いきなり冒頭シーンを3分にわたって繰り広げられ時には、アレ? 最終回なの? って一瞬勘繰ってしまった訳ですが…
昨日は法事があったため、更新が遅れたことを最初にお詫びいたしますm(__)m
今回は色々盛り沢山…というかツッコミどころが満載なシナリオでしたね。
流れとしてはピカリオ=ジュリオと判明→ジュリオは姉に対するコンプレックスが原因で敵陣営に引き抜かれた→最後は浄化、という感じでした。
しかし、これはなかなか難しいお話でしたね。というのも、キラリン=シエルにもピカリオ=ジュリオが闇に堕ちてしまった一因があり、相互のちょっとしたすれ違いが原因で亀裂が深まっていくという、現実でもままあるお話で、これは幼女に理解できるかなー、と心配になってしまいました。
イチゴ山から修行の旅に出てなんとか到着したパリで修業を重ていたキラリンとピカリオでしたが、最初こそ伝説のパティシエ・プリキュアを目指して切磋琢磨するものの、次第にキラリンの才能が開花し、ピカリオは焦燥感に捉われ始めます。
ピカリオはそれを打ち払うべく更なる精進を重ねるのですが、姉に修行の大きな成果の一つ・人間化を先に越され、更にその際に自分のワッフルを「昔のヤツの方が美味しかった」と評価されてしまったため「自分はプリキュアにはなれない」と自覚、そこにノワールが出現、彼に悪の才能がある事を示唆しノワール陣営に招き入れた、という内容でした。
前にも書きましたが、やはりノワールは相手のネガティブな感情に付け込んで、自分の配下に置く方法を採用しているみたいですね。
そもそも、ピカリオはプリキュアにはなれない、という事実を自分で納得してしまったに過ぎず、誰かから三下り半を叩きつけられた訳ではありません。そりゃー、男はプリキュアにはなれないべー、というツッコミは置いておいて(笑)、今回のプリキュアの概念は特に男子禁制を謳っていませんから、これはよくよく考えてみれば、彼の勝手な思い込みに過ぎないんですよね。そこをノワールは的確に突いてきたわけですが、ノワールに闇の力を取り出され、例の武器と人間体=ジュリオの姿を手に入れた彼は、十分姉に匹敵する才能を持っている証左にもなっているんです。
ただ、姉の、ピカリオが作ったワッフルに対する発言はデリカシーがなさ過ぎましたね。もちろん、弟が知らず知らずにキラリンに対するコンプレックスを募らせていたのを察知できなかったのは仕方がないのですが、前に作った不細工な出来なワッフルより劣ると評価されれば「進歩なし」または「劣化した」と言われたとも解釈できる訳で、ピカリオの感情が爆発するのもやむなしなのかな、と感じます。
過去シナリオでキラリン=シエルはスイーツに対してストイックである事がたびたび描かれていますし、実際、いちかの作ったスイーツに対しても歯に衣着せない容赦ない言葉を浴びせかけています。彼女の性格が完全に裏目に出た格好になった悲劇で、悪気がなかったこともタチの悪さに拍車をかけてしまいましたね。
だからこそ過去回でジュリオは姉にコンプレックスを持っている、というだまし討ちを敢行したゆかりをノワール陣営に誘ったし、それが嘘だったという事にあれだけ怒りを露わにしたのでしょうね。
そして、ノワール陣営がこの様な手段を使うという事は、ビブリーも何かある可能性が出てきました。来週は彼女にも動きがありそうですし、新幹部もまだまだ出てくる可能性はあるでしょうから、ここら辺は要チェックでしょうか。
シナリオの性質上、今回はかなりバトルシーンに尺が割かれましたが、なかなか興味深いシーンがありました。
一つはジュリオの攻撃を受けた際にキュアホイップが彼の心の声を聞く能力に目覚めている事です。
最終的にはキュアホイップはジュリオの攻撃を仲間の支えを得ながら敢えて一身に受けるというとんでもない手段に出、彼の憎しみを全て受けきったのが決め手になり浄化に成功しましたが、ニチアサで公開SMとかどんだけレベルを上げるのか…
一番近かったのは夏目友人帳の夏目貴志が名前を妖怪に返す際に、妖怪の過去を覗ける能力かな、と思いましたが、彼女の場合はそれをキラキラルを利用して行っている節があり(実際、ジュリオの攻撃を受けるたびに黒いキラキラルが彼女の体にスパークする描写があった)、やはりキラキラルを扱う潜在能力は彼女がピカイチなのかな、という印象を受けます。
彼の攻撃を受けるたびに本当は姉の事が大好きである事、スイーツを愛している事が流れ込んできた際にも「心が痛い」と独白しており感受性の高さも描かれましたね。支えている他4人が本当につらそうな顔をしているのもポイント高かったですね。
もう一つは最後にジュリオにとっては二度目となるワンダフルアラモードが炸裂した訳ですが、今までのものと違い、ジュリオが浄化された際にケーキの場所にうっすらと伝説のパティシエ・プリキュアと思しき姿が投影された事です。
これまた初めての表現でしたが、ジュリオがワンダフルアラモードに抵抗している最中にキュアホイップが飛び込んできて、彼の憎しみのキラキラルを浄化しました。
今回の慈愛に満ちたキュアホイップの行動が伝説のパティシエの姿に投影されたのか、もしくはいちかは彼女の生まれ変わりなのか、または直前に飛び込んだキラリンが関わっているのか…どちらにせよ、今後はこの伝説のパティシエも重要なキーワードになりそうですね。*1
他にもイチゴ山にもなにかしら秘密が隠されている様な表現がありましたし、だんだんノッてきましたね、プリアラ。ただ、最近いちか以外がちょっと沈んでいる感があるので、他のメンバーも更に深く掘り下げるエピソードがあればなあ、と言った感じですかね。
次回は…シエルにノワールの魔の手が!?
そしてキュアパルフェ登場ですか。やはりシエル=キュアパルフェで間違いはなさそうですが、ひょっとするとピカリンにこれだけのエピソードを持ってきただけに彼も何らしかの形で変身に絡む可能性がありますね。楽しみです。
今週のプリアラを一言で表現
「スイーツ作りが上手くなったら人間になれちゃったー」良く考えて見ると何の脈絡もなくてプリキュアおじさんも思わずにっこり( ´艸`)
来週もキラキラル☆
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