ニチアサ時間帯変更から約一か月が経過した訳だが、未だにニュース番組の後の「このあとすぐ」に慣れぬ…
さて、今回はペコリンをメインに据えた回でした。基本的には息抜き回でしたが、興味深い設定も出てき、ペコリンならではのテーマの提唱もあってなかなか良い回でした。
話の流れとしては、夢の中でルミエルと出会ったペコリンが人間形態に変身するのですが、キラパティの手伝いをするべくスーパーまで買い物に行く前半と、ペコリンの大好きなドーナツ作りをプリアラメンバーや妖精・動物たちに振る舞う後半、そしてグレイブの襲来、という感じでした。
前半のお使いパートはもっとドタバタになるのかと思いきや、途中にあったアイスクリーム屋を理性でパスしたり、なかなかの真面目ぶりです。
スーパーに入った際に泣いている子供をあやすのですが、この時に人間形態が解け財布を無くしてしまうトラブルこそありましたが、おおむねはじめてのおつかいは成功であり、母性(笑)に目覚めたいちかに抱き着かれるシーンは微笑ましかったですね。
もっとも、中学生組4人は心配過ぎてペコリンの後を常時付いて回っていた訳ですが( ´艸`)
後半は失敗しながらのドーナツ作りでしたが、完成品はシエルをして「キラキラルに溢れており」「パルフェ」だと言わしめており、ペコリンのスイーツ作りの腕はかなりのものであることが判明しました。
何より、今回のテーマである人間・妖精・動物たち、イチゴ坂のすべての生き物が輪になって繋がっている事を上手く表現しており、ペコリンの好物が円状であるドーナツである設定をうまく活かしていましたね。
そんな平和な時間を暴走族のヤンキーがモチーフのグレイブが襲来してぶち壊す、というのも、何となくスタッフからのメッセージ性を感じます。
さて、そのグレイブですが、今回はどういう理屈なのかは分かりませんが、ディアブルの力を上乗せした車に乗って襲来しました。
ディアブルはグレイブを小物扱いする様な性格ですから、自ら進んで協力するとは思えませんし、前回で力を失い眠りについたディアブルを上手く利用したのでしょうが、ちょっと唐突だったかなあ(前回の引きで少し匂わす表現はあったが)。
その戦闘力は圧倒的であり、たちまちプリアラチームを窮地に追い込むのですが、そこでペコリンがグレイブの前に立ち塞がりました。
妖精が他のプリキュアメンバーを庇うのはシリーズではよくある展開ですが、ペコリンはあろう事かプリアラチームがまとめて倒されるほどのグレイブ…というよりはディアブルカーの攻撃をドーナツ型のシールドを張って防御するという活躍を見せました。
更にシールド展開したドーナツ型キラキラルを今度はプリアラチームが受け取り攻撃に転用、シエルがパルフェエトワールで強化してそのままグレイブを拘束してのアニマルゴーランドでの決着となった訳ですが、少し妖精離れしたパワーを見せつけてくれました。*1
その代償とでもいうべきか、ペコリンはこれでキラキラルの大半を使い果たしてしまい、人間形態への変身が再びできなくなってしまいました。長老が推測するにはルミエルが与えてくれたキラキラルを使い果たした、という事らしいです。
冒頭でもペコリンはルミエルの力を借りて人間形態に変化した(と思しき描写がある)訳ですが、彼女はキラキラルクリーマーが初登場した際にも、これをもたらす役割を与えられましたし、意外とルミエルとの関係性が深いのですよね。
個人的にはペコリンこそがルミエル自身が認めた後継者的な立場なのかな、と感じます。今作のプリキュア達にバリアがステータスになっているメンバーは一人もいないのですが*2、今回ペコリンが張ったバリアはルミエルからの継承なのかな、と感じました。ペコリンがプリキュアになる可能性は多分ないでしょうし、そこに共通性がある訳ではないのですが、考えてみるとルミエルは「キュア」の称号が作中語られてはいないんですよね。「伝説のプリキュア」と語られてはいても、実はキュアルミエルとは今の段階では名乗ってはいない。ここら辺に二人の共通性が存在すると考えるのは流石に穿ち過ぎでしょうかね?
最後は人間への変身こそ出来なくなったものの、皆が無事であり笑顔である事がペコリンの願いであることが語られて幕となりましたが、こういう性質もルミエルとの共通性が伺えますね。
次回は…タイトルだけだと不穏とかいうレベルではないですねえ…
画面から伝わるだけでも、町の人間がモンスター化、グレイブ全力モード、ジュリオ復活など、かなり盛り沢山っぽいです。考えてみると次回は39話目、とうとう3クール目が終了なんですね。節目になると同時にとうとうラストに向けての展開が予想されます。さて、どうなる事やら。
今週のプリアラを一言で表現
人間形態になった瞬間変顔を披露してしまうあたり、今作のスタッフの変顔スキーには頭が下がるウサ(褒め言葉)。
来週もキラキラル☆
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