てくるかもしれませんが。同じく和解したミノトンは「受けた恩はいつか返す」と言っていたぐらいですし、敵幹部、最後に助力してくれるフラグじゃないかなー。

さてそのバッタモンダーなのですが、41話と43話でがっつりとましろに絡みました。バッタモンダーは嫌がらせレベルとはいえ、ひろプリチームへの復讐を諦めてはいなかった*1のですが、彼の正体に気が付いていないましろが、バッタモンダーが自身を卑下して揶揄した落ち葉が好きであるという事と理由を聞いて迷いが生じ始めます。しかし、43話で再度紋田と出会ったましろは落ち葉を題材にした絵本のアドバイスを求め、ついに我慢できなくなり感情を爆発させてしまった紋田=バッタモンダーは正体を現し、彼女のペンを奪って逃走する…という内容でした。

そこからはそのあらましを見ていた(と思われる)スキアヘッドに怪物になって心をなくした状態でアンダーグ帝国に最期の奉公をするか、今この場で殺されるかの二択を迫られ、前者を選択するものの、今までのましろとのやり取りやスキアヘッドに散々無価値だと罵られた事、そして、ひろプリチームと対峙した際のましろの「自分の価値は自分で決めるんだよ、他人が決める物じゃない」という言葉を承けて、とうとう離反。その後は我を忘れての暴走状態になったものの、ひろプリチームの浄化技が決まり、憎まれ口を叩きながらも和解という流れとなりました。

第41話では、アンダーグ帝国内ではあまりいい扱いを受けていなかった事も語られており(恵体ではないにも関わらず過剰な筋トレを課せられ音を上げていた)、強さへの執着、諦観、汚い手段を使う事の躊躇のなさと、嗜虐的思考、そしてビビりの根本、すべて一本の線でつながっていました。

でもね。

それでも、彼がシャララに行った行為と、ソラにした仕打ちは消えないんですよ。第43話のラスト和解後に、ましろにだけ聞こえる声で彼女の絵本の下書きを破ってしまったことを謝罪するシーンがありましたが、彼が本来謝罪し許しを請わなければならないのはシャララとソラでしょうに。確かに彼がシャララにアンダーグエナジーで延命した事は結果的には彼女を救う事になりましたし、ソラも何も失わずには済んだ。しかし、それは結果論です。少なくともあの当時のバッタモンダーにそういう意図はなかったどころか、悪意を以て利用しただけなのですから。

前回の記事で、筆者はバッタモンダーの悪事をましろの優しさで上書きしようとしているのでは? と評しましたが、どうやらその通りになってしまいました。

個人的に、この一連のバッタモンダー問題はこの作品の評価に大きな波紋を投げかけたというか、うーん、これは総評でまとめた方がいいかな? かなりのネガティブポイントになった、と個人的には思っています。

ひとこと言わせてもらえば、ソラが和解の憎まれ口を叩いていたバッタモンダーに「反省しているならそれでいいです」と言ったのは流石に頭痛かったです。もちろん、ソラが狭量な人物ではない事は百も承知ですが、そうなると今度は、あれ? 彼女のシャララに対する想いはその程度だったの? ってなってしまう。

許容するにしても

これぐらいはやってほしかったかな、というのが率直な感想でした。*2

もう一人の幹部・スキアヘッドは相変わらずひろプリチームをストーキングしながらキョーボーグを呼びだしては撤退を繰り返すに終始していますが、第41話~42話で面白い動きを見せました。

事の発端は第41話。キョーボーグの浄化後、覗き見をしていた紋田をスキアヘッドが発見、始末しようとするのですが、その様子を見てキュアスカイが激昂「何故、そんなひどいことするばかりするのか」と直情的に殴り掛かかります。その攻撃を捌きながらスキアヘッドは愛する人がそれを望んでいるから」と意外な返答をするのです。

それを聞いて躊躇ってしまったキュアスカイはキュアウィングの機転で致命攻撃を免れるものの、スキアヘッドには未熟扱いされ、彼女に戦う意味を懊悩させる結果となりました。

さて、ではスキアヘッドの「愛する者」とは何なんでしょうか? もちろん現段階では分かろうはずもありませんが、これが忠誠を示しているアンダーグ女王=カイゼリンを指すのか、別の何かを指すのか、愛すると言っても、性愛なのか、情愛なのか、敬愛なのか、で結構変わっては来ると考えられます。どちらにしても、彼が何らかの思惑で動いているのはほぼ確定にはなりましたね。

更に、バッタモンダーと接触した際には、彼の過去を振り返り、訓練でもすぐに音を上げる彼を前々から気に入らなかったらしく、挙句にプリキュア討伐やエル奪還にも失敗している彼を価値なしと断じ、すぐさま始末しようとするなど、結局アンダーグ帝国特有の弱肉強食主義者である事は変わらないんですよね。と言うより、その主義が一番徹底されていると思われます。

そんな無感情で非情な彼ですが、悩みに悩んだソラ=キュアスカイが自身との話し合いを望んでいる事を知って最初は一蹴するのですが、そんな彼女の彼から見ての戯言を、仲間の助けを借りてまで貫き通そうとして、彼の必殺攻撃までも打ち破ってみせたのを見て流石に動揺する、という場面がありました。

弱肉強食を是とする彼が、それとは真反対の話し合いという手段のために彼の極大攻撃を受けきる=自分と同じレベルまで上り詰めたキュアスカイに感情を動かした、と言うのは非常に興味深かったです。ちょっと今の段階では道筋が見えないけど、これ、彼との和解もあるかもしれませんね。

 

プリキュア側の事情について

この期間であまり動きがなかったのはあげはですかね。大きな動きはせず、あくまでも他四人のフォローやツッコミに終始していた感じがありました。

エルちゃんも第40話でピックアップはされましたが、ツバサを通してとはいえ、みんな大好き、というお話としては先回の焼き直し感がちょっとありましたね。結婚式に興味を持ったりする辺り、あの年にしてちょっとませてきてるのかしらん?( ´艸`)

あ、あと、バサ君もとうとう「嫌い!」判定食らったのはちょっと笑ったかも。あとはましろだけだな!( ´艸`)

エルちゃんは次回に大きくクローズアップされそうなので、そこ次第かもしれませんね。

さて、ツバサ。地味ですが、ここにきて活躍し始めています。ちょっと唐突感はありましたが、キラキラエナジーをスカイジュエルから抽出して、スカイランド全体をバリアで覆ってアンダーグ帝国の襲撃に備える、という研究をしており、確実に賢者としての道を歩み始めています。これは物語の最終盤での重要なファクターにもなりそうですし。

戦闘でも、咄嗟の判断でキュアスカイを致命攻撃から救い出したり、飛べる=機動力をうまく使いこなしていますね。

少し気になったのは、ツバサの研究の事をスキアヘッドが知っていた事。前作の様にまた内通者か? それともご都合? でもツバサが何故それを、と驚いているのでシナリオには組み込まれているっぽいんですよね…しかし内通者にしても現段階でヨヨさんが、とは考えにくいし、エルちゃんが敵側と繋がっている(彼女の意思とは関係なく)…とか? ただ、これは気のせいかもしれませんが、第42話にてツバサがこの研究を応用すれば、例えば青の護衛団でもランボーグやキョーボーグを浄化する力を付与できるかも、と言った時、それを聞いていたシャララが一瞬躊躇と言うか少し考えこむような動作を見せたんですよね。考え過ぎかな…

同じく42話ではスキアヘッドに未熟だと言われて悩んでいるソラが今度の事は自分で解決しなければならない、とシャララに溢したところを盗み聞きしていた彼が「またそんなこと言うのか!」と詰め寄って直情的なところを見せたり、第40話では改めてエルちゃんに傅いて彼女のナイトである事を再度誓うなど、キャラクターもようやく固まってきた感があって良かったと思います。特に、ソラの件について「人には一人で解決しなくてはならない事もあるんだよ」という製作者側からのメッセージに感情を露わにした点はまだ幼いながら自分の心情をはっきり吐露する「らしさ」があってとても好感が持てました。彼はこれからそういう事を学んでいくんだろうな、と。戦闘中にスキアヘッドとの対峙の仕方に悩んでいたキュアスカイに「話し合えばいいじゃないか」とあっさり後押ししてくれたのも好印象。

ソラはここにきて戦いの意義を問われるという、大きな転換点を迎えました。そして、その答えがスキアヘッドとの話し合い。そして、誰かの事情を慮る事が未熟だというならば、自分は未熟なままでいい。未熟だからこそ前進する事が自分のヒーロー道である、という強固な意志を固める事となりました。

あのソラが出した結論としては一瞬「?」でしたが、考えてみると、彼女はそもそも争いごとそのものは好きではないんですよね。第23話の回想で幼少時にそう溢しています。お互いの信念を持つ者同士であれば、まずは話し合いを。それでも相容れないのなら、聞く耳すら持ってもらえないのならば、その時は戦いも辞さない。ヒーローを目指しての鍛錬に余念がないのは決して彼女が脳筋なのではなく、あくまでも和解のための手段に過ぎない、というのはソラ=ハレワタールと言う人物を良く表していたと同時に、彼女なりのヒーローと言うものに対する答えなのかな、と感じました。

だからと言って、バッタモンダーをあんな形であっさり赦したのは解せませんでしたけどね…

最後にましろ

とても優しくていい子です。先回でも「彼女の最大の強さは優しさ」と書きましたが、とうとうバッタモンダーまでその優しさで絆す事となりました。

ただ、何と言うか…この子は実は前々から何か一歩足りないなあ、とは感じていました。キャラクターデザインはいいし、性格も申し分ない。優しいという点も今までのシリーズに沿っているし、意志だって強い。ギャグだって変顔だってこなす。あまり非の打ち所がないにも関わらず、何か物足りない。

ずっと不思議に思っていたのですが、今回の第43話でようやく合点がいきました。

この子には喜怒哀楽の怒の部分がすっぽり抜けているんです。

バッタモンダーが正体を明かして、今まで騙されていた事に打ちひしがれたましろでしたが、今までの事は全部嘘だったのか、と彼に問いかけ、バッタモンダーがそれを肯定した時に何とも微妙な表情で「良かった。ならば苦しんでいた事も嘘だったんだ」と言ってのけるのです。

この時の表情は悲しみを堪えつつ微笑みながら、というもので、だからこそバッタモンダーの胸を打ったのは分かったのですが、筆者的には怒りの感情が抜け落ちてしまっているが故にその様な微妙な表情になってしまったように読み取れました。これは声優さんの抑揚を殺した平たい声での演技だったのもそう思わせた要因でした。*3

考えてみると、確かに彼女は露骨な怒りの感情を今までも見せた事はないんですよね。第23話でのバッタモンダーに対する「許さない」発言の時ですら、そこまで厳しい表情を見せていません。親友の嘆きをあそこまで見ていたにも拘らず。これは他のメンバーが怒りの感情に関しては割とはっきり見せるのも拍車をかけてしまったと思います。

彼女は自身は何の取柄もない=弱者目線だったからこそ、バッタモンダーに同情し、彼を救う道を選択しました。エピソード的には申し分なかったのですが、彼女の無償の愛(この場合の「愛」はアガペー的な物)がバッタモンダーの今までの行いを矮小化させたり、キャラクターとしての弱点を露呈させたり、何ともすっきりしない事になってしまいました。と言うより、今作は話自体は良かったんだけど、でも、うーん…というのが多いですよね。特に中盤以降。

 

次回は、いよいよエルちゃんの謎に深く切り込みそうですね。途中クリスマス回も挟むでしょうが、12月で大胆にシナリオの謎部分を明かし、1月からエンディングに向けて突っ走るという感じかな? エルちゃんについては色々考察が捗りそうなキャラなので期待したいですね。

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

連れてもらったショッピングモールで買ったものが実用性重視のジャージとか、シャララさんとソラはやっぱり同属性なんだな、とほっこり。

 

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*1:ただ、口で言ってるだけで、実際のところは諦めていた風でもあった。どちらかと言えば、二つの感情の板挟みになって所在なさげだった、と言うべきか。

*2:逆から言えばここの流れ、数コマでキャライメージを崩さず二人の和解にもっていった荒木先生の技量は本当にすごいと思う。

*3:だからこそ、筆者は定期的に過去記事内で「こういう子を怒らせると怖い」と言っていたのかもしれない。

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第38~39話雑感

この構えを天地魔闘の構えと言う。

 

さて、今期間はやはり第38話のツバサメイン回が見どころでしたね。逆から言うと第39話はかなりおまけ回の印象が強く、どちらかと言うとひろプリメンバーよりもバッタモンダーを完全コミックリリーフ化して笑わせに来るという、あまり主軸シナリオとは関係のないお話となりました。

 

第38話はスカイランドで空の道標として機能していたハレバレジュエルという宝石の光が突如失われてしまった所、その解決を依頼されたヨヨが代わりにツバサを推薦。ひろプリチームがハレバレジュエルがあるという浮島に挑む…という内容でした。

ツバサの集大成と言えば…まあ、集大成だったのですかね。浮島に人目を避けて隠れ住んでいた竜族との交流と、彼の知識によるフォロー、そして最後には将来の道が示されるなど、一通りの要素が詰まっていました。

竜族のフォローについては申し分なし。特にスキアヘッドに追い詰められ、羽の退化により飛行が不可能になっていた竜族に丈夫な植物の葉を利用する事で逃亡を促し、最後は彼らの奮起を促して再び飛行する事に成功させました。これは飛べない種族であるプニバード族であるツバサがキュアウィングとなって飛べた事や、彼の父親がかつて一回だけ飛んだことがあった事とのオマージュにもなっていましたね。

ただ、この竜族かつてその姿から人間たちを恐れさせてしまった経緯から、浮島に隠棲するようになったという過去があり、しかし、その事についての怨恨はなく、空の灯台ともいえるハレバレジュエルを代々守ってきた、というとても善良な種族なのですが、それ故に自分たちが再び多種族の前に現れれば混乱を招き寄せる&自分たちも再び奇異の目で見られる、という強迫観念に怯えています。

そこをツバサはかつての自分の姿と照らし合わせ、竜族に今は時代も変わったし、受け入れてくれる者もいる、一歩踏み出すべきである、と助言を与えるのですが、ここはちょっとしっくり来ませんでした。

いや、ツバサの過去とも合致しているし、良い事を言ってはいるんですが、ツバサが空を飛ぶ事への憧れを他の同世代のプニバード族にどの程度嘲笑されたのか、その度合いが分からないんですよね。*1そこから代々引き継がれてきた竜族の教えに疑問を呈するのは些か弱い。

前作のらんの変人トラウマもそうでしたが、その言葉によって当該キャラクターがどの程度のショックを受けたのかが分からないと、こういう場面はどうしても薄っぺらくなってしまう。竜族は極めて温厚で、彼の言葉を咀嚼してくれましたが、それこそよくありがちな「貴様に何が分かる!」をやられたらちょっとぐうの音も出ない。

最終的には、戦闘シーンでは竜族のフォローも含めての指示役として今回大活躍しましたし、ヨヨさんが王様に直々に彼を将来的には(恐らく王宮付きの)賢者として迎え入れる事を提案するなど、まとまりはしたのですが、何とも今までの微妙な立ち位置を払拭できたかと言われればそこまでは…というのが素直な感想でした。

あ、あと、この話では飛べるようになった事で久方ぶりに人前に姿を現した竜族を王自らが慰労し更に正式な依頼としてハレバレジュエルの管理を改めて任せるという場面があり、個人的には王様の株爆上がりしました。正直、ちょっと頼りない人物と思っていたのですが、締めるところはきっちり締められるのですね。

 

第39話は…良くも悪くも普通のハロウィン回でしたね。異郷の地の風変わりなお祭りを邪魔された事で、戦闘中にそれを起爆剤にするキュアスカイも、彼女らしいですが、ちょっとなんだかなあ、と苦笑。

この話はどちらかと言うと、上でも書いた様に、またしてもバッタモンダーのコミックリリーフ化に余念がなく、今回は結構な時間をかけてキュアパンプキンなるものの変身バンクを描くなど、嫌な言い方ですが、少しスタッフさんの必死さが読み取れます。

物語の最後のオチの一つとして、キョーボーグを呼びだしたのはバッタモンダーである、とソラシド市民皆から誤解され(実際召喚したのは当然スキアヘッド)這う這うの体で逃亡するなど、なんとか彼をギャグ要員にしたい意図がありありでした。*2

ただ、この期に及んでも、彼はまだ(嫌がらせレベルとはいえ)ひろプリチームへの復讐を諦めてはいない様なので、もう1エピソードぐらいあるかもしれませんね。

あ、仮装姿のひろプリメンバーは、とてもかわゆくございました。ましろんがいる魔女の館とかふらあそも行きたいですよ…もちろんイタズラ希望です!(最低)

 

次回は…な、なななな、な!?

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

憤死

しかも次週お休みというダブルパンチ。もうダメだ…立ち直れないほどのダメージを受けてしまったZE…

 

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*1:「なら俺は目からビーム出しちゃおうかな」とか完全なおちょくり口調が入っていたため、思ったよりツバサの心の傷は深かったとは思う。

*2:ただし、彼が幹部で暴れていた時代のランボーグが倒されてからの性格豹変もスタッフはギャグのつもりだった感はある。

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第34~37話雑感

オールスター系の映画の番宣が入るといつも思う事なんだけど、敵側の気持ちになった時「もうダメだぁ…おしまいだぁ」というのが一番強くなるの、キュアラブリーさんが出てきた時だよね…

 

さて、シリーズ恒例の追加戦士加入からの中盤の山場を経て、秋季の日常パートメインに入りましたね。

各キャラクターの掘り下げを、というのも恒例ですが単純に一人ずつ順番に、といった感じではなく、ましろ→ソラ→あげは→ましろ&あげはという少し変化をつけてきました。次回がツバサメインと予想されるので、そこから+αして終盤に突入しそうな雰囲気ですね。

反面、話の流れ的には大きな進展はなく、エルちゃんも変身時のみ成長するという路線は変わらず、停滞気味な進行でもありました。

 

プリキュア側の事情

確かに各話メインキャラが据えられたシナリオではあるのですが、今作はチーム全員が一つ屋根の下で暮らしている事もあって、とりあえず全てのキャラクターがどこかしらに絡んでくる、というのが多かった印象です。

あげはが自動車の運転という最大機動力を持っているため、どこに行くにしても全員が付いてこれる。第37話なんかそのは典型でしたね。

いくつか興味深いエピソードがありましたが、まずはソラが野球を通じてチームとしての結束を再認識する第35話でしょうか。ソラシド学園の野球部のエース・たまきがけがをした事によって臨時コーチを引き受けたソラが、ピッチャーという最重要ポジションが抜けてしまった穴に苦悩する彼女から、自身のヒーローとしての立ち位置を再認識するというもの。

言うまでもなく、野球はピッチャーこそが最重要ポジションです。正直言うとこのポジションの強さで8割がた決まってしまうと言っていい。しかし、同時にピッチャー以外の8人が捕球し守り打たなければ野球は成立しない。結局お互いの支え合いなんですよね。ソラもたまきと同様、責任感が強いタイプですが、そこをましろがあげはがツバサがエルちゃんが支えてくれたからこそここまで来れた。あくまでも彼女一人で戦おうとしていれば、シャララボーグ登場時に彼女の旅は終わっていたのでしょう。

そう考えると、ましろがキュアプリズムになってくれた事や、シャララ隊長の皆とともにヒーローの道を歩め、はとんでもない伏線張りにもなっていたんですよね。一見野球を絡めるという脈絡のない話に見えて、ソラの成長の集大成の様な話になっていたのは良い塩梅だったと思いました。

第37話のましろとあげはの友情の話も印象に残りました。ましろとあげはの幼い頃の思い出を振り返るエピソードでしたが、ましろが幼少時人見知りであったことは予想通りではありましたが、あげはの明るい性格とましろ優しい性格が上手くかみ合ったのはお見事でしたね。

風で飛ばされたましろの帽子が高い木の枝に引っかかってしまい、それを取りに行こうとして尻餅をついて失敗してしまったあげはを心配するましろの姿は、なるほど、序盤で言っていたましろんの最大の美点は優しさである」というあげはに言わしめたのに見事に掛かっています。

第36話ではあげはが何故「最強の」保育士を目指すのかも判明。別に誰かと競おうとしている訳ではなく目標としている「最強の保育士」が存在していた事が明かされました。しかも、それは先回も出てきたたける君の祖母である事も判明。ちょっとご都合っぽかったですが、何かしらのネガティブ要素がなかったのは正直ほっとしました。正直、家庭事情が一番複雑で闇がありそうなのがあげはだったので。

あげはと絡んだもう一人のキャラクター、たける君も面白かったですね。急な引っ越しが決定し、あげはと別れる寂しさから彼女から距離を取ってしまう…というのが第36話の大まかな流れだったのですが、最終日にたける君と砂遊びをしている最中に別れの寂しさであげはが涙を流している所を見て、自分もそうであると我慢していた感情を吐露していました。

これを見て思ったのが、たける君にとってあげはは初恋の相手だったのでは? という事。この年齢で? と思われるかもしれませんが、早熟な子なら十分に考えられますし、まして相手はあげは先生。子供から見れば非の打ちどころのない先生と言っても過言ではなく、十分恋愛対象になり得るのでは…と思わせました。

全体的に言える事でしたが上でも書いた様に、過去回のキャラクターや事象を上手に絡めながら進行したイメージでした。言及しなかった第34話もバッタモンダーが絡むお話でしたしね。

 

戦闘シーンについて

最初こそスキアヘッドが召喚するモンスター、キョーボーグにキュアマジェスティ以外は手も足も出ない状態でしたが、今期間中に互角よりちょっと劣るぐらいまで是正されており、マジェスティ頼りな面はだいぶ改善されました。

…そこに至る過程が描かれていないのはちょっと不満点ではありますけどね。ただ、ソラなどは日々鍛錬を怠ってはいないでしょうから、徐々にパワーアップしていても不思議ではない訳ですが。

そんなキョーボーグをある程度知恵を絞って連携しながら戦うのは、毎回楽しんで戦闘シーンを見られている事もあって工夫が垣間見えてよい感じですね。

特に感心したのは第36話のキュアバタフライ。

この話のキョーボーグはホーミング飛び道具を乱射し迎撃が難しい上に、接近戦に持ち込もうとしてもカウンターが上手いという難敵だったのですが、キュアバタフライは一計を案じ、上空に舞って下方にバタフライシールドを展開。敵の弾はホーミング弾のため、当然シールドを避けてバタフライに迫りますが、彼女がシールドを展開した真の目的は弾の射線を限定させること。ホーミング=自分狙いである事も逆手にとって、直前で弾を躱し相打ちにさせて、その余勢でシールドをそのまま利用してキョーボーグ本体にバタフライプレスを仕掛けるという頭脳戦を見せました。

第37話では竹やりを二本持ったキョーボーグに手を付けられなくなったチームにキュアプリズムが皆に足止めを依頼、プリズムショットで竹やりに一点集中攻撃を加え破壊するという荒業を見せましたが、やはりバタフライに比べると戦術面では一歩劣るイメージですかね。単独の打破ではない上に力押しですし。*1

それよりもこの回は普段戦闘では矢面に立つことが少ないプリズムが自ら現状打破を志願する事に意外性がありました。この回はあげはとの思い出の地での戦闘になったため、その場を守るという意思込みだったのでしょうね。やる時はやる、というのが見られたのは良かったと思います。

 

敵側の事情について

第34話にてバッタモンダーが大きくクローズアップされました。彼は先回での敗戦後、社会に溶け込む形でソラシド市に潜伏しており、貧困に喘ぎながらもプリキュア達に復讐の機会を伺っている…という描写が為されました。

尤も、復讐を狙っている、とは言うものの、キュアスカイ復活の際の戦闘は今でもトラウマになっていて、最早心はバキバキに折れまくっており、そこまで大それたことは出来なくなって模様。

このシナリオでは、ましろが絵本作家になる夢を持っている事を偶然立ち聞きしていたバッタモンダーが、美大生に化けて偶然を装い彼女に接近、彼女の作品を貶して自信喪失させてやろう、というせこい作戦を思いつく…というものでした。流れとしては、そこにソラ達が乱入し正体ばれにびくつくバッタモンダーや、嫌味を言おうとしても、ましろがすべてポジティブに解釈してしまい、結果的にアドバイスまでしてしまう始末で…まあ、ぶっちゃけ言うとギャグ要素が強めでした。

ましろが批判覚悟でアドバイスを求めて来たり、誰もが納得できるものが作れるわけではない、という事を理解した点は作家向き性格を良く表しているとは思いましたが、やっぱり全体的に先回ヘイトを貯めまくったバッタモンダー救済回に個人的には見えました。内容がコメディタッチだったのも、彼のイメージをコミカル方向に上書きしようとしたようにしか思えない。

あくまでも自分的な意見ですが、この程度でバッタモンダーがしでかしたことが上書きされるかと言われれば、それはありませんし、いちいちこんなシナリオに一回分を費やしたのは、制作側にとって、バッタモンダーの悪行に対するヘイトは想像以上だったのかな? と感じざるを得ない。だとしたら見通しはかなり甘いでしょう。

なんか、如月轟沈の反響が大きすぎて、劇場版を彼女の救済に充てざるを得なくなった艦これのアニメみたいだ…*2

ただ、話の途中でスキアヘッドが登場し、プリキュアに戦闘を仕掛けようとした際には彼に縋ろうと一瞬考えるものの「おめおめ帝国に帰れば処分されてしまう」と再考し、戦いを静観した挙句、キュアマジェスティ登場に驚いたりしていますし、彼のひろプリチームへのトラウマレベルの恐怖心から察するに、この回で実質退場したとみていいと思います。というより、退場だけで1シナリオ使わざるを得なかった、と見た方がいいんでしょうかね。

最後に、ましろから美大生の姿をしている状態で偶然に出会い、アドバイスに感謝され、お互い頑張ろうと言われた際には「誰かにがんばれって言われたのは初めてだ」と毒気を抜かれた様な顔で呟いており、彼がアンダーグ帝国でどういう扱いを受けてきたのかは、今までのゲスムーブも含めてちょっと気にはなりました。まあ、同情の余地はありませんけどね…先回のミノトンさんの事もあり、最終局面でプリキュア側に付く可能性もゼロではありませんね。同じアパートの隣室にカバトンさんも住んでいる事だし( ´艸`)

スキアヘッドは毎回新モンスター・キョーボーグをプリキュア側にけしかける事に終始していますが、第34話では「これが始まりだ」、第37話でキュアプリズムで自分たちを狙う事を詰問された際には「お前たちが知る必要性はない。私だけが知っていれば良い」とにべもないながらも、明らかにストーキングしながら彼女たちを狙い撃ちにしており、なんか、キョーボーグと戦わせること自体に意味がある様にも読み取れます。

先回も書きましたが、少なくとも、何らかの思惑があるのは確実っぽく、キュアマジェスティだけでなく、ひろプリチーム全体の底上げを狙っている風にも見えるんですよね。ただ単にひろプリチームを潰すだけなら、スキアヘッド自ら出張ればキュアマジェスティがいたとしても可能でしょうし、敢えて言うならば、プリキュアマジェスティックハレーションを警戒している可能性がありますが、彼はその起動キーであるマジェスティクルニクルンの入手さえ予定のうち、と言っているんですよね。

その事にソラ以外の誰が気が付くか、かなあ。ソラは逆に敵の術中に嵌って自らを鍛錬している様にも見えますし、第37話のましろのスキアヘッドに対する詰問はその前兆かな、と思えます。

 

次回はいよいよツバサメイン回ぽいですね。どうもプニバード族が関係するシナリオみたいなので、彼の集大成になる話になるかもしれません。今の段階では戦闘中のお姫様抱っこ役ぐらいしか印象がない役回りなので、ここらで大立ち回りを期待したいですね。

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

セパタクローって足でやるバレーボールみたいなヤツだよな…中学でこの部活あるの、かなり珍しくなイカ!?

 

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*1:プリズムショットの能力の強みはこの速射性にあるともいえる。

*2:ただ、公平な目で言ってこの劇場版が艦これアニメの中では一番まともな内容ではあった。

【お知らせ】お詫び(オトナプリキュアについて)

お疲れ様です。ふらあそ管理人です。

 

すっかりプリキュアブログと化した本ブログですが、先週の土曜日から始まったキボウノチカラ〜オトナプリキュア'23〜について、感想記事を上げるつもりでした。が、ちょっと色々な事情もあって断念させていただくことになりました。

 

ここから先は言い訳コーナーですので、上記の事さえわかればいいや、という方は回れ右でお願いいたします。

 

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【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第33話「究極のちから! マジェスティクルニクルン」感想

個人的に久しぶりに王宮に帰ったエルちゃんが王様に「パパ~」と言って懐いていたの凄く安心した…

 

さて、キュアマジェスティパワーアップ回、と思いきや、5人合体技のお披露目回でしたね。考えてみると、追加戦士の浄化技お披露目より前に合体技に導かれる、ってかなり珍しくない?

 

話の流れとしては、突如スカイランドに遺跡が出現。その調査に赴いていたヨヨは、その遺跡がエルちゃん=キュアマジェスティの目覚めにより復活したものであり、ひろプリチームを招聘、王の許可を得て中の調査をする事に。

入口のない迷宮は遺跡の真ん中にある翼形のモニュメントにエルちゃんが触れた事であっさり封印を解除。隠された入り口を進むと、まるでエルちゃんが導く様に最深部方向に進みます。

やがて、最奥にキュアマジェスティとそれを囲む4人のプリキュアレリーフで封印された場所にたどり着き、ヨヨさんを除くプリキュアメンバーでその奥に…

一方、遺跡の外では操られたミノトンが襲来。力づくで迷宮に張られた障壁を破壊し始め…というものです。

 

さて、わりかし情報量の多い回でしたね。

メインは5人合体技であるプリキュアマジェスティックハレーションと、その起動キーであるマジェスティクルニクルンの入手でしたが、もう一つのテーマとしてましろの懊悩がありました。

ましろはエルちゃんがキュアマジェスティだと判明してからというもの、そもそも彼女が戦いに参加する事を危惧しており、今回もその優しさと心の揺らぎが「皆の心が一つにならなければ」解けないマジェスティクルニクルンの封印解除の足かせとなってしまいました。

それだけ、エルちゃんに傷ついて欲しくない、という思いが強かった訳ですが、これはここまでましろが彼女をべったり甘やかしていたのが良い布石になっていましたね。逆に、エルちゃんの躾に厳しかったソラが彼女の意思を尊重していたのも実にらしかった。

そして、そんなましろの悩みにソラが自分もましろに対してそういう感情を抱いたからこそ理解を示す流れは秀逸でした。第5話が実際そういうお話でしたからね。ただ、難を言うと、ましろの場合はエルちゃんを狙う相手がスキアヘッドという現状勝ち筋が見えない相手なのに対し(現にスキアヘッド初襲来時に「さっきまであんなに楽しかったのに…」と恐怖に打ち震えている)、ソラのあれはカバトンがさして脅威になっていなかった段階であり、状況がかなり違うんですよね。そう考えると、ソラとましろの悩みは質は同じでもその度合いが全然違う。

最終的には、キュアバタフライやキュアウィングから自分たちでこれからもエルちゃんを守護していくという事には変わりはない事、キュアマジェスティ本人からもみんなを守りたい旨を改めて伝えられて、キュアプリズムも皆を信じる事を決意、無事マジェスティクルニクルンの封印は解除されました。

そのマジェスティクルニクルンですが、本型のアイテムであり、その形状からクロニクル(年代記)に掛けているのですかね。正直、クルニクルンは相当言い難いですよね。素直にマジェスティクロニクルで良かったのでは? とは思いました。

とりあえずはこの本の力で5人合体技・プリキュアマジェスティックハレーションが発動しましたが、その内容はランボーグ登場時の暗い空間に青空の背景が出現、5人が飛翔しながらスカイが大きな円を、その中に他の4人がダイヤ型の線を描き、それが光を図案化した円形のフィールドを形成、キュアスカイが中心となり5人同時にそのフィールドから浄化光線を照射するというもの。

なかなか派手でカッコいいですが、キュアマジェスティ専用アイテムから、キュアスカイが中核になる合体技が出るのはちょっと不自然かなあ。今回は出てきませんでしたが、この本を基軸にしたキュアマジェスティ単体のオリジナル技があるかもしれませんね。

 

敵側に目を向けると、今回でミノトンは再浄化されたわけですが、流石にスキアヘッドの回収は受けずにとうとうひろプリチームと和解。自分を正気に戻してくれたことに礼を述べ、彼女たちの強さを認めた上で、今後、この恩はどこかで必ず返す、と言って姿を消しました。

素直に敗北を認めた潔さは良かったのですが、同時に彼女たちへの助力も宣言しており、カイゼリンへの忠誠心との葛藤がなかったのかはちょっと気になりました。

尤も、カイゼリン側はミノトンをあっさり見捨てた上に、アンダーグエナジーで望まない戦いを強制してきたわけですから、見限る理由には十分かもしれません。が、彼の気真面目な忠誠を見るに、ひょっとして、カイゼリンにしろプリキュア達にしろ、強いものにこそ敬意を払う性質なのかもしれません。だとすれば、ミノトンは彼女たちは成長前提ですが、カイゼリンよりも強くなるかも…と見込んでいるのかもしれませんね。

もしくは、三国志関羽の魏への義理立ての様に、一時的な助力に留まるか。ソラも今話にて「決着をつけるなら正々堂々の勝負をしよう。武人のあなたはアンダーグエナジーなんかに負けてはいけない」と喝を入れていましたしね(尤もその後に和解になったのだが)。

スキアヘッドは今回の戦いを遠見で見ているにとどめており、しかもマジェスティクルニクルンの入手さえ「予定調和のうち」であると呟きました。

彼曰く、キュアマジェスティ出現も、マジェスティクルニクルン入手も全ては「知識の宮殿」の記載通りらしく、しかもそのこと自体はカイゼリンに報告するでもなく、独り言ちている、その割にカイゼリンには「力が目覚めないうちにキュアマジェスティを討った方がいい」と強化ミノトンをけしかけるなど、取りようによってはひょっとしてわざとキュアマジェスティを目覚めさせるように仕向けた? な進言をするなど、ちょっと彼は彼で別の思惑があるのかも…と思い始めています。

 

ましろの悩みと、ソラの伏線台詞回収やエルちゃんの決意、エルちゃんを守るというチーム総意の表明など、全体的に良く出来た回だったのですが、現段階でキュアマジェスティと他4人との格差が合体技が出たとはいえ全く是正されておらず(ただ迷宮最終地点で全員が光に包まれる描写があり、その際にパワーアップした可能性はある。ただ、あれはその先に進める有資格者が光っただけのようにも見えた)、他メンバーも「流石マジェスティ」と少し頼り切っている風にも取れる発言をしているのは気になります。

特に今回は最初こそ強化ミノトンと優勢に渡り合っていたキュアマジェスティが、アンダーグエナジーをドーピングし暴走同然になったミノトンを抑えきる事が出来なくなっていく場面がありました。正直言えば、暴走ミノトンがスキアヘッドよりも強いとは考えにくく(ただ、強さのベクトルは違うが)、普通に戦うとひろプリチームの方が合体技ありだとしてもまだ分が悪く感じます。実際、今のままでは今話の様にキュアマジェスティが崩れると総崩れになる可能性大でしょう。

ただ、今作のプリキュアというのがキュアマジェスティが中心のチームで「元来」あったというのならば分からなくありません。実際、迷宮最終地点でのレリーフでは他の4人はマジェスティを守護する立ち位置として描かれています。だけど、その迷宮最深部にあったマジェスティクルニクルンでの浄化技がキュアスカイ中心という、何ともいえないちぐはぐさも気に掛かりました。もしくは、まだまだマジェスティクルニクルンには秘めた力があるのかも。プリズム他メンバーが中心になる別浄化技があるとか? キュアバタフライのミックスパレットも様々な効果があるとんでもアイテムなので、今後に期待しましょう。

エルちゃん自身も秘密が多く、スキアヘッドの態度やカイゼリンが彼女を欲している事も含め、更にどうにも非情にも見えるエルちゃんを遣わした一番星の態度も謎の部分としては大きい。どの辺りで彼女を取り巻く状況が大きく動くのかも注目点ですね。

 

次回は…え? ひょっとして、もしかして、まーさーかーとは思うんですけどー…おめおめ出てくるのか、アノ男が? ちょっとこれは目が離せないシナリオになりそうですね…

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

実はさ…筆者、マジェスティクルニクルンのこと、この話が始まるまで「マジェスティグングニル」だと読み違えていたんだよね…紛らわしいなあ、もう!( ´艸`)*1

 

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*1:先回の次回に対するコメントで「エルちゃん専用武器が~」と言っていたのはこれが原因。

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第31~32話雑感

こういうのに専用変身カットイン用いるの、遊び心あって好き…

 

さて、怒涛の追加戦士・キュアマジェスティお披露目回となりました。エルちゃんが変身したのは流石にお約束というか、予想通りではありましたが、まだまだ謎が多い存在なので、次週以降も掘り下げが進むかと思われます。

 

話の流れとしては、プチイヤイヤ期に入りかけていたエルちゃんの機嫌を取るために写真館での記念撮影イベントに行くひろプリチームでしたが、その帰り道にアンダーグ帝国の次の刺客・スキアヘッドの襲来を受けます。

ワープゲートを自在に操り、攻防共に完璧なスキアヘッドに為す術もなくエルちゃんを奪われ、ひろプリチームも絶体絶命のピンチに。

しかし、そこに後光とともに新たな戦士が現れ、スキアヘッドと互角の勝負を展開。彼女はキュアマジェスティと名乗り、スキアヘッドを撤退に追い込み、それと同時に姿を消してしまいます。

窮地を脱したひろプリチームの元に攫われたはずのエルちゃんがひょっこり現れて事なきを得ました(第31話)。

新たな強敵の出現に頭を悩ますひろプリチーム。その最中、謎のプリキュア、キュアマジェスティの話題になりますが、エルちゃんは片言でそれは私だ、と皆に告げます。

最初は驚くひろプリメンバーですが、王と王女から聞かされていた運命の子という予備知識もあってか、それはありうる話かも、という流れに。

しかし、ペンの代わりにスプーンを掲げても当然変身など出来るはずもなく、他のメンバーの真似事をしても変身できず、とうとう癇癪を起して泣きぐずるエルちゃんをあげはは必死に宥めますが…

そんな折、鳥たちからツバサに連絡が入り、正気を失ったミノトンが町中で暴れている、という報がもたらされ…というものです。

 

エルちゃん=キュアマジェスティについて

満を持して…というよりは突然やってきた、という感覚が強いです。エルちゃんが追加戦士である事はなんとなく予想は出来ていましたし、最初期からいるメンバーですし、運命の子という設定もありました。エピソードそのものも2話分使っておりじっくり描いているはずなんですが…やっぱり、あげは=キュアバタフライが満を持して登場し、そこからあまり期間が空いていないから…かな? 少し調べてみましょう。

キュアバタフライ登場は第18話。14話分*1も空いている。ちなみにキュアウィング登場は第9話なので、ウィング→バタフライの期間は9話分(ただし、あげはは第4話から登場はしている)。

うーん。そうなるとキャラの描き方の密度ですかねえ。エルちゃんは言葉を発せない期間が長かった上に、行動も制限されていますが、あげはは変身前からかなりアクティブでしたからね。加えて、今回の敵の手による拉致が唐突だったのも一因でしょうか。

キャラクターとしてはプチイヤイヤ期に入ったという事で、わがままな振る舞いに対して、怒る場面は怒るというスタンスをとっているソラや、諭すように教唆するあげはを「嫌い」と言ったりして甘やかしてくれるましろにべったりする、といった態度を見せましたが、心の底では全員大好きであり、変身動機もそれに沿った危機に陥ったみんなを守りたいというものでした。そして、大好きだからこそ、自分も同じ立ち位置で戦いたい、というのが健気っぽくもありましたね。実際、ソラたちの行動を真似て変身しようとしたりしていましたし。

変身の際にはソラやましろと同世代と思われる姿に急成長してからモーションに入りますが、現時点では変身解除と同時に元の赤ん坊の姿に戻るため、あくまでもキュアマジェスティとして力を振るうための媒介、というイメージが強いです。少し亜流ですが、ドキプリのあぐりに性質は近いですかね。このまま赤ん坊状態で進むのか、どこかで急成長するイベントがあるのか、現段階では不明です。

それにしても、成長時のこのメスガ…表情がいちいち生意気っぽいのが、特定のファンからは好評を得そうですね( ´艸`)。今の段階ではこの姿の時の性格がまだ判然としないので何とも言えませんが、エルちゃんって結構我儘気質だし、今までにない生意気タイプだとちょっと面白そう。ほら、ポ●モンでもピカ●ュウ転生がちょっと話題になってたじゃない( ´艸`)

変身後の姿、キュアマジェスティについては、他の4人がかりでも全く歯が立たなかったスキアヘッドと互角の勝負を繰り広げたり、スカイパンチすら弾き返した強化されたミノトンを殴る蹴るで吹き飛ばすなど、格ゲー風に言うと必殺技より強い通常技持ち、というちょっと別格感が漂っています。

追加戦士にここまで実力格差があるのは結構久しぶりかな? ただ、第32話ではミノトンを圧倒した後に浄化はアップドラフトシャイニングに託しており、固有必殺技や浄化技などの有無は不明のままとなりました。

今の段階では超規格の攻撃力と体裁きを会得した脳筋パワー系且つソラの上位互換のイメージかなあ。スキアヘッドと対決した際には彼が放つアンダーグエナジーを別の力で相殺しており、アンダーグエナジーと真逆の力を持っている様な表現がありました。

何にせよ、久々の不思議系追加戦士です(逆から言えば近作の追加戦士はそこまで謎の存在みたいな感じではなかった)。これからに注目していきたいですね。

 

他のプリキュアメンバーについて

第31話だけではないのですが、ソラは案外エルちゃんの躾に厳しく、事あるごとにそれはヒーローには相応しくない、と叱っていたりしたのですが、なるほど、弟のレッドが結構きかんきでその世話に手を焼いていた過去があったからなんですね。

ましろは相変わらず絵本の制作を続けている様で、料理の研究にも余念がない様子も描かれました。一番マイペースでエルちゃんにも懐かれています。ただ強敵出現などでいち早く弱音を吐いてしまうのも彼女なんですよね。

ツバサは陣形などの戦術を学んでいる様子が描かれましたが、今後の戦闘シーンで活きてくると嬉しいですね。先回の記事でも書きましたが、そのポジションは今はキュアバタフライが担っている感が強いので、上手く軍師的なポジションをこれから得られると良いのですが。

あげはは目指しているものがものだけに、エルちゃんの保護者的な立ち位置が定着化していますね。実際、あやし方も上手であり、実践で着々と経験値を積んでいる感じです。…尤も第31話ではエルちゃんを諭そうとして「嫌い」判定を食らって大ダメージを受けていましたが(苦笑)。

機転も相変わらずよく利き、スキアヘッド初登場時にはその異常さにいち早く気が付き車を即座にUターンさせるなど決断力も早い。現状では最も頼りになるキャラクターと言っていいと思います。

 

スキアヘッドについて

第31話にて登場した新幹部…ですが、他の幹部とは格が違う、という感じですね。敵の首魁・カイゼリン(この話で初めて名前が出た。EDのスタッフロールにてカイゼリン=アンダーグと表記されている所から、彼女がアンダーグ帝国トップかと思われる)から「最初からお前に任せておけばよかった」と厚い信頼を寄せられており、実際、その実力も折り紙つきです。

目立つのはワープゲートを自在に開いての攻防であり、自身を転移させて攻撃をかわすのは序の口で、プリキュア達の目の前に現れて攻撃を加える、車内にいた筈のエルちゃんを誰も気が付かない状態で拉致する、車のような大きな物体も楽々転移させるとやりたい放題。

最初はワープ特化の能力持ちかな、と思いましたが、プリキュア達との戦闘中にすべての攻撃を障壁で防ぎ、それを弾けさせる事で攻撃転用するという隙のない攻防一体陣も見せており、どうも能力の本質は「アンダーグエナジーを自在に操る」事だと思われます。ワープに目が行きがちですが、これもアンダーグエナジーの能力の一端に過ぎないのでしょう。実際、他の幹部もスキアヘッドほどの乱発はしていないものの、使用自体はしているのですしね。

性格は冷静な分析系ですね。ワープを含めたアンダーグエナジーの攻防に対処できないひろプリチームに「お前たちは何も出来ない」と無感情に呟いたり、エルちゃんの拉致に成功した際には「任務は果たした。お前たちを倒す事まではそれに含まれてはいない」と撤退しようとするなど、ソラも戦慄していましたが、とにかく無感情なのが不気味です。第32話ではミノトンをアンダーグエナジーで操っており、目的のためなら手段を択ばない非情さも持ち合わせています。

だからと言って、命令だけを忠実に実行する人形みたいなキャラクターかと言われればそうでもなく、キュアマジェスティが現れた事により、彼女の力が完全な状態になる前に叩き潰す事を提案するなど、自分の意思もしっかり持っており、これは実力的にも最後の幹部かな、と思わせました。

そう言えば、カイゼリンとスキアヘッドの会話から、アンダーグ帝国側はキュアマジェスティの存在そのものはどうも知っていた臭いですね。あれだけ執拗にエルちゃんを狙っていた訳ですから当然と言えば当然なのでしょうが、ひょっとしたら、アンダーグ帝国側からすると、他の四人のプリキュア達の方がむしろイレギュラーなのかも…と感じます。

スタプリのガルオーガもそうでしたが、とにかくワープを使いこなす敵は難敵です。ワールドトリガーのハイレイン&ミラvs三輪みたいな展開にならないかしら?(「その技はすでに見た!」)*2 ソラ達がどう攻略していくかが今から楽しみでもありますね。

 

ミノトンについて

生粋の武人でしたね。

カイゼリンよりエルちゃん奪還をせずにプリキュアとの勝負に固執している点を咎められた際には、彼女への忠誠心篤い事を示しながらも、プリキュア達と勝負したいのは武人のサガである、とし己の道を優先しました。

…まあ、本人が戦っていないのがちょっとモニョりますけどね…

プリキュアへの戦闘に関しては我を通してはいましたが、主への忠誠心は高いようです。ただ、カイゼリンはそんな彼の言い分には聞く耳を持たず、あっさりエルちゃん捕獲の任を解任して後任をスキアヘッドにしたばかりか、遠回しに役立たず呼ばわりしています。

ミノトンがカイゼリンに尽くす理由が何なのかは焦点の一つかもしれません。帝国のトップだから無条件でなのか、感じ入る何かがあるのか、半ば強制なのか。彼の態度から強制はちょっとなさそうなので、盲目的に上位身分に忠誠を誓っているのか、強さに魅入られているのか、ですかね。そのいでたちから代々帝国に仕える軍人出身の可能性もありますし。

更迭された後はアンダーグエナジーで強化された状態でスキアヘッドに操られ街中で暴れまわる事となりました。途中、渾身の一撃を耐えきったひろプリチームを称賛し正気を取り戻しかけたのは、強い精神力の顕れでしょうか。最終的にはアップドラフトシャイニングで浄化はされたのですが、スキアヘッドがまだ利用価値があるとして回収。再生怪人みたいな扱いされちゃうのはちょっと嫌だなあ。どこかで改心&和解、もしくは武人としての正々堂々の一騎打ちをしてくれると嬉しいのですが…

そう言えば、強化ミノトンが出てきた際、ソラがかつてシャララに行ったのと同じ手である、と激昂していたのですが、それはちょっと違うんじゃないかなあ。シャララ隊長のは瀕死からアンダーグエナジー注入の延命であって、ミノトンはあくまでもアンダーグエナジーでの強化&意識乗っ取り。言うなれば、カバトンが自ら行った強化に近く、シャララ隊長のそれとは似て非なるものであると言わざるを得ない。

まあ、本人の意思を無視してアンダーグエナジーで操ったというのは共通項ですし、心情的にそういう行為をソラが許せないのは理解は出来るんですけどね。ただ、額面通りに捕らえると今回のミノトン操りとシャララボーグは同列に扱っている節があり、スタッフさんのそこら辺の認識がどうなっているのかは少し気になりました。個人的にはシャララのエピソードはかなりデリケートだと思っているので、この周辺の話は物語が完結してから判断かな、と思っています。

 

次回は舞台をスカイランドに移して、エルちゃん=キュアマジェスティの謎に迫る遺跡を調査する話みたいですね。タイトルからすると、彼女専用の武具or力の解放? が手に入るのかしらん? あと、この洞窟って、かつて幼少時のソラが侵入したという洞窟じゃないよね? そして、ひょっとすると、エルちゃん急成長のキーになるかもしれないので期待したいですね。

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

見よ! この陽キャに接せられて困惑する陰キャの表情を!*3

 

Furutaコソコソ噂話

この商品、甘いチョコに中の柿の種のしょっぱさがいい具合にマリアージュされていて中々の逸品だゾ。チョコを舐め溶かしながら柿の種のじゃりじゃりとした食感を楽しむんだ。コスパも高くて一時期筆者のおやつに大活躍していた。個人的にはチョコがもう少し甘さ控えめだと助かる( ´艸`)

 

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*1:第31話を初登場とする場合は13話分

*2:あのシーンで三輪を見直したんだよなあ、筆者。

*3:ララって最終的には是正されたけど、序盤は結構大人しかったよね…

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第26~30話雑感

ヨヨさん、鏡の中に強制連行して難題吹っ掛ける様な危ない機能はアンインストールした方がいいと思うの…

 

さて、随分と時間が空いてしまいましたね。今回の期間は5話分。正直言うと途中で記事を上げようかとも思ったのですが、どうにも話の区切りが付けにくいというか、息抜き回というか、ソラシド市でのメンバーの掘り下げ回が続いたため、こんな形となりました。シナリオ一つ一つに切り込むと長大になりますし、全体シナリオの流れ的に最重要なお話は実際なかったと思われるので、今回はキャラクターにスポットを当てての雑感記事にしてみようかと思います。

 

ソラとましろについて

二人を同時に扱っていますが、これはこの期間中に明確なましろ回が存在していなかったからです。かと言って、彼女の存在感がなかったかと言われるとそうでもなく、どちらかというと、ソラメインのシナリオにましろが寄り添ったり、ソラに気付きを与える役目が多かったからに他なりません。

逆に第29~30話はソラメインであり、第27話もソラの弱点克服が描かれるなど、彼女の掘り下げが今期間の中心に据えられていたのは間違いありませんでした。そのテーマはズバリ、ソラの欠点の洗い直しです。

先回の記事でも書きましたが、ソラはシャララの背中を追う事を卒業し、自分なりのヒーローとしての道を本格的に歩み始めました。つまり人間的に成長する期間に差し掛かってきています。

彼女は幼少期の大部分を修行に明け暮れており、それが故に弱点の克服を後回しにしていたきらいがあった様です。第27話ではお年頃の娘なら興味を引くであろう化粧に苦戦し、第29話では武力ではどうにもならない超常現象に怯える表現が為され、第30話ではカナヅチであるにもかかわらず、今までは鍛えた身体能力で水底を歩いてやり過ごしていた(!)事まで判明しました。

そこはソラ=ハレワタール、何とか克服しようと奮闘する、というのがメインの流れになった訳ですが、個人的には第29話のぬいぐるみのエピソードはちょっと無理矢理感あったかなあ、といった感じです。というか、愛情を注ぎ込まれたぬいぐるみがひとりでにテレパシーでしゃべった挙句動き出す、というのはソラでなくてもちょっとした恐怖な訳で、むしろ割と平然としている他メンバーの方に違和感を感じました。ただ、この話のラストに持ち主であった女の子にぬいぐるみを返却する際、彼女を慮ってぬいぐるみの心情をくみ取り代弁するシーンは彼女の大きな成長を感じられてとても良かったです。ぬいぐるみと一緒にいよう、と決心した直後だっただけに少し涙を誘う、それでいて、ぬいぐるみの良さを説いたましろの言葉を思い出し、ぬいぐるみを大切にするという優しさを知ったシーンはよく練られていたとも思います。導入の無理矢理感はあったけど、ラストはしっかりしていた印象です。

他にも、第27話での化粧への苦戦もましろがプリティホリックで楽しそうにグッズを物色している過去を思い出してヒントを得ましたし、第30話では過去にスイミングスクールに通っていた事があるましろがゆったり教えてくれたことで、ランボーグとの戦闘中にコツを得て泳ぐことに成功しました。

そう言えば、ソラはこれからの戦闘で水中戦があるかもしれない事を想定して、泳ぎを習得しようとしており、ものの見方がやはり戦い重視ではあるんですね。泳げた際には顔を上げっぱなしのメチャクチャなフォームのクロールだったのも、それっぽくて(ましろは泳ぎ方そのものは教えていない)良かったです。

ましろはスイミングスクールに通ってはいたものの、何とその腕前は8級だったそうで、お世辞にも上手に泳げるわけではなさそうなのですが、緊張でがちがちになっているソラを他のメンツと一緒に遊ばせることで硬さを取り、基本的な浮き方だけを教えて、ソラの身体能力があればもう泳げるはずだと教授しました。少なくとも指導者としてはかなり優秀である事が伺えますね。

全体的にソラの克服系の話と、それを補佐するましろ(たまに立場が入れ替わる)という構図で構成されていましたが、これは序盤からの流れでもあり、この作品全体の作風となりつつありますね。

 

ツバサについて

第26話にて大きくピックアップはされましたが、やはり彼自身が大人しい性格なのでどうしても割を食っているイメージですかね。ソラはあの通り快活で目立つ性格ですし、ましろはそのソラとペア、あげはは生粋の陽キャで明るい振舞いをすることもあって、どうにも一歩沈んでいる感が拭えない。

その第26話ではましろの両親が一時帰国するという事で空港を訪れたひろプリチーム一行が、飛行機のパイロットを母に持つ翔子ちゃんという女の子とツバサが飛行機談議で盛り上がり仲良くなる、といったものなのですが、話の流れでミノトンが呼び出したランボーグが乱気流を巻き起こしてしまい、翔子の母がフライトさせる飛行機が出発できなくなったため、対処&奮闘する、というものなのですが、翔子との飛行機談義での内容がきっかけとなってキュアウィングが次々と対処法を指示して勝利を掴む、という内容でした。

悪くはないんですが、普段のブレイン役の比重がミックスパレットの毎回使用と相まってキュアバタフライ=あげはに傾いているため、彼は自身の得意分野で活路を開くという一定の環境での活躍がメインになってしまっているため、普段の大人しめの性格も手伝って、上でも書いた様に少し沈んだ存在になってしまっているのが惜しいかな、と思います。

飛行機談議に見るオタク気質や、第30話でドヤ顔でソラに泳ぎ方を教えようとするものの、鳥形態での泳ぎ方で全然参考にならなかったり、お茶目な部分もあるので、もう少しこういう面をクローズアップしてあげはにツッコませる等するとキャラとして立ってくるかなあ、と感じました。

 

あげはについて

第28話にて、上に二人姉がいる事が発覚。しかも、二人ともにモデル界では相当な有名人であり、姉妹仲も良好である、という事が描写されました。

さて、この姉二人、姓が早乙女であり(早乙女まりあ・早乙女かぐや)、家庭の事情により、離れ離れになった様です。作中で詳しく語られてはいませんでしたが、両親の離婚が原因の様ですね。父親に姉が、母親にあげはが引き取られている様な表現があったため、聖は母親の旧姓であると考えられます。

だからと言って姉妹仲が悪いという事はなくむしろかなり良好な様で、久々に出会うなりハイタッチを交わすという…うーん陽キャはまぶしいZE! というか感じなのですが、この事情はましろも知らなかったらしく、そこも含めて考慮すると、なぜ彼女が保育士を目指すのか、そして、姉と別れた後にましろとも別れる事態になった後に家出までしてぐずったのかは、一本の線としてつながった気がします。いずれも幼少時の寂しさに起因しているのではないか、と推察できますよね。

実際、第28話で早乙女姉妹メインのファッションショーに乱入してきたミノトンがそれにプリキュアメンバーであるエルちゃんやあげは参加していた事もあって「ちゃらちゃら笑って軟弱である」と糾弾してきた際には真っ向から「いつも笑顔でいられるわけではない、生きている上で辛い事や悲しい事だってあるが、だからこそ一時の笑顔には価値がある」と反論しています。

他メンバーより一歩大人である、という立ち位置故にしっかりバックボーンが練られていますし、それがシナリオ上にきちんと乗っかっているのは凄い好印象です。

戦闘面に関して言うと、やはりミックスパレットでのバフ撒きがある事もあって、一番戦術に長けているキャラクターという印象を与えます。キュアプリズムもやっていましたが第30話では固有必殺技を足場にして(プリズムはプリズムショット、バタフライはバタフライシールド)海上を渡り歩いたり、頭が回るイメージです。これはバタフライシールドが可変型且つ複数枚張れる特性を良く活かしていました。

更に、タイタニックレインボーアタックでの浄化を担う事もあり、八面六臂の活躍をしていますね。ミックスパレットの赤+白=元気の力の出番が最近は大目でちょっとワンパターン化してきたかな? でもこれってゲーム的にはバイキルトみたいな能力なので、確かに一番使い勝手いいんだよな( ´艸`)

 

エルちゃんについて

若干我儘気質な部分はありますが、情操教育も徐々に進んでおり、第27話では誤ってミラーパッドを変に弄ってしまった事を謝ったり、第28話では多人数の視線に怯えたり、どんどん感情が豊かになっていますね。

あと、これはエルちゃんとの直接的な事ではないんですが、保育士を目指しているあげはにとっては彼女の存在は最高の学びの環境でもあるんですよね。第28話でのエルちゃんのあやし方&ごまかしも含めてのファッションショー参戦なんかも、咄嗟の応用力を学んだ訳で、あげはがいる事で上手に機能している感があります。

そう言えば、キュアバタフライ参戦により、エルちゃんの護り手がいなくなってしまう懸念について、現在交戦中のミノトンが赤ん坊に手を出す様な卑怯な振る舞いを嫌う事もあって現状セーフ状態なのも、上手い流れですかね。尤も、次回はそのエルちゃんがさらわれてしまう様なので、いよいよ次回から深く切り込まれそうなキャラっぽいですね。

 

ミノトンについて

この期間中も一般人に対して巻き添えを食らいたくなければ逃げろと逃亡を促したり、武人らしく好感が持てる場面もあったのですが、反面、空港を訪れていたひろプリチームに「自分に恐れをなして逃亡しようとしている」、ファッションショーや海水浴に付随する遊びを「軟弱、修行以外の遊びは不要」などと聞く耳持たずに持論を展開するため、敵としてのネガティブ要素として人の話を聞かず、視野狭窄、というのが据えられているっぽいですね。

結局のところ、カバトンやバッタモンダー共通の「自分が正しい、そこに他人の意思が入る余地はない」という根本は健在ですね。

今後で気になるのは、彼が武人の本質を「あくまでも自分の信念」なのか「主に仕える事こそが本懐」なのか、どちらとで捉えているのか、ですかね。次回予告でエルちゃんが連れ去られるという内容が提示されていますが、もしこれが敵の首魁の仕業だった場合、ミノトンがどういう行動を取るのかは、だいぶ変わってきてしまいますよね。特に後者だった場合、今までとは打って変わって卑怯な手段を平気で取る可能性も否定できません。特に彼の様に良くも悪くも頭が固いタイプでは。

勿論どちらの性質も兼ね備えていて、葛藤に苦しむ可能性もありますし、今後の「武人」設定がどう活かされてくるのかで、評価はかなり分かれそうなキャラクターかな、とは思い始めました。

 

さて、次回は上でも書いた様に、新たな敵? とエルちゃんが拉致される様です。中盤山場に突入ぽいですね。

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

ブラックさん…記念すべき「20周年」を「ありえな~い」とか言っちゃダメでしょ!( ´艸`)

 

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第24~25話雑感

お、おい…ス●エニに怒られても知らんぞ!?

 

さて、今期間は後半に向けて新たな設定暴露と新幹部登場がメインとなりました。逆から言うと、個別シナリオ、という感じではなかったですね。前半部もある程度総括した内容となっており、仕切り直しと言うか、シナリオが新たな一歩に踏み込んで動いた、という感じです。

 

話の流れとしては前回のバッタモンダー撃退でキラキラポーションが完成、シャララも復調し、とうとうスカイランドへ凱旋したひろプリチーム。

王と王女が無事目を醒まし、プリンセスエルを救助した救国の英雄として、ひろプリチームを中心としたパレードが催される事になります。

パレードに使うチョコボ鳥の騎乗にましろが四苦八苦しながらも、穏やかな日々を過ごす彼女らに王と王女から呼び出しがかかります。

王と王女はなんと、エルを引き続きプリキュア達に養育してほしい旨を伝え、エルの素性について語り始めます。事情を知ったひろプリチームはエルちゃんを引き続きソラシド市で守りながら育てる事を決意。

パレード当日。不吉な天候をプリキュアの能力で吹き飛ばし、凱旋は無事執り行われます。プリキュア達の先導を務めたシャララはソラに向かって、これからは私の背中ではなく、自身のヒーローの道を歩め、と最後の教えを託し、スカイランドの守りは任せてほしいと伝えました。空にはミックスパレットで作ったエルちゃんの顔の飛行機雲。スカイランドにつかの間の平和が訪れたのでした(第24話)。

ソラシド市に戻ってからというもの、あげはを除く三人はエルちゃんとの触れ合い方にお悩みモード。そんな折、彼女たちはエルちゃんを連れて動物園に出かけます。

様々な動物と触れ合ってご機嫌なエルちゃん。その過程で、エルちゃんは動物と会話ができるのでは? というお話になり、不思議な力を持っている彼女にまたまたお悩みモードに。あげははエルちゃんが例え「運命の子」であっても、我々がやる事は変わりないのでは? と諭すのですが…

昼食を終え、動物との触れ合いを再開するひろプリチームでしたが、急に園内の動物が怯え始め、何事かと動物園の入り口に向かった彼女らはそこで牛の頭を持つアンダーグ帝国幹部・ミノトンと遭遇する…というものです。

 

運命の子、プリンセス・エル

さて、新たな情報がぶち込まれました。

エルちゃんは実は王と王妃の実子ではなく、星から与えられた(「一番星」と呼称されていた。以下、これで統一)運命の子であったというものです。

一番星曰く、エルはいずれ訪れるであろうスカイランドの滅亡を回避するための存在で、彼女の一時的な親になってほしい、と王と王妃に一方的に頼んできます。そして、別れの時は意外と早く訪れる事、拒否するならば別の適合者を探すとも。

王と王妃は悩みますが一番星の要請を受け入れ、自分たちの子として育てていたのですが、アンダーグ帝国の襲来とプリキュア達の出現により、別れの時は今なのだと悟り、彼女たちにエルちゃんを託す決断をしました。

なんか…こう、なかなかクるものがありますよね。一番星の思惑がどの程度のものなのかは分かりませんが、なかなか手前勝手な…とは思いました。もし戦いが終わって平和が戻った暁にはエルちゃんには王と王妃の元に戻ってほしいかなあ。実子であるないに関わらず、こういう事情である以上、彼らがエルちゃんの親だと思うので…実際、エルちゃんもとても懐いていたわけですしね。一番星の元に還る、とかマジやめてよ、ツラすぎるから…(´;ω;`)

当然、アンダーグ帝国が狙うのも、運命の子の不思議な力故なのでしょうし、こう言ってはなんですが、あの凡庸な王と王妃から、何故アンダーグ帝国が力をつけ狙う様な子供が生まれたのかは不思議でしたが、今回の暴露で納得は出来ました。

更に少しメタい部分にも突っ込むと、エルちゃんが超常的な存在と判明した以上、追加戦士の第一候補足り得ますよね。そういう存在が急成長して、というパターンは過去作にも幾人かいた訳ですし、彼女のパーソナルカラーも他のメンバーと被りのない紫色です。

第25話では今までのプリキュア達の教育が活かされた場面があり(ランボーグに襲われそうになった兎を助ける=ソラのかつての行動、兎を怖がっている子供と一緒に餌を与えるように促す=ましろの絵本による成長)、すくすくと育っていますし、プリキュアメンバーの愛情を受けて急激に成長する可能性がありますよね。

 

新幹部・ミノトン登場

そして、第25話にて、三人目の幹部・ミノトンが登場しました。正々堂々とした武人というタイプですが、武人タイプは過去作には幾人かいれど、兎を庇おうとしたエルちゃんを称賛し、更にそれを守ろうとしたプリキュア達の前に立っていったんランボーグを退けて仕切り直しをする、エルちゃんの捕獲についても、まずはプリキュア達との勝負の後からでいい、と考えているなど、かなり骨があるタイプと見ました。

なんか、色んな意味でバッタモンダーとは真逆なタイプっぽいですね。

個人的には中々好感度が高いキャラではあるのですが、プリキュアシリーズの性質上仕方ないのですが、この手の幹部は、なら自分で戦えよ、と思ってしまいますし、かと言って本人が戦って連敗を続ければ格が落ちるしで、なかなか難しい側面がありますよね。そう考えると、自分で戦う&カード武装で敗北してもカードだけが砕けるというプリアラのエリシオの演出は今考えるとなかなか良かったのかも。

あと少し思うのは、幹部も三人目が出張った事ですし、そろそろカバトンやバッタモンダーも含めた幹部同士のやり取りも見てみたい気もします。カバトンはソラシド市のどこかで働いているはずですし、バッタモンダーも行方不明で、かと言っておめおめアンダーグ帝国に戻っているとは考えにくいので、ソラシド市に潜伏している可能性があります。

カバトンについてはミノトンから言及がされましたが、けちょんけちょんに言われていましたけどね( ´艸`)

実際、ここまでタイプが違う幹部が出揃うと、寸劇の一つや二つは見てみたいですし、その方がアンダーグ帝国の事情も見えてくるような気がするので。尤も、ミノトンとバッタモンダーは反りが合わなさそうですし、カバトンとバッタモンダーもお互いいい感情は抱いてなさそう。…なんか喧嘩になって終わりそうではありますね(笑)。

 

次回は飛行機絡みのお話という事もあって、ツバサがメインのエピソードですかね? 今の段階でツバサが一番目立っていないキャラだとは思うので、少しテコ入れが欲しいかな…

というか、予告で出てきた飛行機、もろピーチエアラインなんですが、コラボでもしてるんかいな? と思って調べてみたら

www.flypeach.com

こんなんあったんですね。自分は飛行機恐怖症なので全然知らんかった…しかし、LCCやっすいなー。有効利用したいけど…でもコワヒ

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

以前住んでた町の近くの交通公園にミニ動物園があって、かなり近くでカピバラが見れるコーナーがあったんだけど…正直、結構な迫力よ、アレ。物怖じしないエルちゃんスゲーな。

 

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【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第23話「砕けた夢と、よみがえる力」感想

EDの後に入った映画のCM、楽しそうで困る( ´艸`)しかもキュアエコー以来の映画新規プリキュア出るのか。ちょっと楽しみではあるけど、映画館におっさん紛れ込むのはなかなか勇気がいるのよな…でもましろとローラの絡みとか見たいし…見たくない?

 

さて、今回はシャララボーグ解決編となりました。

まずは、話全体の流れとしては不幸な方向には行きませんでしたが、正直、ちょっとご都合が過ぎるかなあ…というのが率直な感想ですかね。前回、筆者が問題視したバッタモンダーの処遇についてはまだ完全決着していないので、現段階では注視の段階です。

 

話の流れとしては、突如書置きを残してソラシド市を去ったソラ。彼女は実家へと帰り事の顛末を家族に語ります。ソラと同じく、ヒーローに憧れる弟レッドは納得いっていない様子だったものの、母親は彼女を見守る事を、父親は彼女の意思を尊重する事になります。

虹ヶ丘邸ではせめてソラともう一度話し合いたい、とツバサとあげはがスカイランドへ。しかし、ワープゲートを使ってハレワタール家を訪れた彼らはソラの母・レミから今はそっとしておいてほしい、彼女の事を信じてほしいと頼まれいったん引き返すことになります。

一方、ソラの心を折ってご満悦のバッタモンダーは、それに飽き足らず、仲間を傷つければ更に彼女は傷つくはずだ、と街中でシャララボーグを暴れさせ…というものです。

 

やはりご都合に走ってしまったか…

まずは結果から言うと、シャララは無事蘇生する事が出来ました。それも、何か画期的な方法で、と言う訳ではなく、浄化した直後に、ミックスパレットの癒しの力で回復、という、前回であげはが提案した方法で助かってしまうという…

理には適っています。でも、この程度の解決方法で前回あそこまでソラの絶望感を煽っていたとするならば、バッタモンダーが馬鹿みたいですし、重い話のはずだったシナリオが拍子抜け甚だしい。そもそも、シャララは“瀕死の重傷”だったはずですし。

あげはの立案がそれだけ素晴らしかった、とも解釈できますし、ミックスパレットがチート級アイテムだとも言えますが、これ、少し嫌な言い方すると、以降はキュアバタフライを徹底的にガードして他三人はゾンビアタックするという手段も使えてしまいますよね…

まあ、それは余禄にしても、シャララを不可逆な状態である、と演出してからのあっさり回復、というのは正直度し難い。別にシャララに死んでほしかった訳ではないですが、彼女が最早助からない、という前提でもシナリオは組めたはずです。

憎しみで敵を倒してはいけない、人の死が関わる様なあまりにハードな表現は憚られる、プリキュアシリーズ(特に近作)の限界が垣間見えてしまった気がしてならないのです、今回の一連のシナリオは。

勿論、今回のシナリオの中心は、今話でソラ自身が家族に吐露していましたが、シャララ隊長の状況よりも、他のプリキュアメンバーが出してくれた対案を拒否してしまった=シャララの死への恐怖のあまり皆を信じる事が出来なくなった(だからこそ、あげはの案は実際は機能した、という演出だったのだろう)=自身の弱い心はヒーローのものではない、という点だったのでしょうが、その重さも、シャララの死が不可逆で避けられない、打開策が(一見ではあったが)見当たらないという絶望があってこそ機能していたわけで、蓋を開けてみれば浄化+回復のコンボであっさり解決では感慨も何もない。

そもそも、シャララボーグへの対処にソラを除く三人が向かう際、まずは浄化する方向で、と打ち合わせをしていましたが、それだと、何故ソラがあそこまで浄化+回復案に拒否反応を示していたのか、をまるで慮っていない事になってしまう。当然、ソラからしてみれば、万が一があったからでしょう。

せめて、浄化+回復案が確実に決まる確証を得た描写がどこかに挟まっていたりすれば印象も変わっていたのですが、あれでは、シャララに対しソラほどの関連性がない三人が一か八かの賭けに出たように見えてならないんです。彼女の承諾も得ずに。それならそれで構いませんが、ひろプリチームってそんなにドライな関係性ではなかったはずですよね。

まあ、これも、最後は立ち直ったソラ=キュアスカイが参戦した際に、浄化+回復案を最後に承認する=彼女がみんなを信用する、という演出にしたかったのは分かるのですがね。

なんか、話に無理矢理整合性を持たせようとして、空回りしちゃってない? というのが一通りの感想になってしまいました。

 

ましろのメッセージ

これは良かったですね。シャララボーグの対処に当たるに際して、ましろはヨヨさんに頼んでソラへ一通の手紙を預けます。

その内容は、彼女の奮起を促すものではなく、休みたくなったのなら休めばいいし、その間の事は私たちに任せてのんびりすればいい。そして、自分はヒーローになれなかった、などと言わないでくれ、貴方は私にとってとっくにヒーローなのだ、というものでした。

この手紙を読んで、ソラは落涙。自分はヒーローと呼ぶには程遠いのだろう、しかし、自分をヒーローとして求めている人間がいるのならば「立ち止まる」べきではない、と決心。それと同時にペンが復活し彼女たちへの救援に向かうべくソラシド市へと向かう事になりました。

これは第5話でのソラがましろに傷ついて欲しくない故にプリキュアとして戦う事に難色を示していた事にも引っかけていましたし、何より、第2話でましろ自身がキュアスカイを「私にとってのヒーロー」と言っているのですよね。

前回の感想で筆者はソラはヒーローを目指していたわけではなく、シャララを目指していた、と書きました。

今回の父親との回想シーンで、彼女が幼少期からヒーローを目指していた事が判明しましたが、それがシャララとの出会いの前後で少し意味合いが変わってくるかなあ、とは思いました。前ならヒーローへの憧憬がシャララという具体的な目標になったのでしょうし、後ならシャララへの憧れがヒーロー像として焼き付いたのでしょう。

そう、彼女は確かにシャララを追いかけてはいたのでしょうが、その過程で少なくともましろにとってのヒーローにはなれていたのですよね。

それだけ、シャララは後姿だけでヒーローに導くだけの素晴らしい人物だった訳ですが、それはきっちりソラにも引き継がれている。

ソラはシャララを目指していたけれど、同時にヒーローとしての素質も花開かせていた。その証拠に、彼女は「自分はまだヒーローと呼ばれる存在ではない」けれど、と更なる邁進を誓う様な言葉を紡いでいます。前回の記事でも書いた様に、彼女のヒーローへの旅はこれからです。そして、その道標はシャララがつけてくれ、立ちはだかった壁をましろが壊してくれた。

ましろの優しさは本当に強さですね。優しい心が他人の心を安らがせ、鼓舞し、未来を切り開く強さをも与える。戦闘能力では推し量れない強さ。それが分からないからこそ、カバトンは彼女を中途半端呼ばわりしたし、バッタモンダーは勝てると確信してシャララボーグを暴れさせてキュアプリズム達をおびき寄せる様な行為に及んだ。

流石に怒りを戦闘でぶつける様な真似こそしませんでしたが、キュアスカイが復活し、シャララの奪還・回復にも成功されて完全に目論見が外れたバッタモンダーが何かを仕掛けようとした際に「そこから一歩でも動いたら許さないぞ」と睨みつけていたところを見ると、やはり彼女も腹に据えかねてはいたんですよね…実際、ソラの気持ちを一番汲めていたのは、手紙の内容の事もそうですし、スカイランド行きを唯一拒んだ、彼女でもある訳ですし、ね。

 

そして、バッタモンダー

まだ、決着と言う訳ではないので筆者の答えは保留にしますが、とうとう万策尽きた彼が強がって今とどめを刺さなければまた同じことをするぞ、とキュアスカイを焚きつけた際に、最早敵として眼中にない、という態度を取られたのは、彼からしてみれば最大限の屈辱かなあ、とは思います。

確かに、あそこでバッタモンダーの言葉に乗って手を出してしまえば、どういう形であれ暴力に訴えたとも言えるわけで、それはそれで彼女らの魂を穢す、というバッタモンダーの思惑通りだったのかもしれませんし。

でも、あれでバッタモンダーが折れたり再起不能になったりしたかと言えば、それはそれで分かりません。だいぶ堪えた様子は見せてはいましたが。そうだというのなら、プリキュアとしては模範的な回答だったとは思いますが、彼がシャララとソラにやった事を考えると釈然とはしません。

ただ、ここまでで彼はスカイ、プリズム、バタフライに「許さない」と凄まれ、スカイ、バタフライからは「いくらでもかかってこい」宣言を食らい、更にバタフライからは「弱い犬」扱いまでされています。あれ? ウィングとは直接的には絡んでいないんですね。最後にウィングと絡んだ上で彼にも凄まれてから退場かな? こりゃ?

どちらにせよ、彼に関してはもう一波乱あるかと思われるので、どういう結末を迎えるか、注目してみましょう。

 

次回はいよいよエルちゃんの秘密に断片に触れるみたいですね。王と王女も復活するようですし、何故、彼女の力を狙う勢力がいるのか、ヒントが提示されるかもしれません。2クール目終了という事もあり、大きく話が動く前兆かもしれませんね。

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

しかし、ソラ弟の名前、全体的に青系で固まっていそうな家系なのに、何故レッド? と思っていたら、母親がレミで父親がシドだと分かって、ああ、そうきたか、と思ってしまった。なーるほーどねー( ̄▽ ̄;)

 

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【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第22話「バッタモンダー 最後の秘策!」感想

うむ。安売りのリサーチは重要よな。感心感心。

 

ふうううううう…正直、ちょっと言葉に詰まっています。

これまた、大きな転換点を迎えてしまいましたね、ひろプリは。え? わりかししょっちゅうそんなこと言っていないか? ですって?

しかし、今回ばかりは、今までのシリーズとは事情が違う気がします。というのも、第22話にして、この作品の評価そのものを決定付けかねないシナリオをぶち込んできたからです。

今話はソラがメインのお話で、正直言えば来週の放映を待って原稿を書いた方が良いであろう、完全な二話以上の構成です。しかし、今回はあまりにも大きすぎるポイントがあったので単独感想記事とさせていただくことになりました。

 

話の流れとしては、定期連絡でスカイランドと通信していたひろプリチーム。そんな彼女らに国の方々でシャララの目撃情報があった事がベリィベリーによってもたらされます。

色めき立つソラ達。あげはは不確定な情報過ぎると若干の警鐘を鳴らすものの、ソラは心の底から安堵。書いたことは必ず実行する、と誓いを立てているメモ帳に風船型ランボーグ襲撃時の際にシャララが残してくれたメッセージを書き写して、新たなる一歩を踏み出そうとします。

後日、買い出しに出ていたソラ達でしたが、そこでソラはシャララ隊長の姿を目撃。他のメンバーを尻目にその後姿を追いかけます。長い距離を移動し、人目のない広場でようやく追いつけたものの、そのシャララはやはりと言うべきか、偽物。バッタモンダーが作り上げた幻影に過ぎませんでした。

流石に激昂するソラ。しかし、なぜこんな真似をするのか、と怒り心頭で問いかけるソラにバッタモンダーは「優しくて強い僕にどす黒い感情を植え付けたから」と身勝手極まりない言い草でランボーグをけしかけます。すぐさま変身し対応するソラ=キュアスカイでしたが、戦いが一段落したところで、バッタモンダーは奥の手を披露。なんと、そのランボーグはシャララ隊長自身が核になったものでした。

手が出せなくなり守勢一方になったキュアスカイでしたが、他のメンバーが遅れて到着、タイタニックレインボーアタックで浄化してシャララの救出を試みようとするのですが、余裕の態度を崩さないバッタモンダーにキュアプリズムとエルちゃんが不審を抱き制止。それを見て残念がるバッタモンダー。

スカイランド襲撃に失敗したあの日。キュアスカイに凄まれ撤退した先に、偶然吹き飛ばされて失血死寸前だったシャララを発見したバッタモンダーは、なんと失われつつある血液の代わりにアンダーグエナジーを注入、彼女をランボーグとして生き永らえさせ、復讐のための切り札にしていた、と言うのです。

血液の代わりにアンダーグエナジーで生き永らえている、という事は、浄化技で浄化してしまえば、アンダーグエナジーが消滅する=彼女の死が確定してしまう。

そして、憎きキュアスカイ自らの手で尊敬するシャララを討たせようという残忍な計画を立てた訳ですが、その目論見自体は外されたものの、どちらにせよ切り札はバッタモンダー側。しかし、今までの無機物とは違い、生身の人間を使用したシャララランボーグ(便宜的に以降シャララボーグで統一)は安定性に欠け、この場は納まりますが、シャララを倒すか倒されるか好きな方を選べ、とバッタモンダーは余裕綽々で撤退。

残され呆然とするソラ達。最善策を考えよう、となんとかソラを慰めようとする他メンバーですが、シャララの大事とあって冷静でいられないソラはそのすべてを拒否。絶望に打ちひしがれた彼女の手に握られたスカイミラージュペンが消失し、スカイトーンも色を失い石化、という場面で幕となりました。

 

吐き気を催す邪悪! をどう処断するのか

あー、まず最初に筆者のお気持ちから表明しておきますね。

もし、これでひろプリチームがバッタモンダーをぶっ殺す事*1が出来ず(若しくは、それに匹敵する何かを与えるか)、剰え彼を許すような展開になったら今作は90%駄作評価にします。残り10%は目を見張るような解決策があるかもしれないから残した数値に過ぎません。

それはプリキュアには相応しくないだろう? 確かにそうですね。つまり、バッタモンダーはプリキュアには相応しくない、完全に度を越した悪役になってしまった、と筆者は考えています。

今までも人の心を踏み躙る最悪クラスの悪役は数々登場しています。直近…というよりは、この傾向は最近の作品の方がむしろ強く、プリアラのエリシオ、ヒープリのダルイゼン、デパプリのフェンネル、また一時的にですが記憶除去装置を利用した際のトロプリの三幹部などが記憶に新しいですが、エリシオはその生い立ちからしプリキュア達を陥れるのに固執していたに過ぎませんし、そもそもプリキュア以外のメンバーの少なくとも命まで利用はしていません。ダルイゼンも追い詰められた際の身勝手さが今までの行いにフィードバックされただけですし、標的はあくまでものどかの身辺のみ、フェンネルも質こそ悪かったものの自分に従えば命の保証はしてくれています。

しかし、このバッタモンダークソ野郎人の命を弄んだばかりか、復讐相手であるソラの尊厳を踏み躙り、心に一生残る傷を故意に残すように仕向けた。シャララを盾にしてキュアスカイを打ち倒し、エルちゃん奪還への足掛かりにしさえすればよいものを。その理由が自分のちっぽけな自尊心が傷付けられたから、という傲岸不遜なものである上に、本人はキュアスカイやキュアバタフライ、果てはエルちゃんにまでビビり散らかすどうしようもない小物の癖に。心を傷つけた、という点でキュアスカイも同じだろう? と言うのであれば、彼女は少なくとも何かを盾にしてはいないし、命を弄んでもいないし、悪意で傷つけようとすらしていない。

まあ、悪役としては申し分ありませんよね。実際、敵対関係な訳ですし、相手を慮る必要性などバッタモンダー側にはない。*2

しかし、ここまでやった以上、バッタモンダーはそれ相応の報いを受けない限り、やはり納得はしにくい。プリキュアピカレスクではないし、ニヒリズムを掲げている訳でもない。新しい試みはあるべきでしょうが、本質はあくまでも「善」性であり、そこを外してしまえば、それはプリキュアではなくなってしまう。

さて、ひろプリチームはどの様な選択をするのでしょう。メタ発言をするならば、四人同時の合体技や、場合によっては追加戦士の登場により、浄化+回復がシャララに施されるというものが考えられます。特に今話で登場したのですが、ミックスパレットには黄色:癒しの力=回復能力がある事が判明しています。この辺りを応用するのか。

しかし、それでシャララが結果的に無事で済んだ場合、めでたしめでたし、としてしまうのか。確かにシャララはバッタモンダーに発見された際に瀕死状態ではありましたが、同時にこのままでは死んでしまうだろうとも明言されています。そこを適切な処置ではなく、アンダーグエナジーの輸血という処置をされてしまっている以上、現段階では生きた屍に等しい。

死は不可逆なんですよ。この大原則を破ってしまうと、話としてはどっちらけ甚だしい。ザオリクやアレイズやカドルトがある世界観じゃないんですから。

このバッタモンダーの行いを許容せず完全断罪まで踏み込んでしまうと、それは単なる復讐劇と化してしまう危険性があるし、逆に許容してしまうと、人の死を利用してまでプライドに固執した外道を見逃すことにつながる。復讐劇大いに結構、という考え方もありますが、それをプリキュアでやっちゃうの? となってしまう。このバッタモンダーの非道はプリキュアというプラットフォームではあまりに敷居が高いんです。実際、ヒープリのダルイゼン断罪は大きな賛否両論があったようですし。…まあ、まずはキュアスカイ復活が先決ですがね。

おまえはそこでかわいてゆけ

みたいな結末が一番しっくりくる終わり方かなあ、とは思いますが、良くも悪くもプリキュアでそこまで思い切れるか、という不安があります。

ご都合主義でハッピーエンドにするのか、シャララと涙を飲んで別れを果たすのか。上でも書いた様にこの作品を決定付ける重要な分岐点かな、と思っています。どういう結末であれ後者が出来れば大したものだと思いますが…果たして!?

 

ソラの思い違い

少々厳しい物言いですかね。ただ、筆者はこの回でソラはとんでもない考え違いをしていたんだな、と感じました。

彼女はヒーローになりたかったんじゃない。

シャララになりたかったんだ、と。

我ながら酷い言い草だと思います。

でもだからこそ、シャララが行方不明状態だと彼女の最後の言葉をメモに書くことを躊躇していたし、シャララが生きているかも、という希望が出てくれば誓いの言葉を記すメモ帳に彼女の言葉を書き写す。そして、シャララがこのままだと助からない、という事実が分かった瞬間崩れ落ちた。

そして、そのこと自体をソラ自身が気が付いていなかった。故にシャララという彼女にとっての絶対的な存在が消滅する危機に直面し、彼女のアイデンティティは崩壊してしまったのです。

ここで考えなくてはならないのは、シャララがソラに「ヒーローになれ(出番だ、立ち止まるな)」と言っているのは、ヒーローとしての規範そのものを指しているのであって、決してシャララ個人を指しているのではない、と言うこと。

シャララは間違いなくソラを買っていました。前の記事でも書きましたが、後継者として考えていたのでしょう。だからこそ、ベリィベリーの怪我の件や、地方視察を通じて様々な事を彼女に教えようとしていた。その最後の言葉こそが、風船ランボーグに立ち向かう際に残した最後のメッセージ「立ち止まるな」だったはずです。

残酷な話ですが、シャララはもう助からないのかもしれません。

でも、例えシャララが死しても彼女の教えは残るのです。彼女が導いてくれた「ヒーロー」への道は残るのです。

今のソラの姿をシャララが見たら、彼女はその頬を叩いてこう言ってくれるはずです。

「立ち止まるな、ヒーローガール」

と。

そこまでソラが気が付いて、この状況にどういう答えを出すのか…ですかね。予告を見た感じではヨヨさんが助言をしてくれる可能性があるので、見守りましょう。

 

その他の動向について

まずはバッタモンダーですかね。

まあ、やってくれましたね。個人的にここまで殺意が沸いた幹部は初めてかも。とにかく癪に障るのが「自分は絶対に正しい」と思い込んでいる事。ソラを憎んだ理由が「本来優しくて強い自分にどす黒い感情を植え付けたから」というものなのですが、なんてことはない、キュアスカイのあまりの剣幕にビビり散らかして逃げただけの弱虫の分際で、完全に自身を「優しくて強い」などと嘯いて正当化している。おまけにやっていること自体が人を弄んだ挙句、安全地帯から腐った殴り棒を用いていたぶるという、自己評価からかけ離れた残忍な行為ばかり。

悪いけど、小物なら小物らしくさっさと滅んでくれ、ここまで行くと貴様の事情など知ったこっちゃない、という感じです。

あと、欠点があるにしろ、アンダーグエナジーを生物に注入できる事が正式に判明しました。まあ、正確にはカバトンが自身に施した先例はあるのですが。これは敵側が今後も人間を盾として使用できることを意味し、バッタモンダーが出張り続けたり、彼並みの非道が主人公たちを追い込む際に使える手段となり得ます。ただ、現状、アンダーグエナジーを生物に使用する事に大きなメリットはないみたいですね。カバトンは自身の力に上乗せ、という使用法でしたが。

味方サイドだと、やはり気になるのはましろ

正直、ソラのあの姿を見てどう思うのでしょう…あれだけ親しかった彼女が絶望する姿は痛々しくて見ていられないはず。まして、ましろは他人の痛みを自分の痛みとして感じるような優しい子です。

次回はキュアスカイを除いた三人がバッタモンダー&シャララボーグと対峙するみたいですが…ちょっと、キュアプリズムの奮闘に期待したいです。ああいう優しい子は本当に怒らせると手が付けられない気がするので。そして、それだけの行いをバッタモンダーはしてしまったはずなので。

あげははてっきりバッタモンダーと因縁の関係になるのかなあ、と思ったのですが、彼がソラに対してのみ異様なヘイトを向けていたのはむしろ意外でした。先回はキュアバタフライの啖呵にもビビり散らかしていたんですがね。当然、この先、そのヘイトがあげはに向かう可能性もありますから油断は禁物ですが。尤も、どういう結末になるにせよ、バッタモンダーはそろそろ退場の様な気はします。

そして、ちょっと希望的観測として、次回是非出てきてほしいのがカバトン。元アンダーグ帝国幹部にして、今は改心してソラシド市で再出発しているはずです。そして、ソラの強さを良く知っているキャラクターでもあります。

個人的には、彼が絡んでソラ復活の兆しになってくれると激熱なんだがなあ、と思ったりしています。また、彼はアンダーグエナジーを生物に注入(本人)した初の経験者でもあります。ひょっとしたら、シャララの件の打開策を知っているかもしれません。

 

色々書きましたが、次回に大いに期待しましょう。果たして、ソラが、そしてスタッフがどのような結論を出すのか。個人的には予想を大きく覆してほしい事案でもあるので。

ソラは書いたことは必ず実行するというメモ帳に、シャララ隊長の「立ち止まるな、ヒーローガール」を書き込みました。これは誓いです。最早、彼女は立ち止まれない。隊長を助けるにしろ、彼女の意思を継ぐにしろ。

今話の最後でソラは「私はヒーローにはなれなかった」と嘆いています。それはそうでしょう。上でも書いた様に、ソラはそれを目指していたわけではなかった。でも、目指していたシャララ隊長に「立ち止まるな」とヒーローへの道程を託された。今こそ、彼女の本当のヒーローへの旅が始まるのだから。

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

ものすごい重い話をやっているのに、中間新アイキャッチがめちゃくちゃほのぼの系だったの、地味にじわっているんですけどッ!( ´艸`)

 

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*1:あえて伏字は使わんよ

*2:しかし、一部の薄い本界隈では小躍りされそうなシナリオだったよな、今話は…