ふらあそ!

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【アニメ】HUGっと!プリキュア第26話「大女優に密着!さあやとおかあさん」感想

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蘭世さんがこのあとすぐに! これは期待できる…

 

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と思ったら、本編前の導入でこんなHぃCMの場面があああああ(穢れモード発動中)。蘭世さんが一気に霞むのであった。まる。

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はあ…しゅわしゅわしたいのう…

 

さて、今回はさあや個人回でしたが、個人的にはなかなか興味深いテーマがありました。

 

話の流れとしては、地道にオーディションを受け続けた甲斐あって、清涼飲料水のCMに抜擢されたさあやは次第に人気を博すようになっていたのですが、彼女自身はまだ女優の道に進む事を半分悩んでいました。

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彼女曰く、大女優と呼ばれる母親・薬師寺れいらにその事で迷惑を掛けていないか不安に感じている様で、ルールーの助言もあって、ならばその事を直接聞けばいいのではないか、とはぐプリメンバー全員でれいらの撮影現場を訪れます。

しかし、ようやく訪れたれいらの休憩時間にさあやが上の質問をぶつけたところ、彼女からは意外な返事が返ってくる…というものです。

 

さて、上でも書いた様に個人的に興味深いテーマ、それは親の仕事を子供が引き継ぐのはどうなのか、という問題です。

このブログで過去に何度か書きましたが、これは自身も経験した問題でした。

自分の父親はとある楽器の演奏者でした。ですが、自分には一切教えませんでした。最初は漠然と引き継がせるつもりがなかっただけと考えていました。実際、楽団所属という訳ではなかったので、どこからか給料が出る訳ではなく完全なフリーな立場で正直生活は苦しかったです。子供に継がせたい、と思わなかったのかな、と。

しかし、亡くなった後、親戚から意外な事実が知らされました。

実は私の父親としては、その技術を教える気がなかった訳ではなかったらしいのです。ですが、ここは父親の血をひかなかったのですかねえ、なんと手の形を見て諦めたそうです。

自分で言うのもなんですが、私の手はとんでもなく小さいです。大体平均的な女性と同じ程度、そのくせ男性の手には間違いないのでずんぐりむっくりしており、指も短い。実際、音ゲーなんかやると不利さを思い知る事になります。*1

その親戚の娘さんがその楽器を習いたいと父親に頼んだことがありましたが、その教え方は一切妥協がないものであり、なるほど、私の手は父親には妥協できないシロモノだったんですね。

結局、父親は自分のやりたいことに口出しは一切しませんでした。その事は感謝していますし、あれが父親なりの答えだったのだろうな、と今考えると思います。

自分語りはこの辺にして、今回の話に目を向けてみると、れいらのさあやに対する態度は実に母親であり女優であり、上手に表現していましたね。

上記のさあやの疑問に対して、れいらは逆にさあやが本当になりたいものを問うのですが、彼女が逆質問に戸惑うさまを見てれいらは毅然と、さあやがこれからも女優の道を歩むというのならば、薬師寺れいらの娘である、親の七光りである、という偏見は常に付き纏うという事実を突きつけた上で、別の道もある、という事を示唆しました。

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一見冷たいように見えましたが、これは額面通りに受け取ると、言い方こそ違うものの、ゴプリのみなみの両親や、プリアラのあおいの父親の音楽の道に進む事への容認と同じであり、娘の進みたい道を応援するという、意思表示です。違う道もあるのよ、と言いつつそこから無言だったのは、それを選んでも否定はしない、という愛情表現の様に受け取りました。

しかし、別の道という言い方は、前述の七光りの事も踏まえた上で、今のまま自分を追いかけているだけでは、その呪縛から逃れる事は出来ない、さあやなりの演技を身に着けなさい、という厳しい先輩からの助言とも取れます。自然にダブルミーニングの意味合いを持たせているのも上手に感じました。

母親であり、先輩であり、ライバルでもある、厳しい芸能界での親子関係を上手に現していましたね。

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それを言われたさあやは思い悩むことになりましたが、若い頃のれいらを知る現場の人間の助言や、今現在でも演技に対して弛まぬ努力をする母親を見て、自分が女優を目指すのは母親への憧憬があった事を思い出し、戦闘終了後に母親との共演を夢の一つとして挙げて今回は幕となりました。

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さあやは「女優の道を進むのかは分からない」としながらも、母親との共演を口にしたという事は、結局今の道に邁進する事を宣言した訳ですね。ただ、女優の道に進むかは分からない、と言った辺り個人的には少し覚悟の足りなさを感じたのも事実です。それを受けたのかは分かりませんが、れいらも「そこまで来れるかしら?」少々挑発的な物言いをしており、過去回でも表現された「さあやは実は負けず嫌い」を熟知して言っているとすれば実に分かっている母親だなあ、とも感じましたね。

 

さて、今回は戦闘シーンも少し、おっ? と感じる場面がありました。

まず、トゲパワワについてなのですが、今回は蘭世から発生したトゲパワワが基になって猛オシマイダーが出現したのですが、なんと、そのトゲパワワ発生原因が「ネギって嫌いなのよね」という好き嫌いという実にちっぽけなものでした。実際、小さいトゲパワワが一つだけポツンと発生した表現があり、それをジェロスと取り巻きのイケメンが増幅させるというものだったのですが、正直、こんなもので猛オシマイダーを呼べるというのならば、それこそ素材は無限にある事になり、何気に相当ヤバい能力を敵側は持っている事になります。

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それでもオシマイダーの上位の猛オシマイダーが創造出来るという事は、結局のところ幹部の質は如何にトゲパワワを増幅させる力があるのか、という点にかかっているのかな、というのが興味深かったです。

そして、更にジェロスが指パッチンだけで撮影現場の人間から次々とアスパワワを奪う→トゲパワワを発生させて気絶させるという、エナジードレイン的な事をしたのも少々面喰いました。

今まで幹部クラスが、ここまで直接的に、しかも相手の生命力を吸い取る様な行為をした事は作中なかったはず(一話にあったが、あれもオシマイダーを呼ぶための布石だった)ですが、これはオシマイダーなど呼び出すまでもない、という事でもあり、これ幹部全員あたりでやられたら、もうはぐくみ町壊滅するんじゃね? という勢いです。

このあたりをどう設定しているのかは分かりませんが、伏線だったらちょとやだなあ、と感じます。だって、これが出来るのならばオシマイダー召喚なんて余興みたいなものじゃないですか。まあ、民衆に恐怖心を与え効率よくトゲパワワを回収するには有効なんでしょうが…

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戦闘自体はキュアアンジュ以外の4人が吹っ飛ばされ、ピンチになった所でさあやの母親の仕事の場であり夢の実現場所でもある撮影現場を守るために奮闘。技は詳細不明でしたが青い光線状の鞭を相手に巻きつけ、地面に叩きつけた隙にツインラブロックビートで決着しましたが、ここは出来ればキュアアンジュに新技が欲しかったかなあ。一応、決意を決めた回でもあるし。*2

今回の鞭状の技は浄化作用はないみたいなので、ハートフェザーorフェザーフラストの応用かねえ…

 

あと、さあや以外で気になった点をいくつか。

  • 蘭世ちゃんは意外と芸達者じゃない? 芸能界でしぶとく生き残れるのは彼女みたいなタイプだと思う。

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  • ルールーがすっかり食いしん坊役みたいに? 本当にアンドロイドか?( ´艸`)

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  • はなは暗さこそなくなっているが、未だに自分の取り柄のなさにコンプレックスあるのね。

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特に最後はちょっと気になりますね…最終的にはなが将来の夢に何を挙げるのかは作品の大テーマの一つになりそうですね。

 

さて、次回は

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次回ははな達の担任の先生が父親になるお話ですか。24話のナイトプール回に伏線がありましたね、そう言えば。

 

今週のはぐプリの個人的見どころ!

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ハリー…貴様、そこに指定席みたいに鎮座ましましているんじゃないッ!

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:逆に父親は大きな手の持ち主だった。

*2:逆から言えばそこまでではないから新技発動とかにはならなかった、とも解釈できる。上でも書いた様に少し覚悟が足りない様にも感じるのはそのためか。