先週の土曜日の事、とあるSNSのニュースを見ていたら、代官山でこんなイベントをやっている事を知りました。
ウィスキーや焼酎が苦手ジャンルなのに、何故か泡盛は大好きと言う、まことに矛盾した体質を持つ私なのですが、試飲会という事で行ってみようかねえ、と友人二人も誘って行ってみました。
しかし、東京中をわりかしうろうろしまくったと自負している私ではありますが、実は代官山に降り立ったのは今回が初めて。
なんというか、あまりにもおしゃれ過ぎて自分には縁のない土地だなあ、なんて思っていたのですが、実際、駅の改札を降りた時の場違い感が半端ないというか、いやー、これは若者の街ですわ(苦笑)。
なにぶん初めて訪れる土地ですから、目的地まで少し迷ってしまったわけですが、そこはスマホという便利道具が今はある訳です。
…というかスマホ最大の利点って、お気軽にGPS付きの地図を扱えることなんじゃないか、と真剣に思っていたりする。
TSUTAYAを中心とした商業施設群T-SITEの中に入って、程なくすると会場を発見。
なんか、会場までおしゃれ感に包まれているんですが、やはりなんというか、酔っぱらいのオーラみたいなものを感じるんですよね。
実際、会場の予備知識なしにT-SITEに入っていったんですが「あそこじゃね?」とすぐに発見してしまいましたし。何て言うか、有明漫画祭りの時の「この人についていけば楽々会場に着けるんじゃね?」オーラと類似したものを感じる訳ですが。
会場では久米仙や瑞泉などの有名どころがブースを出しています。
一言で古酒といっても味は様々ですが、基本度数が高いお酒なので、飲みやすい味のものほど危険になります(笑)。度数40でまろやかな酒があるんですから。
流石に商店ごとのブースには人が多く、なかなか頼みづらい雰囲気でしたが、色んな銘柄を集めているブースがあり、ここで色々飲ませて頂いたのですが…
ま、まさか、本当にあったとは!!?
このお酒は「泡波」
有名と言えば有名なんですが、まあ、まずそう簡単に都内では見つかりません。
よしんば見つかっても、値段はべらぼうなものになります。
そして、私が泡盛を好きになったきっかけになった酒でもあります。
だいぶ昔の話なのですが、自転車仲間数人と中目黒にある沖縄料理屋で飲み会をした時に飲んだのが始まりでしたか。
そのお店では大体泡盛をグラスで650~800円ぐらいで提供していたのですが、メニューの中に一つだけグラス2500円の泡盛があるんです。
酔っていたことも手伝って、1つ頼んでみんなで回し飲みしようとメンバーの一人が提案しました。
そして飲んでみて、皆で感嘆の声を上げたのを覚えています。
一言で言うと澄んだ水の様な飲み口なんです。
一点の濁りもない純粋なお酒、というのが感想でした。今までに味わったことがない味だっただけに衝撃が半端なかったです。
ちなみに、後にこの最初に提案をした友人はその味にほれ込み、自転車を担いで波照間島を訪れる事となります。*1
お酒を注いでくれる人に頼み込んで二杯頂いてしまいました。
正直、泡波だけはないだろう、と思っていたのでこれが飲めただけでも価値のあるイベントでした。
ついでに試飲した泡盛梅酒を購入。
これも甘さの中にすっきり感があって美味しかったです。変にべたべたしていないのが好印象。
代官山から電車一本で行けるんだよね。
という訳で、ダメ人間ぶりを如何なく発揮してしまった土曜日だったわけですが、思いがけない幻の酒との出会いで大満足でありました。
また開催してほしいイベントですね。