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ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】映画ドキドキ!プリキュア「マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」感想

少し遅れましたが、皆さん新年あけましておめでとうございます。

 

新年というか、年末年始はテレビは特番ラッシュでレギュラー番組はお休みになるのが常なのですが、流石に本日はGo!プリンセスプリキュアもお休み。

絶望に打ちひしがれている(大袈裟)ところに、嬉しいニュースが舞い込みました。

アニマックスで表題のドキドキプリキュアの映画版をやるというのです。

…朝7:30からだからちょっとツラかったけどね(;^ω^)

考えてみればプリキュアは毎週ほぼ欠かさず見てはいますが、映画版を映画館では一回も見たことはないんですよね。というか、中年のおっさんが一人で見に行くのは流石に敷居が高い(;´Д`)=3

これまでもオールスター系やハートキャッチプリキュアの映画版はアニマックスで視聴してはいましたが、ドキドキプリキュアの映画版は今回が初めて。

ドキドキプリキュアは賛否両論ありますが、個人的に今までで一番好きなプリキュアなので期待して拝聴させて頂きました。

 

ストーリープロットについて

映画紹介文ではドキドキプリキュア(以下ドキプリ)メンバーが過去に飛ばされた、という趣旨の内容が書かれていますが、実際は過去の美化された思い出に浸れる世界が展開されるフィルムの中に閉じ込められる、という内容ですね。

このフィルムの世界というのはなかなか曲者で、閉じ込められた本人の記憶が曖昧になる(六花・ありす)上に、一定の時間でループする(マナ)というシロモノで、基本的に脱出手段がないというものでした。

ただし、マナは記憶をそのままに小学校4年の世界に閉じ込められていたり、ここらへんは今回の敵役であるマシューの匙加減っぽいですね。なにより、マシューからしてみればマナの記憶を奪った状態でのフィルム世界閉じ込めにはあまり意味がない訳ですから、彼女だけは特別だったのかもしれません。

話の内容としては、ベタと言えばベタです。

中盤になれば、今作のオリジナルキャラクター、マシューとベベルの正体もなんとなくわかってきますし、そうなるとマシューの裏で糸を引いている存在がいる事もなんとなくわかってきます。まあ、まさかクラリネットそのものが本体だとは思いもよらなかったけど…

むしろ、この作品のキモは先読み上等な上で、あえてオリジナルキャラクターとマナとの関係を描き切ったことだと思います。

あと、主要なオリジナルキャラクターとして、故人であるマナのおばあちゃんと、やはりかつて飼っていて亡くなってしまったペットの犬のマロがいます。

この2キャラが重要な役割を果たしますが、もともとおばあちゃんっ子であり、ペットを失った経験を持つ自分からしてみると、なかなかしんみりする内容だったですね。

特におばあちゃんに関してはマナの性格形成に重大な影響を与えた人物として描かれており、髪形や性格などもどことなくマナを彷彿とさせる描写がなされました。

本来ならば架空の世界であるフィルムの世界において、おばあちゃんだけがマナの正体を察して助言を与えるシーンは、よくよく考えてみると理に適っているシーンであり、ちょいと感心しましたね(ネタバレになるからどういう意味かはあえて伏せるけど)。

ただ、ちょっと言わせてもらうと、サブタイトルの「マナ結婚!!?」はほとんどタイトル詐欺ですねえ。

物語終盤、真の黒幕が未来の世界を破壊する、と言って未来の世界に飛んだのをドキプリチームが追いかけるのですが、そこがマナの結婚式の現場だったという事と、序盤でかつて祖母と母親が結婚式に着たというウェディングドレスが登場する程度であり、正直言うと、大きなお友達向けにキャッチーなコピーをあえて使った、としか思えなかったです。

確かに序盤のウェディングドレスはキーアイテムでしたし、作品そのもののテーマは「未来」ですからマナの結婚が無関係ではないんですが、それよりもマナというキャラクターがどういう生い立ちであの性質(あえて性格とは言わない)になったのかに、物語の比重が傾いてしまっており、結婚がどうこうというのは、どうしてもプロット上おまけ程度の効果しか生み出していなかったと思います。

…ただねえ、確かにあのメンツで一番さっさと結婚しそうなキャラクターではあるよねえ、マナは(笑)。

 

え? それ言っちゃうの?

あと、どうしても、この作品にはすごく大きな違和感がありました。

というのも、作中で2回ばっかり

「絶対に許さない!」

という単語を使ったことです。

この「絶対に許さない!」という台詞、プリキュアシリーズではわりと定番ですし、なにもプリキュアシリーズに限らず、ヒーロー・ヒロインものならよくある台詞でもあります。なにより、スイートプリキュアでは変身前に必ずと言っていいほど使われた言うなれば決め台詞でもあり、別段珍しいものではありませんよね。

しかし、あれは個人的に意図的だったと思うんですが、ドキプリという作品はこのセリフを作中1回も使わなかったはずなんです。

これはマナのキャラクター付けが慈愛系だったこともあると思いますが、とにかくドキプリメンバーは敵に対して明確な敵意というか怒りの感情みたいなものを出さないんですよね。例外は初期の真琴ぐらいでしたか。

敵の幹部がコミカルで、どことなく憎めない性格をしていたのも拍車をかけていましたね。大体、ラスボスからしてそういう感情を向けるのは少し躊躇われる存在だったわけですし。

しかし、今回は序盤でこのセリフが六花から飛び出し「あれ?」と思った所に、更にラストバトルでキュアハートがラスボスに対して言っており、とんでもない違和感を覚えました。

ただ、キュアハート=マナに関しては、身内が最後被害に遭っていたので、これに関してはやむ無しかなあ、とも思いましたね。いくら大天使マナとはいえ、身内に被害が及べば感情をむき出しにする、という一面が見れたのはむしろ面白かったとも思っています。

ただ、やっぱり本編で貫かれていた(と思われる)根幹は変えてほしくはなかったかなあ。他の台詞で代用するなり工夫は欲しかったですね。

 

やっぱり優秀なんだよなあ

ドキプリと言えば、キャラクターが全員優秀(妖精ですら!)という、ある意味ネタになっている作品でもありますが、今回もその力が如何なく発揮されていました。

上でも書いた通り、フィルムに閉じ込められた人間は基本的に脱出不可能なのですが、妖精たちがイレギュラーな存在としてフィルムの世界に入り込み、結果的にドキプリチームの面々を救う結果となりました。

また、唯一フィルム世界への閉じ込めを免れていたキュアエースもフィルム世界に自身の力で乱入しており、このチームは相変わらずだなあ、と嬉しくもなりましたね。

あと、これは本編の時から思っていたんですが、マナのキャラクター性は絶妙ですよね。

マナは歴代ピンクプリキュア最強の呼び声も高い高能力キャラです。

成績優秀・スポーツ万能・喧嘩の仲裁お手の物のカリスマ性。ピンチに対しても物怖じせず、しかも誰に対しても優しい。

完璧超人です。個人能力に関してはゴプリチームですら霞むほどです。

しかし、その反面、精神的に脆い面があるんですよね。

本編でもレジーナの豹変の件でとんでもなく落ち込みますし、ラストバトルでも一回プシュケーを抜かれて絶体絶命に陥ります。

今作も、フィルムの世界に閉じ込められている自覚がありながら、祖母とマロが亡くなってしまうという未来を恐れて、脱出を諦めかけるなど、脆い面を見せてくれました。

こういうキャラクター描写は気に入っています。またその性質をぶれずに今作でも描いた事は評価したいですね。

マナはある意味スマイルプリキュアのみゆきとは真逆の描き方なんですよね。みゆきは基本的に何やってもダメなドジッ娘な部分が強調されましたが、反面精神力が半端なく強くて、他のスマプリメンバーが罠で無気力状態(通称レイプ目)にされても一人正気を保っていたり、大事な戦闘の場面では何度打ち倒されても立ち上がるなど、驚くほどの心のタフネスを見せました。

話を戻すと、マナの場合、その弱さを打ち破るのに仲間の助力があった訳で、ドキプリチームというのはまさに支えあいで出来た優秀なチームだったと改めて思いましたね。

六花たちはマナがいなければ、と常にマナを中心に物事を考える傾向がありますが、それはマナも六花たちを絶対的に信頼している点で同じであり、絶妙なバランスで成り立っているプリキュアチームなわけです。

実際、今作においても、六花たちが妖精たちの介入によりフィルム世界から脱出したのを契機にマナも脱出に成功したわけですし。

 

総評

やはりサブタイトルが「おお!」と思わせるものだっただけに期待が大きすぎたのか、内容としては普通だった感が否めません。

上でも書いた通り、祖母やペットに思い入れがある自分としては、ほろりとくる場面がなかった訳ではないんですが、そうでないならちょっと難しい作品かもしれません。

キュアエースの乱入や未来から現代への帰還など粗い部分も少々目立ち、出来が悪い訳ではないんですが、手放しで神作品、と呼べるものではなかったですね。

反面、キャラクター描写や内面の掘り下げは申し分なく、ファンが楽しむ分にはいい作品だと思いました。個人的には本編の幹部たちを少し絡ませてほしかったかな、とも思いましたが、まあ、これやるとひっちゃかめっちゃかになっちゃう可能性もあるしね。

 

ハートキャッチプリキュアの映画が良かっただけに、あれを100点基準にすると80点ぐらいかな? ゴプリ休止に良い癒しになりました。アニマックスGJ!