ふらあそ!

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【アニメ】スター☆トゥインクルプリキュア第49話・最終回「宇宙に描こう!ワタシだけのイマジネーション☆」感想

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最後のこのあとすぐはキュアスターで締め。うむ、わかってらっしゃる( ´艸`)

 

さて、最終回です。ある意味お約束通り各メンバーと周辺の登場人物の後日談が語られましたが、その後にある意味変化球的な展開が待っていました。個人的には結構思い切った事したなあ…というのが感想です。

 

話の流れとしては、宇宙人組(ララ・ユニ・プルンス・フワ)との別れの後、各キャラクターの後日談が語られます。

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プルンスはフワのお世話に大忙し、ユニはアイワーンと協力し惑星レインボーを復活、アイワーンもレインボー星人に謝罪する事で受け入れてもらう事となりました。ララは元プリキュアという事で惑星サマーンではヒーロー扱いであり、惑星サマーン自体も職業のクラス分けの廃止や、完全AI頼りをやめるなど良い傾向となりつつあります。

そして、地球組はえれなが留学を決め、逆にまどかは留学を取りやめる、など順調に進路を決めていたのですが、そんな話をしている際に突如フワワープのゲートが開き、ロケットに乗ってララとユニが到着。

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再会を喜ぶメンバーでしたが、ララには任務があり、前回ガルオーガが彼女らを返す際に被るだけでノットリガーになるマスクというものを一緒に流してしまったらしく、それの回収に訪れた、という訳です。

そしてそのマスクを探す途中で次回作の主人公である花寺のどかとの邂逅を交えつつ、マスクをかぶってしまったひかるの父・陽一のノットリガーが出現。力を取り戻したフワのお陰で久しぶりの変身となり、途中キュアグレースの助力を得てこれを撃退。

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キュアグレースについて質問をしようとした時、突如場面が一転、大人になったひかるが日本初の宇宙ロケットに搭乗する朝となっていた…というものです。

 

さて、このシナリオをどう判断するか…

色々な解釈があるのでしょうが、前半部分は普通に考えると夢オチであり、これは大人になったひかるが寝坊で朝起きる場面から始まった事からそう考えるのが妥当だと感じます。

実際Bパートでは成長したスタプリメンバーの後日談が改めて語られており、Aパートの後日談はともかく、ララたちが再度地球に訪れたあたりは完全に夢でのお話という事になってしまいます。

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つまり実際のところは宇宙組と地球組はまだ再会を果たしておらず、ひかるは彼女らに会うため(少なくともそれをモチベーションとして)にロケットのパイロットになった訳ですね。その様子をTV中継する際に翻訳するえれな、ロケットのプロジェクトリーダーになったえれなも同様だったのでしょう。個人的にはまどかとひかるが一緒のプロジェクトに参加している事に少しジーンと来てしまいました。生徒会長立候補回で表現されていましたが、まどかはひかるの事を凄く評価しているんですよね。

全世界が見守る中、宇宙ロケットが発射され、久方ぶりに宇宙に出た事に感無量のひかる。そんな時、宇宙に閃光が走りフワの声が聞こえ他のクルーが驚愕している中、一人涙し、その光を見ながら「キラヤバ…」と呟くひかる…という場面で幕となりました。

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本当の再会を描くでもなく、最後もひかるが宇宙に飛び出すところで終演という、人によっては何とも中途半端と取れますよね。

界隈ではフワが宇宙船を爆破するエンドだった、などと早速冗談交じりで言われていますが*1、色々物議は醸すでしょうね。上でも書きましたが、非常に思い切った演出だったと思います。

個人的にはこういう最後に想像の余地を残すエンディングは大好きで、地球人と宇宙人のこれからの交流が図られるのか、その先鞭をひかるがつけるのか、プリキュアメンバー全員の再会はあるのか、フワとの再会は…? 今までの物語を鑑みた上での想像の余地を残すやり方が今回は見事に功を奏したのでは? と思うのです。

もちろん、単純に皆との再会を演出する事も出来たでしょう。*2というか、むしろその方が無難です。ですが、今回の宇宙を舞台にするという壮大な物語に対しあえて想像力の余地を残したことが評価できると思うのです。上でも書いた様に近い未来に皆との再会を夢想するのも良いでしょうし、極端な話、それこそ爆死のバッドエンドと考えたっていい(その場合、あまりに救いがなさ過ぎるが)。それは自由なんじゃないでしょうかね。考えてみればイマジネーション=想像力がテーマの作品だった訳ですし、ね。

 

花寺のどか=キュアグレースについて

次回作「ヒーリングっど♥プリキュア」のメインヒロイン。

Aパートの前半でちょろっと顔出し、後半でキュアグレースとしてフワに飛んできたビームをバリアで跳ね返し、さらに追い打ちで放たれたビームを光線技で相殺、プリキュアスタートゥインクルイマジネーションを放つ隙を生み出してくれました。

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ひかるとのどかの邂逅は偶然の産物、という感じでしたが、ひかるが少し惚けた様な感じで「キレイな人…」と呟くほどの美少女である、という表現が為されました。戦闘シーンに関してはバリア技と光線技を披露しましたが、ここ最近のプリキュアシリーズは何々特化みたいなキャラクター性が薄れてきているので、これに関しては次週の放映が始まってから判断でしょうか。

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今の段階で判断するに、とりあえず元気な娘、というよりは物腰丁寧で優しそうな雰囲気の娘ですね。のんびり屋という感じにも見えませんし、悪い言い方をすると若干没個性な印象を受けました。ついでに言うと声優さんが大物・悠木碧さんですが、このキャラクターにはイマイチ合ってないなあ、という印象を受けました。あの見た目にしては若干ロリ声過ぎないかなあ、と。ここら辺も放映後に判断ですかね。

まあ、例年通りならここまでなのですが、個人的にちょっと「お?」と思った事があります。

次回作「ヒーリングっど♥プリキュア」では予告等で「病気になった地球を癒す」作品である事が明言されています。

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今回のAパートに関しては実は夢オチでした。なのですが、この夢のシーンに何故(プリキュアであるという共通項があるにしろ)のどか=キュアグレースが唐突に出てきたのか、お付きの妖精・ラテが人語を喋らない、戦闘終了後キュアスターが話しかけようとした際に忽然と姿を消した事、しかもその際に意味ありげな微笑みも残して…そして目が覚めた成長後のひかる。

ひょっとして、キュアグレースって人の夢に干渉できる能力がある!? というのが今感じている疑念ですかね。戦闘終了後に新たに生まれたスタプリメンバーを模したペンダントの様なものがラテに手渡されましたが、あれがちょっとヒントっぽいかも…考え過ぎかな? まあ、今やっているソシャゲで先日そういうキャラを入手したのでちょっとフィルターかかっているだけかもしれませんが…

過去作品でも、他人の心の中にシンクロダイブするものはありましたが、今回の演出もその一環なのか、もしくは放映が始まればそういう能力を駆使するものなのか。地球を癒す、というテーマは病んでしまった元凶を取り除くために精神世界に飛び込む、みたいな演出がある可能性もあり、ちょっと注視したい、と思わせる演出でした。*3

何故なら夢の中に入り込み干渉できる能力、というのはどう考えてもグレーゾーンな部分があり、諸刃の剣的な危険な要素があるからです。

 

今週のスタプリのここが見どころ!?

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登場人物が順調に年を取っていたのに、相変わらずの安定感のえれなパパ、さすがラテン系(お目目ぐるぐる)
よく見るとそれなりに老けてるんだけどね( ´艸`)

 

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*1:ガンダムシリーズなどでよく使われる白い閃光と共に爆発に巻き込まれる演出に確かに酷似はしていた。

*2:逆に前半の再会シーンは未来への啓示という解釈もある。

*3:ついでに言えば地球も宇宙の一部である。