あのー…君たち何だかんだでパップルの芸プロに使われてない? このまま行くと既成事実化されて所属している事にされちゃうよ?(笑)
しかし、今回は…攻めてきましたねえ。元々LGBTに対するメッセージ性がある事は示唆されていた作品でしたが、今回はそれがより強力に表れる回になりました。はっきり言うとデリケートで非常に難しい問題です。全作通してそれに対してある程度の納得いく答えが導き出せるのか、今から不安です。
話の流れとしては、パップルから若宮アンリへのインタビューの仕事をもらったえみルルコンビなのですが、直前にTVで紹介されていた彼女らがコメンテーターにこき下ろされていたため、えみるが意気消沈。
はなやさあやがフォローし、パップルもえみるやルールーを諭した事により、えみるも元気を取り戻し仕事にとりかかるのですが、スキャンダルを欲しがった一部のマスコミがアンリに無礼なインタビューを開始したため、今度はアンリがアンニュイな状態に。一人物思いに耽っているアンリの前に突如リストルが出現、彼をクライアス社にスカウトする…というものです。
若宮アンリについて
トリプルトゥーループがこの段階で飛べるとはずいぶん優秀な…
さて、今回ピックアップされた彼ですが、元々散々ホモなのでは? 疑惑がネット界隈では冗談めかして囁かれていましたが、別の意味で冗談になっていない事が判明しました。
上でも書いた様に、今作はLGBTにスポットを当てている事が製作者側から言及されていますが、はっきりとは言わなかったもののどうも彼は性同一性障害の可能性が高いです。
今回あった描写としては
- はぐたんを抱き寄せて「君は本当に可愛いね」と繰り返し呟くが、これは純真な赤ちゃんに対する憧憬っぽく感じる。
- スキャンダルスクープされそうになった時に、関わったルールーや愛崎兄妹を庇うため笑顔で上手な対応をするのですが、その直前非常に険しい顔をする。
- スカウトを受けた後、のぞき見していたえみるが何でも相談に乗る、と言った事に対して、ではこのどんどん(男として)成長する体はどうすればいいのか、問う。
- 昔の事を思い出す描写が挿入された後「人は結局分かり合えない」と発言。どうも幼少期に何かあった様なニュアンスだった。
- 最終的にスカウトは蹴るのだが、その際にプリキュア達に「誰でも生きられる自由な世界」を彼女らに託す。
- 更に引きの場面で「自分にはあまり時間がない」発言の後に小さなトゲパワワ発生。
率直に見れば、性同一性障害を直接的に表現している訳ではない*1のですが、引きの場面とえみるに対して言ったセリフを統合して考えると、自分が中性的な存在からどんどん男の方に傾いている事に対して恐怖心を抱いている様な表現なのです。
今回リストルがスカウトをした際に、そこら辺を見透かした上での自分たちの時を止めるという社是をアンリに説きましたが、引きの場面からしてもアンリは一回クライアス側に行きそうな雰囲気ですね(最低でも猛オシマイダー化はしそう)。
何にせよ、かなりの闇を抱えているキャラクターである事が判明してしまいましたし、全体的な流れからしても既に33話。どういう形にせよ、彼に救いを与える内容のシナリオはあるでしょうから、そこら辺を絡めてどういう風に今作のテーマを消化するのかは注視したいです。
ほまれとの関連性が思いの外ないので、えみルルと絡めてきそうな気がしますね。今回はリストルが絡んだ訳ですが、敵側でも「時間がない」と焦っているのはジェロスとの共通項です。彼女もひょっとしたら絡むかも? えみルルは懊悩する事はあっても最終的には支えあっている、ある意味ではアンリの対極にいるキャラです。
今回もえみるやルールーに対して、自分はひねくれている、人は分かり合えない=結局は一人=だからこそ個を尊重したい、とかえみルルとの違いを強調する場面が多く、戦闘シーンの最後の場面でも悪い言い方をするとプリキュア達に自身が望む「誰でも生きられる自由な世界」を丸投げしているようにも見えます。
個人的には正人が彼を支えてくれている事に気が付いてほしいかな、と感じます。スキャンダルの種にされそうな彼を庇った事から完全無自覚ではないのでしょうが。
リストルについて
とうとう作中初陣を飾ったリストルですが、とりあえずはアンリの心の闇を的確に見抜いた上でのスカウトを敢行しており、なかなか優秀な人事課? と言った所でしょうか。
シナリオ後半、スキャンダルスクープを狙ったマスコミ関係者が、今度はトラブルを狙ってアンリの演技中の演奏をストップさせるのですが、それを見たリストルが蔑んだ目で「最も嫌いな人種」と発言(その後猛オシマイダー化させる)したのも人事っぽいなあ、と感じました。*2
戦闘そのものは猛オシマイダーを呼び出しただけで、その猛オシマイダーもそれほど強かった訳ではないので、彼自身の戦闘能力は未知数ですかね。どちらかと言うと今までがそうであった様に頭脳に長けた参謀というポジションでしょうか。
実際、アンリのスカウト失敗に対しても涼しい顔をしており、アンリの闇を見抜いてが故にいずれそれが増幅されることを確信しているようにも見えました。社長が逆にアンリを惜しがっているのも面白い退避でしたね。
あと、前半にビシンの口から「ハリハリ地区を最初に抜け出した裏切者の癖に!」と罵倒されていましたが、ひょっとしたら何か事情持ちなのかもしれませんね。結構、動向が気になるキャラです。っていうかハリハリ地区ってなんだ…?( ´艸`)
次第に話も佳境に入ってきたわけですが、テーマが多すぎて最終話までに消化できるのかだんだん不安になってきました。新幹部も未だに一人の退場者も出していませんし、パンクしない様に上手な展開に期待したいですね。
次回はことりがはながキュアエールでは? と疑問を持つ回ですかね? 予告ではハリーが正体を明かしてはいけない、とか言っていたけど、確か今作もそれに対する明確な理由はないんだよねえ…
今週のはぐプリの個人的見どころ!
や っ ぱ り ホ モ じ ゃ ん !
来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)
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