ふらあそ!

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【アニメ】HUGっと!プリキュア第15話「迷コンビ…?えみるとルールーのとある一日」感想

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卵の安売りで大騒動の野乃家にハイテンションえみる、そしてそれをプリキュアの可能性あり、と誤認するルールー。OPからカオス回の予感しかしないッ!

 

で、結果から言うと、安定のカオス回でした。おわり。

 

という冗談はさておいて、今回はメインのはぐプリチームの三人がほぼ蚊帳の外というある意味珍しい形態を取ったシナリオでした。*1

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それだけルールーとえみるが破格の扱いを受けているという事でもあり、現在進行形ではぐプリチームに潜入している敵側のルールーはともかく、ぽっと出で出てきたえみるを登場した回も含めて2回もメインに大抜擢するのは、やはり何かあると勘繰られてもしょうがない気がします。

 

愛崎えみるについて

相当な変わり者ですね。

今回はえみるの内面というよりはその身に置かれた環境の方に注目が集まりましたが、それはいったん置いておきましょう。

一度町中で救われた事があるプリキュアに憧れるのは小学生相応かな、と思いますが、プリキュアコスプレをして町で困っている人間にのべつまくなしに手を差し伸べたりするのは少々非常識な行動に過ぎます。しかもその行動一つとっても、山積みなっている缶の真ん中を抜いて商品を雪崩れさせてみたり、大きな荷物を運ぶのを手伝おうとして却って荷物を引きずってしまったり、ドジというよりは浅はかのイメージを受けました。

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それでもルールーが指摘した通り(ルールーはその後理解不能だと心の中で呟いていたが)えみるが手を差し伸べた人達が笑顔になるというのは、彼女の善意が伝わっているからであり、彼女の精一杯のがんばりは皆に受け入れらているぽいですね。何よりルールーがえみると出会った際に、ルールー自身の検知器が高いアスパワワ数値を検知しており、潜在能力は相当高い事を伺わせます。

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一時期は危険察知能力の高さ故に既に大きくシナリオに関わっているキャラクターなのかな、と思いましたが、今の段階ではそれはなさそうですね。どちらかというと純粋ではあるがそれが空回りしている印象でした。

そして、この少々変わった性格は家庭環境の影響もありそうです。

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愛崎家は代々音楽家であり、豪邸を構えている名家なのですが、友人として招待したルールーの前に歌いながら出現する両親に、若干過保護で自身の考えを押し付けがちな兄というこれまたハイテンション家族である事が描かれました。

ところが、えみるが一番興味があるのは実はエレキギターであり、格式高い音楽家の娘としてのギャップに少々思い悩んでいる様ですね。実際、兄が部屋を訪れた際にはギターを素早く隠し、それが見つかると女の子にギターは相応しくない、と咎められ落ち込むシーンがありました。

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そんなえみるの兄をルールーが糾弾するシーンがあったのですが、えみるは家族に対して愛情がない訳ではないので板挟みになっている感じでしたね。何にせよ、えみるは家族とのあり方が今後も問われるキャラクターになりそうです。

そして、今回は尺が短かった戦闘シーンでも注目する点がありました。

ルールーとくつろいでいる最中にパップルが呼び出したオシマイダーが出現、それを確認したえみるは自前のプリキュア衣装で現場に急行します。そして、現場で恐怖で動けない少年を助けようとするのですが、その際にオシマイダーの攻撃の余波で吹っ飛ばされた彼女をキュアエールとキュアエトワールがフォロー。そして、はぐプリチームはその事を咎めるでもなく、むしろ少年を助けてくれたことに謝辞を述べるのです。つまりえみるのともすれば邪魔になりかねない参戦を容認していた訳ですね。

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これはえみるも一緒に戦った、とも取れる訳で、今回の戦いはえみるも含めたチーム戦になっていたんです。実際、もしえみるがいなければはぐプリチームならば少年を助ける役を誰かがやったでしょうし、プリキュアの資格の有無は別の話で完全なチームワークを形成していました。有体に言えば将来のはぐプリチームの姿を垣間見せた戦闘だった気がします。

えみるがどのような形ではぐプリチームに関わるのかは現段階では不明ですが、上でも書いた通り破格の扱いを受けているキャラクターです。最重要人物には違いないはずなので、今後の動向が気になるキャラクターですね。ルールーとも凸凹で案外良いコンビになりそうですし。

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ただ、そういうメタい事すんのやめーや(笑)。

 

ルールーについて

わりと冗談抜きでえみるとの出会いは運命的なものを感じますね。

ルールーははなやさあやとの交流で、次第に感情が芽生え始めているのですが、今回はそれが急速に進んだと感じました。

これはえみるの強烈な個性に触れたから、というのもあるでしょうが、音楽に魂を揺さぶられた、というのが大きかったようですね。

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実際、ルールーは愛崎家のえみるの部屋にあったピアノやチェロの知識がなく、更に音楽という概念そのものがありませんでした。そんな様子のルールーにえみるは自身の好きな楽器であるギターの伴奏つきの歌を聴かせるのですが、これが相当染みわたった様で、その後上で書いた様に兄がギター演奏を咎めるのに対し理詰めで反論、兄が去った後は頬を膨らませて怒るという、驚くべき変化を見せました。

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音楽というのは不思議なもので、履歴書の趣味欄に音楽鑑賞と書けばとりあえずは無難というぐらい、人は音楽が大好きなのですよね。それを何故? と問われれば明確な答えが出せる人はほとんどいないでしょう。それぐらい浸透している文化です。程度の差はあれど、音楽に触れずに一生を終える人間はまずいません。大袈裟な事を言うと音楽に心揺さぶれるのは人としての証です。ルールーはもうアンドロイドという創造物を脱しつつあるのですね。それを音楽の力が大きく目覚めさせた、という点に自分は注目したいです。

更に戦闘に駆けつけたえみるが大した力がないにも関わらず、男の子を守ろうとした事に対して自分も同じ様な事をした、と振り返りえみるの行動を肯定したシーンはルールーの心情の変化が分かりやすく表現されていてとても良い演出でした。最初期のルールーならえみるの行動は無駄だと断じていた事でしょう。

ちなみに戦闘シーンは、えみるを傷付けられそうになったことに怒ったキュアエール*2達が本気になった事であっさりPTCで決着。やはりルールー産オシマイダーより数段落ちるイメージですね、パップル製オシマイダーは。

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このままルールーが敵側でどこまではぐプリチームに戦いを挑むのかは分かりませんが、敗北後ルールーがはぐプリチームと交流している姿を隠れて見ていたパップルも流石に彼女に不信感を抱き始めた様なシーンがあり、近いうちにクライアス社側とルールーとの間に一悶着あるかもしれませんね。

 

あと、これ体験談なのですが

えみるの兄の態度にムカついたり、時代錯誤な人物、と感じた視聴者の方は多いかと思いますが、自分的には音楽家っぽさを良く表していたなあ、と感心しました。

大分前にも書きましたが、実は自分の父親は音楽家でした。とある楽器の演奏者でしたが、エレキギターに対してははっきり「下品」と言い切っていました。

これに対して保守的であるとか色々な意見はあるでしょうが、ただ、奏者というものは自身の楽器に誇りを持っていたりもしますし、良くも悪くも視野狭窄な部分も多かったりします。自身が認められない、と感じたものに厳しい事を言う人は多いですね。

その父親も、かと思えば、ファミコン版のウィザードリィに大ハマりした挙句自ら編曲して自身が持つ楽団に演奏させてみたりという柔軟性も持っていたり、何とも言えない変人ぶりでしたが、良くも悪くも凡人とは少し感覚が違いますね。今回の愛崎家の面々は度が過ぎているとはいえ、端的にその事を表していたと思います。

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若くして他界してしまいましたが、個人的には初音ミクにどういう評価を下すかは非常に聞いてみたかったですかね。まあ、余談です。

 

さて来週は

ほまれにスポットが当たるようですが、これは弟子志願の子が二人表れて、その二人の軋轢にほまれが悩まされる、のかな?

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ルールーが絡めば、メインキャラ全員とルールーが交流した事になりますし、パップルが怪しい行動を起こしそうな場面も見受けられたので、タイトルとは裏腹に結構重い話になりそうな気がしますね。何より、弟子志願の子たちはトゲパワワを出す雰囲気バリバリであり、ほまれの悩みの種になる可能性がありますね。

 

今週のはぐプリを一言で表現

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彼女との共通項をエレンと取るかあおいと取るかは判断が難しいが、自分のファーストインプレッションは音石明だった…

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:はぐたんが片言を喋り始めたぐらいしかこれといった進展はなかった。

*2:彼女曰く「流石に今のはちょっとむっとしたよ」