ふらあそ!

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【アニメ】HUGっと!プリキュア第45話「みんなでHUGっと!メリークリスマス☆」感想

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「このままではクリスマスは中止に…」よし良いぞ…実に良い提案だ!(真っ黒)

 

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しかも、どうも未来の世界にはクリスマスはない模様。僕、クライアス社に入りますねッ!(真っ黒黒)

 

さて、今回はクリスマスをベースにした息抜き回…というよりは今までの補完を目的とした回でしたね。メインはドクタートラウムとルールーのぎくしゃくの解消、そしてジェロスの救済、と言った所でしょうか。

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先週のさあやとれいらの件もれいらが正式にさあやの進路を認める描写があり、ほまれもハリーと仲良く会話するシーンが挿入され吹っ切れた様な感じを受けました。

 

話の流れとしては、突如はぐたんが呼び出したサンタさんでしたが、なんとそりを曳くトナカイが風邪で完全ダウンしている上にサンタさんも体調が良くなく、今年のクリスマスは中止になる、と言い始め、そこで突如現れたドクタートラウムがメカトナカイを開発、はぐプリチームはこれを使ってサンタさんの手伝いをする事になります。

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一方その頃、クライアス社ではジェロスが社長・プレジデント・クライの心はもう自分には向いていない事に絶望。かつて、彼女の部下だったジンジン・タクミを暴走させたドクタートラウム開発の聖杯型アイテムに手を伸ばします。

クリスマス前夜にサンタさんの手伝いをしながらはぐプリチームがプレゼントを配る事ではぐくみ町にはアスパワワが溢れるのですが、明けたクリスマス当日、はぐプリチームゆかりの者たちで開いていたパーティー会場に突如ジェロスが乱入、彼女は聖杯の力を使って猛オシマイダー化する…というものです。

 

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上でも書いた通り、今回は補完を目的とした回でしたね。メインはルールー親子とジェロスでしたが、他にも車いすから松葉杖になったアンリが登場したり、順調に回復している様が描かれました。

 

ルールーとドクタートラウムについて

この二人については先回の第40話でかなり深く描かれていたため、今回はより補完の意味合いが強かったですね。

先回でこの二人は完全和解をしているのですが、二人の性格の不合致(お調子者のトラウムに冷静なルールー)もあって、主にルールーは素直になり切れておらずトラウムに辛辣に当たる事が過去回にも何回か描かれました。

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今回もそれは変わっていなかったのですが、えみるの助言もあり、彼女はクリスマスに因んでトラウムにささやかなプレゼントを考えます。それは、彼女自身の手料理をトラウムに食べてもらう事。彼女は野乃家の面々に頼んでカレー作りを伝授してもらうのですが、そこで基本のカレー作り+作り手の愛情を追加する事を学びました。

ルールーが初めて野乃家に訪れた時、彼女は皆と楽しく手巻き寿司パーティーをする事を「非効率的だ」と批難したのですよね。

そして、はぐプリチームとの様々な交流を経て、正式にプリキュアになり、食への関心がどんどん高まり、先回にはドクタートラウムに「まずは一緒にご飯を食べませんか」と言う程になった訳ですが、今回は「一緒に楽しく食事をするのが家族」と明言し、ついに彼をお父さん、と呼んでくれました。

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最後はドクタートラウムにカレーを食べてもらう事で彼に感激されていましたが、考えてみるとルールーと食べ物は切っても切れない関係であり(ギャグも含めた)彼女の食べ物関連エピソードの集大成になりましたね。

その後はルールーに最上のプレゼントをされ舞い上がったトラウムの過剰なスキンシップを冷ややかにスルーする一見いつもの関係に戻ったように見えましたが、ここら辺も思春期の女の子らしさが出ていましたね。なんか、ホントにアンドロイドとは思えないなあ。

そう言えば、今回初めて言及されましたが、ドクタートラウムのトラウムという名は「夢」を意味するのだそうですね。たった今調べましたがドイツ語ですか。リストルにも「リストラ」と「リス」のダブルミーニングが存在しましたが、彼の名も「夢」と「トラウマ」の2つの意味があったのですね。と言うか、彼の今までの行動や言動・過去の回想を考えるに、なるほど、と納得出来る名前でもあります。

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そんな彼も今回はウザい過剰な愛情表現をしてルールーからあしらわれる様は相変わらずでしたが、暴走したジェロスがルールーを狙った攻撃を咄嗟に庇ったり、手作りカレーに感激したり(まあ、これは嬉しいよねえ)、相変わらずの親ばかっぷりを発揮していました。が、実の娘同然に思っているルールーに対してはむしろ当たり前の反応でもありますね。第40話で登場した謎の少女との関連性はますます気になりますが、どちらにせよ、彼は元々愛情深い良いお父さんだったようですね。この二人が幸せな関係を築けたのは本当に微笑ましいです。

 

ジェロスについて

慕っていた社長・プレジデントクライに冷たくあしらわれた事によって完全暴走。かつてジンジン・タクミを暴走怪物化させ、無差別時間停止テロを行った聖杯の力を飲み干す事によって猛オシマイダー化。

猛オシマイダーとしては、ちゃんと自我があった点や、無差別に時間停止能力をばらまくなど、なかなか強い部類に入るかと思います。

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彼女の原動力は度々言及されていた老いによる劣化への恐怖であり、クライの心が離れた事も経年劣化だと思い込んでいた節があります。

…これ、結構難しいテーマですよね。何をして劣化、というかによるのですが、それ自体が漠然とし過ぎている。身体能力? 容姿? ものの考え方等の柔軟性? ジェロスは容姿にこだわっている様な節がありましたが、結局のところクライにそっぽを向かれた事による言い訳っぽく感じました。何より、彼女は今までの行動を鑑みても、それに対する努力を怠っているのですよね。自身の落ち度をジンジン・タクミに擦り付けましたし、そもそもパップルを追い落とす際にも(あれがパップルの誤認かどうかはともかく)クライの力を借りており典型的な自身が何もしないタイプです。

こういう人物が自身の経年による劣化を嘆いてもねえ…

そして、何より今回感じたのは、よく若い人が目上をジジババ扱いする事がありますが、それに対する警鐘です。別に目上の言うことは何でも聞けとか、無条件で尊敬しろ、とか上から目線で言うつもりは更々ありません。と言うより、自分は天邪鬼ですからむしろそういう意見には反骨心をむき出すタイプです。

ですが、最近経年劣化を馬鹿にする人間が多い事には正直辟易してもいます。自分の若い頃はどうだったんだ、と言われるかもしれませんが、実は自分は若い頃からそういう感情は全然なかったです。だって、自分だっていずれ年取っちゃうんですから。まあ、今の若い子も冗談で言ったり感情的に喚いているだけ、と信じたいんですがねえ…

話を戻すと、異変を嗅ぎつけたジンジン・タクミが戦闘に乱入した事によって、攻めあぐねていたはぐプリチームも一旦仕切り直すことになるのですが、この二人は何だかんだでジェロスを未だに慕っているのですね。

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猛オシマイダー化したジェロスを説得するのですが、回想シーンではジェロス下積み時代から三人で共同生活している場面が描かれ、これからもどれだけ時間が過ぎようと三人で一緒にやっていこうとまで言ってのけました。おいおい、これ凄い告白シーンなんだけど…*1

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二人の意外な告白に心打たれ、更に昔の事を思い出すと同時に、自分を本当に支えてくれる存在に涙したジェロスにプリキュアの浄化技が炸裂*2、事なきを得ましたが、最後には売れ残りのクリスマスケーキを持ってきたジンジン・タクミと三人仲良くいずこかへと去っていくという形でフェードアウトしたため、これにて彼女も退場ですかね。自身を支えてくれる本当に大切な存在に気が付く、という流れは先回のアンリ回との共通性がありますね…

 

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引きの場面では、今話の途中でプレジデントクライが描いていた爽やかな草原の絵を、はなの事を夢想しながらわざわざ白く塗りつぶす、という不気味なシーンで幕となりましたが…

 

次回はいよいよ最終決戦の前哨戦と言った所でしょうか。というか、今年最後の放送だったんですね、今回。幹部側にもまだリストル・ビシンが残っていますし、どうなる事やら。

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しかし、予告の最後に花嫁姿のはなが映し出されたり、今までの行動・言及からプレジデント・クライは歴代でもかなりヤバいラスボスになりそうですね。何ていうのか…サイコパスというか、やっている事・タイプは全然違いますが、なんかジョジョの奇妙な冒険第4部の吉良吉影のような不気味さがあります。

 

今週のはぐプリの個人的見どころ!

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しかし、回想シーンでの「国のトップを狙う」発言には驚かされたが、知ってるか、その場合君の前には相田マナという絶望的な壁が立ち塞がるんだゾ…(;゚Д゚)

 

 

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

*1:ただ声がねえ…

*2:こう書くと鬼畜っぽいな(笑)