ふらあそ!

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【アニメ】HUGっと!プリキュア第22話「ふたりの愛の歌!届け!ツインラブギター!」感想

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あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

「おれはHUGっと!プリキュアを視聴待機していたら初代が始まってしまった」

な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえもっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

 

まあ、定番のポルナレフネタは置いておいて、このあとすぐから初代が完全物理攻撃をかましまくるという否が応でもテンションが高まる出だしでしたが…

実際はここしばらく続いたえみルルコンビシナリオの集大成というかとりあえずの帰結を顕したお話でした。

 

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話の流れとしては、初代の二人が突如現れた事でわちゃわちゃしたはぐプリチームでしたが、同じプリキュア同士という事で意気投合、行動を共にする事になるのですが、えみるがギターを壊したと自責の念にかられているルールーに大丈夫だといった事に対して、ルールーはえみるが嘘をついていると糾弾したため、二人の関係性がぎくしゃくします。

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しかし、初代の助言もあり仲直りをした二人でしたが、その頃、彼氏(多分ジョージ)をジェロスに寝取られた(?)パップルは上司にさんざん責められていた事もあって、ついに悲しみの感情を爆発させ、自らオシマイダーになってしまいます。

流石に幹部のオシマイダー化という事もあって苦戦を強いられるはぐプリチームでしたが、初代の助力を得つつ、最後は元上司の悲しみを察したキュアアムールがキュアマシェリと共に彼女の心の中にシンクロダイブする…というものです。

 

初代の登場について

まず最初に断り書きなのですが、私自身は初代に対する思い入れがあまりありません。これはリアル視聴していない、というのが最大の理由ですが、その事も踏まえてある程度フラットな視線で今回の唐突な初代登場は見ることが出来たと思います。*1

とりあえずは出だしのシーンで初代はあくまでも異世界プリキュア」である事が明言されました。流石に共通世界観を使うのは映画のオールスター系だけの様です。が、これって何気に初の設定ですね。このクロスオーバーについては、過去のシリーズではまほプリ以降定番化しつつある最終回の次世代引き継ぎがありますが、ここら辺の表現は曖昧にしていた筈です。*2

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率直な事を言えば、ここで初代が出てくる意味合いはあまりありませんでした。えみルルコンビの確執を諭したいのなら、前回がそうであったようにはな達でも良かった訳ですし、もしあくまでもゲスト出演にこだわるのならば過去に確執があったラブとせつなや響と奏でも良かった訳です。

それでも初代が選ばれたというのは、秋に公開される映画の事もあるでしょうし、やはり「初代は最強である」という古くからのファンに対する「シリーズものの初代は補正が強い」を利用したかったというのもあるでしょう。

ただ同時に、今回のテーマに沿って過去作からゲスト出演を選べ、と言われたら確かに初代が一番しっくりくるでしょうし、ファンサービスという視点ではまあ良かったのかな、と感じました。*3

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その初代ですが、なぎさがえみるに素直な気持ちを伝えてもいい、という事を諭し、ほのかがルールーにえみるの心情を汲み取ってあげる事を優しく教えた訳ですが、かつてはこの二人も激しい確執の上の和解で友情を深めており、なかなか説得力がありました。ストレートな性格のなぎさがえみるを、思慮深い性格のほのかがルールーのケアに回ったのも好印象でしたね。

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後半は戦闘で縦横無尽の活躍を見せました。

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実際、はぐプリチーム5人がかりで苦戦するパップルオシマイダーをたったの二人で徒手空拳で圧倒する、という、まあ、映画での演出も見れば分かるのですが、シリーズでの肉弾戦最強はやはり初代である、というのが製作者側からのメッセージなんですね。

シリーズで徒手空拳を使うキャラは数あれど、ここまで怒涛のラッシュを展開できるのは確かにこの二人だけ、という感じです。

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しかし、ビーム攻撃まで物理で弾くのはどうなのさあ、日向ぁ(;゚Д゚)

最後ははぐたんの力で元の世界に戻っていた訳ですが、あくまでも脇役に徹したのは良い配置だったと思います。正直、今回に関しては他のはぐプリキャラやシナリオそのものを「食って」しまう不安があったのですが、良い塩梅にまとまっておりゲスト回としてはちょうどいいバランスだったと思います。

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特撮系では定番化していますが、作品途中でのクロスオーバーは今後のプリキュアシリーズに取り込まれるのかも? という回でもありました。まほプリの総評でも書きましたが、個人的には世界観を壊す恐れがあるのであまりクロスオーバー物は好きではないのですが、15年も続いたシリーズですしこういう事は出来るのも積み重ねによるメリットの一つと考えるのも良いのでしょうね。

 

えみルルコンビについて

上でも書いた様に、これで彼女たち二人のシナリオは一段落した、といった所でしょうか。

えみるとルールーの確執については、双方の言い分に一理あり、なかなか難しい問題でもありました。同時にルールーを傷付けたくないが故に意地を張ったえみる、アンドロイド故に流石に心の機微にまでは頭が回らなかったルールー、二人の特徴をよく捉えていて、確執、というよりはちょっとしたすれ違いレベルでしたね。

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実際、初代の言葉を承けて、お互い仲直りするシーンでは、お互いの頬をつねってみたり可愛らしい喧嘩に留まっており、それほど深刻な状態ではなかった気がするんですよね。ぶっちゃけ言うと初代が出張るほどの話だったのか、と。*4

ただ、えみるが和解の時に言った「ギターは壊れても大丈夫だけど、ルールーは大切な友人なのだから傷ついてほしくない。ルールーは一人しかいないのです」というのはグッときました。えみるは時々本当に染みるセリフを言いますよねえ…

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お互いの和解にあたり、ルールーはお手製のペアギターを、えみるはハートの腕輪をプレゼントしあい、より友情を深めわだかまりもなくなるという最高のコンビ結成と相成りました。

後半のパップルオシマイダーの戦闘シーンでは、かつての上司であったパップルの悲しみを察知したキュアアムールがキュアマシェリと共に彼女の内面に飛び込みましたが、例え恋敗れたとしても、その先に未来がある、新しい愛だってある事を諭し、パップル本体をハグした事でパップルを無力化、その無限の包容力に応えて新アイテム・ツインラブギターが出現しました。

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正直言うと、この場面はちょっと拙速かなあ、とは感じました。これに絡ませる事が出来たであろう壊れたギターや、二人の友情の証であるルールーが作ったペアギターがあったにも関わらず、このあたりはガン無視でマシェリ・アムールが覚醒したとはいえ突如出現するというのは…せっかくのいい要素があったのにもったいない、と感じてしまいます。

前回の記事でも書きましたが、戦闘終了後にえみるのギターが壊れたままで修復されなかったのも特に理由はない、で片付けられてしまうのは少々納得できません。

最終的にはツインラブギターによる合体攻撃でパップルオシマイダーを浄化に成功。しかし、これ弾くんじゃなくてボタン押して飛び道具発射するんですね(笑)。しかもマシェリバズーカとかいうネーミングセンスにはコーヒー吹き出しました( ´艸`)

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これで、はぐプリチームは、ハートフォーユー、PTC、マシェリアムールの合体技その1に加え、更にツインラブギターによる浄化技、と4つもの浄化技が使えるチームになったんですね。しかも、初期三人とえみルルコンビに完全に分散されており、シリーズ恒例の「誰か一人でも欠けると浄化技が使用不可」状態も解消しています。何気にすごいな。え? 最終的には5人合体技出るだろ? って? それはまあ、そう、そうねえ…

 

パップルについて

流石に昼ドラみたいな展開にする訳にはいかないですが、ジョージ? と思われる男をジェロスに寝取られる(様に見えた)という最悪の展開で完全絶望。なんと、ジェロスがオシマイダー化させたわけではなく、自らオシマイダー化するという、衝撃の展開が待っていました。

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これは裏を返せば、絶望の感情が最大にまで高まれば、クライアス社の人間が発注書を出すまでもなくオシマイダー化してしまう、という事であり、今までの根底が覆る件です。

しかし、考えてみると、元々クライアス社幹部がオシマイダーを制作するやり方というのは「相手のトゲパワワを増幅させる」というものですから、幹部自体はトゲパワワ増幅を(強制的とはいえ)手助けをしているに過ぎないんですよね。

そういう観点で見ると、もしクライアス社が本来の目的である、人々から未来を奪う、を成就した暁には、それに対して絶望した人たちから順次オシマイダー化する訳で、これははぐプリチームにとっては最悪の結末になってしまいます。もしそうなるとドキプリのトランプ王国とちょっと被りますね。

そう言えば、ルールーは元来未来を奪った後の世界を管理する予定だったアンドロイドですが、これはひょっとして、オシマイダー化を制御するためのものだった可能性も出てきました。しかし、そのルールー自体がプリキュアになったという事は…このイレギュラーがどうシナリオに絡むのか、若しくは自分のとりごし苦労なのかは、今後の展開に期待したいですね。

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パップルは心の中でキュアマシェリ・キュアアムールと対峙しましたが、その力はトゲパワワを直接二人にぶつけてもほぼノーダメージという、オシマイダーと反比例するかの如く弱弱しく、失恋のショックの大きさが垣間見えました。同時にジョージ? と思われる男以外眼中になかった様で、その見た目に反して一途なタイプでもあったんですね。

逆に不気味なのはジェロスですね。確かにジョージ? と同じ部屋にいる所を見せつける事により、パップルを絶望に追い込みましたが、逆から言えばパップル自身の誤認の可能性もあり、こうなる事が(恐らく)分かった上で誤解を招くかのような怪しげな行動に出るあたりはなかなかの悪女ぶりです。多分ですが、本来ならば一途であるパップルの性格を把握した上で彼女の思い込みの激しさを利用した、と考えるととんだ策士である可能性がありますね。

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最終的には浄化されたパップルですが、未来を示された事によって吹っ切れるのでしょうか。チャラリートはユーチューバーみたいなことをやっていましたが、彼女の場合は…

反動で男食い漁りそうで怖いな(笑)。

 

さて、次回は…なんかとんでもないことになりそうですね。はぐたん、初代帰したの早すぎたんじゃない!?( ´艸`)

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今話で、ようやくチームとして完全に固まった感じですし(実際初めて5人同時バンクが披露された)、全員に武器系アイテム付与、パップル退場、初代を出すというサプライズ、一区切りついたかと思います。いよいよシナリオが本格的に動き始めそうです。

 

今週のはぐプリの個人的見どころ!

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プリキュアって他にもいるんですか!?」「う、うん、まあね」(言えない…総人数55人もいるとか…しかもまだまだ増える可能性大とか…口が裂けても言えないッ!!)

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:ちなみに初リアル視聴はスマイルプリキュア

*2:まほプリは異世界ゲートをくぐる表現があった。プリアラでは共通世界の様にはながキラパティを訪れている。

*3:実際、ここでラブせつな、響奏あたりが出てもピンとは来なかっただろう。

*4:もしルールーが怒りに任せてえみるの頬をつねっていたらこんなものでは済まなかった訳で、そういう点でもルールーは本気で怒ってはいないのである。