ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第47話「大好きをとりもどせ!キュアペコリンできあがり!」感想

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しょっぱなから変身アイテムをゴミ箱にポイ捨てするというショッキングな展開が待っていた訳ですが…

 

前回の最後の場面で感情の消えた世界を作り出したエリシオでしたが、今回はプリアラメンバーを唯一生き残れた長老とペコリンが正気に取り戻す、というのがメインプロットでした。

 

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話の流れとしては、感情が消えうせた世界(地球規模だったのか、イチゴ坂限定だったのかは不明。前回日本を中心に闇の波動? が世界に広がったような描写があったので前者なのか?)でキラパティの箱の中の入り唯一影響を免れた長老とペコリンがスイーツ作りを通して皆の正気を取り戻すのですが、その過程でペコリンのキラキラルが高まり、キュアペコリンに変身、プリアラチームもキュアペコリンの力で感情が復活する…というものです。そしてカードから召喚されたグレイブを拘束した後にエリシオ登場、最後の決戦へ…という感じでした。

 

エリシオの作り出した無の世界について

この手の展開にありがちな「世界を闇に染める」系ではなく(過去回に一回やったしね)あくまでも感情そのものが消えた「無」の世界を作り出しました。

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実際のところ、この世界では「大好き」の感情を多分に含んだプリアラチームを完全に無力化していましたが、反面、負の感情による争い・諍いもグレイブの手により厳しく取り締まられており、全ての生物が清濁含めた感情を持たないロボット化した世界となりました。

ところが、どうにもこれが不完全なんですよね。

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例えば、取り締まりを執行していたグレイブはプリアラチームの事を明確に「こいつらは元プリキュア」と警戒しながらキラキラルチェックを行いましたし、シナリオ後半にペコリンがグレイブに殴る蹴るの暴行を加えられた際に、プリアラチームの面々が「可哀想…」「やめて」と言ったあたりは完全に感情を消し去れてはいない感覚を受けました。

それもそのはずで、この世界を作り出した張本人・エリシオに感情があるのですから、完全な無の世界など作りようもないのかな、と感じます。

正気を取り戻したプリアラチームに明らかな憤怒の表情を見せたのは他ならないエリシオでしたし、キュアホイップも「貴方に感情がないなんてことはない」と否定しています。エリシオがどういう存在なのかは未だに不明瞭ですが、もしノワールが言う様にノワール自身が産みだした人形だというのなら、ノワール自身が切り離した感情を持っていたとしても全く不思議ではありません。実際問題、ノワールは百年前にルミエルと共に生活していた際に、やたらとネガティブ発言をしていましたが、あれは自分の今までの歩みに対する後悔の念とも受け取れますし、グレイブがペコリンと対峙した際にも「エリシオ様から命までは取るなと命令されている」と言っており、やはりエリシオが無感情というのはちょっとあり得ないかな、と思わせる場面がありました。

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なんにせよ、ペコリンの活躍により、プリアラチームも復活し、この無の世界に綻びが生じ始めました。最終決戦は世界を救うと同時にエリシオの救済にもスポットが当たりそうですね。

 

ペコリン(キュアペコリン)について

今回完全に主役に抜擢されたペコリンでしたが、今までの集大成としてキュアペコリンという姿を披露しました。

ペコリンは元々、かなりのキラキラルを有している事は過去の回で散々伏線として語られてきましたが、人間変身やドーナツを皆に振る舞う回など昨今の妖精枠としては比較的丁寧に描かれていたため、あまり唐突感はなかったです。

しかし、今話後半、ペコリンが作ったドーナツが焼却処分された際、抜け殻状態のプリアラチーム全員が正気に戻る切欠になるキラキラルを大量に散布しており、これほどの能力を持っているのは予想外でした。

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そして、その溢れるキラキラルから人間体への変身、さらにスイーツパクトを生み出しキュアペコリンに変身した訳ですが、流石に戦闘能力はほとんどありませんでした。クリーム状の塊を放出しつつネンドモンスターから逃げ惑うという、一瞬締まらない展開でしたが、クリーム状の塊は時間差で次々と破裂してプリアラチームそれぞれに対応したキラキラルをばらまくという設置型の技で、このキラキラルが決定打となってプリアラチーム全員が復活しました。

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この能力をどう取るかは、なかなか難しいのですが、良い方向に見るのならば、まるでプリアラチームが失ってしまっていたキラキラルを一時的にペコリンが預かり、それをお返ししたようにも見受けられました。

その献身的な姿はやはりルミエルと重なって見えましたが、結局、ルミエルとの関連性そのものは明確には語られませんでしたね。

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キュアペコリンを含めたプリアラチーム全員が復活し、グレイブ達に放った合体技がクリームで生成したネットを上から被せて拘束するというもので、相手を傷つけず拘束のみに特化しているあたり、戦闘を不得手とする*1キュアペコリンらしさがよく表れていました。

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最終決戦にもプリキュアのメンバーとして参戦する様ですし、なかなか目が離せませんね。正直言えば、もう少し早く正式メンバーとして入るのも面白かったのでは…とも感じましたが、今回の演出は終盤も終盤、大終盤だからこそ光った訳で、これはこれで良いサプライズだったと思います。

 

あくまでも予想ですが、次回は

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こんなタイトルですし、次々回は引き継ぎイベントが待っていそうな雰囲気ですね。となれば、次回は実質最終回かもしれませんし、なかなか感慨深いです。

各々の道を歩み始めようとするいちかを除くプリアラチーム、一人残される形になるいちか、そしてエリシオを含む敵側の人物や、ルミエル等の縁者たち、更に妖精たち、皆にどのような結末が訪れるのか。1月は正座しながら見るのがプリキュアシリーズの恒例ですね(苦笑)。

 

今週のプリアラを一言で表現

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やべえ、12宮敵の本拠地出現! と思ったら中身焼却炉のごみ処理施設で、しかも従業員の人選で二度ワロタ。

 

来週もキラキラル☆

 

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*1:グレイブにこの点をなじられた時にペコリン自身も「戦う事は苦手」と認めている。

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第46話「ノワール大決戦!笑顔の消えたバースデー!」感想

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新年あけましておめでとうございます。遅ればせながら今年も当ブログをよろしくお願いいたします。予告もなしに更新が遅れてしまいましたが、急遽一泊二日伊豆グルメライドに参加したためやむなく遅延してしまいました。ご容赦くださいませ。

 

さて、今回は色々驚きの展開と言いますか…ある意味想定外ではなかったのですが、いちかメイン回と思わせつつ、いよいよ最終局面に向けて動き出した感じのシナリオでした。

 

冒頭でいちかの誕生日が近いという事でパーティーが企画されました。それ自体はよくある展開だったのですが、各々のメンバーがいちかに対する思いを回想する場面で、やはり彼女がこのチームの中心人物であったことが語られたのは感慨深かったですね。

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個性派ぞろいのプリアラチームにあって、圧倒的な牽引力を持つキャラクターであり、それでいて配慮が出来る性格はリーダーに相応しかったと思います。今回もキラパティやプリキュアの活動に対してひまりが謝辞を述べた事に「大変なことに巻き込んでごめんね」と言ったあたり、最初期からこの根本的な優しい性格は変わっていません。これを1年間貫き通したのは称賛に値します。*1

 

ひまりと別れ帰宅の途に就いたいちかでしたが、皆が次なる目標を決めて邁進し始めた姿を見て悩み始めるのは必然とは言え良い展開でした。先回の感想でも書きましたが4クール目の各々の個人回で他のプリアラメンバーは目標や夢を定める事が出来たのですが、メインヒロインであるいちかのみが具体的な目標が出来ていない、というのはゴプリのはるかのオマージュっぽくもありますね。

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その悩みに対して、誕生日合わせでサプライズ帰国をしていた母親はいちかに対してスイーツが好きかを問いただし、その答えがイエスだったことに対して「ならば今はそれでいいんじゃないか」という言葉を贈りました。

14歳の女の子が結論を急いでもしょうがない、というのは一つの解答だったと思います。上で挙げたゴプリのはるかにしても、より重要だったのは具体的な目標よりも、プリンセスを目指したことによる成長でした。ただ、大きな目標をかなえた人はもう幼少期からひたすら目標に邁進する人が多いですけどね…(例としては野球のイチローが有名)

むしろ、今は自分の好きな事をやってのびのびと育ってほしい、というのがいちかの母親の真意でしょうね。

 

場面変わって、いちかの誕生日当日、パーティーも盛り上がりいざろうそくを消そうとした所で黒いエリシオ…いやノワールが登場しました。

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パーティーにいたゲストの子供たちやいちかの両親…いや町全体が闇に飲み込まれ一気に戦闘になだれ込んだんだのですが、今作のイチゴ坂と言う町は本当に何回も災難に見舞われますねえ…これがシムシティなら住民はとっくに逃げ出してるぞ…

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そして、一時的とはいえ、ついにルミエルが現世に復活しました。とうとう語られる過去の因縁…といった流れでしたが、以前の記事でも書いた予想通りエリシオとルミエルにはやはり因縁がありましたね。まさかエリシオ=ノワールだとは思いもよりませんでしたが…

ネットではエリシオ=ノワールドラゴンクエストダイの大冒険のバーンとミストバーンの関係性に似ているという指摘がありましたが、私も概ね似た感想でした。ミストは自分の意志でバーンに仕えていたのに対して、エリシオはあくまでもノワールベースの分身(と思われる)、という違いはありますが。

過去の因縁については、100年前にイチゴ坂で行き倒れていたノワールをルミエルが救助したのですが、それが縁でノワールはルミエルと親交を深めていき、ある日告白するものの拒絶されてしまい、ならば町ごと闇に染まれ、という…

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単なる痴話げんかじゃないか!? コレ!?

兄弟喧嘩が原因で地球規模の大ピンチになったプリキュアがかつてありましたが、あれは(一応)長い時代続いた神同士の争いがベースになっており、まだ壮大さがなかった訳ではないのですが、今回のノワールの余りの論理の飛躍の仕方はどちらかと言うとギャグ漫画チックな内容でちょっとシリアスものとしては響かないかなあ、というのが感想です。

あとちょっと気になったのはノワール自身の正体ですかね。

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最初から自分が闇の存在である、とルミエルに明かしているのですが、それがどういう理由でなのかはちょっと分からないんですよね。いちおう台詞の中から元軍人?(「私は戦場に生まれ数多くの罪を犯してきた」)とも取れますが、そういう何かに取り憑かれているとも解釈でき、実際、ルミエルにフラれた(苦笑)瞬間に町を闇の一気に染める能力を最初から有していました。そして、ルミエルに全てを託されたプリアラチームとノワールが最後の力をぶつけあっている最中に本来ならば空っぽの人形になり果てていたはずのエリシオが乱入。あろう事かノワールとルミエルをカード化して、すべての感情が消え失せた無の世界を作り出す…という衝撃の展開が待っていました。

これはひょっとしたらもう一枚謎が残っているのでは…? と思わせる展開でした。例えばエリシオは人形ではなく、実はノワールに取り憑いており暗示を与えていた本当の元凶だった、とかね。それならばノワールが最初からすさまじい力を持っていたのも、ネガティブバリバリの発言をしまくっていたのにも説明がつきます。

少なくとも過去のノワール「罪の意識」というものが存在しており、今までのラスボスノワールの様な「完全な悪意の塊」との共通性があまり感じられません。どうなるのかは来週以降に期待でしょうか。

 

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そして完全な無の世界となり、そこで目のハイライトが消え灰色の制服を着たいちかが起き上がりなにも思い出せない…という場面で今回は幕となりました。

 

正直言うと、今話はただ一人具体的な夢がない主人公(ゴプリ)、実は話の元凶は小さなすれ違いだった(ハピチャ)、世界変革?が起こって次週に続く(まほプリ)、など今までのシリーズでもどこかに似たような話あったよね? みたいな展開が多く手放しでは褒められないですかねえ。ノワール(≒エリシオ)とルミエルとの関連性も予想の範囲内でしたし、まあ、それをも上回るサプライズもあった、まさかのエリシオがノワールを逆吸収? などもあってバランスを保ったイメージです。

 

そして、来週にも、まさかのサプライズが!

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そう言えば、今週はルミエルの口から正式に「自身もプリキュア」であることが言及されました(「私はプリキュアとしての使命を優先して~」)が、何と予告通りキュアペコリンをプリキュアにカウントするなら8人ものプリキュアが出たシリーズと言う事になりますね。*2いっそのことキュウレンジャーみたいにシリーズ最多! みたいな売りでも良かったんじゃないかとすら思えてきました。まあ、ここら辺は思う所もあるので1か月後の総評にでもまとめましょかね。

 

 

そして1月第1週恒例、次期プリキュアの番宣がとうとう入りました。キャラデザはかなりいいですねえ…

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一時期フレッシュプリキュアのキャラデザの人が担当なのでは…と噂されていましたがこの感じはスマイル・5の人かな? そして、もうすぐプリアラが終わってしまうのが寂しい…と感じるのもこの時期の常でしょうか。色々と感慨深いですね。

 

今週のプリアラを一言で表現

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そして映画の番宣での「プリキュア15周年!」で全て持っていかれる感じもしゅごいが、10周年作品ハピチャから5年経った事実にも軽く戦慄する…

 

来週もキラキラル☆

 

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*1:ただ、これを優しいと取るかあくまでも他人行儀と取るかは意見の分かれるところかもしれない。

*2:たぶんオールスター系のカウントには含まれないだろうが…

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第45話「さよならゆかり!トキメキ☆スイーツクリスマス!」感想

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このあとすぐから早速誘ってくるエロ猫の鑑ニャ…

 

さて、今回はお待ちかねのゆかり単独回…だったのですが、どちらかと言うとゆかりを含めてプリアラメンバーの絆の強さと、これからのキラパティの行く末を暗示するという非常に深い回でした。

 

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話の流れとしてはクリスマスのイベントを考えていたプリアラメンバーでしたが、普段自分からの提案はしないゆかりがクリスマスパーティーを企画、訝しむメンバーをよそにゆかりはシエルにマカロン作りを指南されたり着々と準備を進めるのですが、パーティー当日、以前から考えていたコンフェイト公国への留学を発表、皆を驚かせる…というものです。

 

今週のゆかりさんについて

正しく今週のゆかりさんは集大成でしたね。

留学を決意するくだりは先週の予告からある程度察知は出来ました。ですが、その留学の目的自体がスイーツの修行であったり、様子が少しおかしいゆかりを心配したペコリンにずっと一緒である事を優しく諭したり、実はいちかに依存していた事を見せてみたり、今までの気まぐれな行動も含めた彼女の全ての言動・行動が今話のための布石だったとすら言っていい。

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後半にエリシオが急襲してきた際に、単独回であったのにも関わらず変身バンクが単独でなかったのも、彼女が最も大切にしてきたのは実はプリアラメンバーとの絆だった事の表れだったと思います。

その戦闘シーンも序盤こそミニディアブルを大量にばら撒かれ苦戦するものの、エリシオと直接対決に持ち込もうとしたキュアマカロンを他のメンバーが次々とバックアップしていくというもので、因縁浅からぬゆかり=キュアマカロンがエリシオに手持ちのカードを尽きさせるという大打撃を与えることに成功しました。

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エリシオは結局ゆかりの本質に最後まで気が付けなかったのですね。先回のゆかり闇堕ち回もそうでしたが、彼女が孤独な存在であるという点に注視し過ぎた訳ですが、実際のところは正反対であり、キュアマカロンの狙いを悟ったプリアラメンバーに次々フォローされるという彼女の力を完全に見誤って敗北する事になりました。今週の話(いちかに甘えたり、シエルとのマカロン作りの特訓)も含めて今までのシナリオがあったからこそできた演出であり、これがキュアマカロンの強さだったのですね。

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「心が空っぽの道化が何をしても虚しいだけよ!」

そして、その絆を今までのシナリオで色々な視点で見てこれたからこそ、彼女も留学という皆と別れ別れになる選択をしたのでしょう。別離しても皆との絆は不変である、と確信したからこそ。少しゴプリの最終回に似ていましたね。

留学の話と言うと、どうしても思い出されるのがスマプリのれいか留学回ですが、あの話はれいかが皆と共に歩みたいが故に最後は留学を諦める、というものでした。が、彼女が留学先で何がしたいのか不透明でしたし、留学自体を以前から希望していた、という設定も相まって、最後の決断は問題を先延ばしにしただけに思えてどうにも納得は出来ませんでした。

翻って、ゴプリのきららの件や今回のゆかりの件は、彼女達なりに目標を見据えてしっかりとした結論に基づいており、非常に納得のいくものでしたね。特に今回のゆかりは上でも書いた通り、今までの全シナリオでのゆかりという存在を集大成としてまとめた良い展開でした。

 

また、今回はいちか自身も、最初にゆかりがクリスマスパーティーを提案した際にも他のメンバーが訝しんでいる間も明るく振る舞っていましたが、どことなく空元気に見えました。

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が、留学を発表され、エリシオを撤収させて一段落した後に、ゆかりのマカロン食べながら感極まって泣く場面はベタでしたが、いちかの健気な一面が垣間見えました。本当にいい子だなあ…

 

反面、今回は数々の謎というか…布石? と思われる演出が散見されました。

  • キラパティの将来について
    あおいが提起した問題ですが、このままキラパティをずっと続けていくのは難しいのではないか、という事が示唆されました。

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    正直言えば、いちか以外全員が何らしかの事情を持っており、ひまりはスイーツの研究が目標ですからそこまでキラパティでの活動とは外れていませんが、あおいはバンド活動、あきらは受験、シエルは元々自分の店があり、ゆかりは留学で別離。最終回でキラパティ自体がどういう運命を辿るのか、俄然興味が引かれます。
    そう言えば、少々気が早いのですが、プリアラも前作の様に最終回は引き継ぎシナリオにするのですかね? そうなると、実質最終回まであと3回しかシナリオは無いんですよね。大終盤も大終盤ですね。なんかあんまりそういう感覚はないんだけどな。あっという間に過ぎた作品というイメージです。
  • 敵側サイドの場面でノワールがエリシオを手懐ける際に、あごの下を撫でるという、ゆかりと全く同じ行動をしました。

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    流石にゆかりとノワールに繋がりがあるとは思えませんが、何かの暗喩ですかね? それと連動してなのですが
  • 序盤で三ツ星にゃんこがゆかりに顎を撫でられるシーンがあったのですが、顎を一通り撫でられた後、淋しそうに何処かへと去っていきました。

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    そしてクリスマスパーティー当日、幾人かが三ツ星にゃんこが姿を消したと噂をしているという場面がありました。死期を悟った動物が…という展開かもしれませんが、この段に及んで三ツ星にゃんこを妙にピックアップするのは少々不自然であり、何かしら絡みがある様な気がします。
  • 今回敗北してボロボロになったエリシオが「光と闇、どちらかを一方的に消すことはできないのか…」と呟きました。

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    ノワール曰くエリシオは「人形」だそうですが、エリシオ自体にもまだ何か秘密がありそうですね。そして

 

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次回はいちおういちか単独回と言う事なのでしょうが、エリシオ黒バージョンが登場したり、ついにルミエル復活!? などかなり濃そうな内容みたいですね。上でも書いた通りシナリオもエンディングに向けて佳境に入ってくるのでしょうし、びっくり展開大歓迎なので、予想の斜め上を行ってほしいですね。

 

今週のプリアラを一言で表現

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ええい! この役得妖精め! ゆかりさんのおっ〇いに埋もれるとは! ああ妖精になりたい…

 

来週もキラキラル☆

 

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第44話「雪に秘めた想い!愛をさけべ、あきら!」感想

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炬燵堕ちはまあいいんだが、妖精達のだらけっぷりはあまりにヒドイ…

 

さて、今回はあきらにスポットを当てた回でしたが、うーん、何というか…一言でいうと非常に重たいお話でした。

あきらは元々プリアラチーム内で最も完成された人格を持つキャラクターです。基本スペックが高くローフルチックな性格が故の自分一人で抱え込むという弱点も、先回の運動会回の時に解消されましたし、年長ゆえの落ち着きと実は控え目な性格も相まってプリアラチームの中での一番の良心です。

そんな彼女にもう一つ弱点があるとすれば、それは妹のみくの問題な訳ですが、今回エリシオはそこを見事に突いてきました。

 

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話の流れとしては、みくの見舞いに来たあきらが将来に夢についてみくに問われるのですが、あきらはみくの病気のこともあって医学の研究者を志している事を明かします。しかし、あきらの長所をよく知るみくは、あきらには様々な可能性がある事を知っており、自分が姉の将来の枷になっているのでは…と悩み始める…というものです。

 

そんなみくに目を付けたエリシオは、みくの心の弱さに付け込んで彼女を闇の世界に拉致。しかも良くない事にみくの姉に対する引け目は相当大きかったようで、戦闘シーンの際、みくの闇の心を核にした巨大雪ダルマ型モンスターはキュアショコラを除くプリアラチームを圧倒する程強く、なかなか切ないお話でもありましたね。

これはとりもなおさず、みくのあきらに対する愛情が非常に大きかったのが裏返ってしまったが故であり、あきらもみくを大切にしているあまり自縄自縛に陥っていた訳ですね。

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みくが行方不明になり、あきらは必死の捜索の末にエリシオの罠に嵌り闇の世界にご招待され、エリシオとの単独戦闘になる訳ですが、みくを攫われた事で怒り心頭に達していたキュアショコラでしたが、戦闘中のエリシオの囁きで動揺があったのかもしれませんが、やはり単独での勝利は難しいんですね。

ここら辺をお約束からはみ出していて微妙、と取るか、現実的であり感情を昂らせたところで実力差自体は埋まらない、と取るかは難しい所ですかねえ。個人的見解としてはどちらかというと前者であり、みくを奪われている事に加え、恐らく今回があきら最後の単独エピソードである事を考えると、ちょっと締まらんなあ、とは感じました。ただし後述しますが、物理戦闘で勝つ必要性そのものがない、それがプリアラのカラーなのかな、とも感じます。

エリシオが残った最後の幹部ですからしょうがないのでしょうが、搦め手をメインで使うキャラでありながら、戦闘力が普通に高いのもちょっと違和感というか万能感が鼻につきます。

さて、あきら以外のプリアラメンバーもみく捜索に協力していた訳ですが、あきらが合流できない事に彼女が罠に嵌った事を察知、リオの力を借りて闇の世界に乱入してくるのですが、これってリオがいれば、いつでも闇の世界=ノワール陣営の世界に殴り込みがかけられる状態なんですね。ビブリーも出来そうですが、まあ、彼女はそういう事には協力してくれないかな(苦笑)。

 

みくの闇の心を利用した雪ダルマ怪物に吸い込まれてみくの内面に飛び込むことになったキュアショコラでしたが、その場に現れてさんざん闇への道を唆したエリシオの意図に反して、彼女の心は決して闇に染まることなく、今話のタイトル通りにみくに対して愛を叫んだため、逆転の切欠を作りました。

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話の序盤、いちかの家を訪れたあきらが、いちかの母親の写真を見て世界を駆け巡る医者である事に尊敬の気持ちを述べていましたが、結局、みくの病気の件が切欠になって医学の道に進もうとしている事は確かであっても、それで様々な人を助けられないか、というのがあきらの本意なのでしょうね。それでみくへの愛情が消える訳でも、ましてや縛らる訳でもなく、彼女は自身の進むべき道を堂々と見つけることが出来た。

みくに限らず、様々な人たちに支えられている存在であるあきらが、自身で出した明確な答え。それがあったからこそ、最後に何の躊躇もなくみくに対して自身の気持ちを伝え、彼女の闇すら払拭することが出来た。あきらは本当にいいキャラクターですね。

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闇にあくまでも染まらないキュアショコラが無事みくを救出した事で動揺を隠せないエリシオに対してPFAが炸裂して、今回も事なきを得ましたが、これは最終的にはエリシオの精神的な攻撃にキュアショコラが完勝したともいえる訳で、例え物理的な勝負(今回は剣での一騎打ち)には勝てなくても精神力では勝つという、そういう点では今作の特徴(精神力で戦うプリキュア)というのをよく表していた戦闘でもありましたね。まあ、迫力はないんですけど…

PFAの影響か、みくの心の闇を打ち払ったからか、闇の世界が崩壊しそうな表現がありました。これに対して、ノワールがどこからともなく現れ「こんなこと程度では闇は崩壊しない」と言っていましたが、闇の世界そのものがノワールそのものの様なニュアンスにも取れましたね。そう考えるとここに侵入するという事はノワールの中に自分から飛び込むようなものでかなり危険なのかもしれませんね。

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しかし、崩壊に巻き込まれちゃたまらん、とサザエさんのEDばりにワープゲートである電話ボックスに飛び込むのにはワロタ。

 

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最後にみくに雪ダルマ型のチョコトリュフをプレザントして、彼女の笑顔の大切さを再認識するあきらという感じで幕となりましたが、これで残る個人回はゆかりといちかですかね。そのゆかりさんですが

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来週はなかなかショッキングなタイトルですが、予告の台詞を聞いている限りではプリアラチームにサヨナラ、というよりは自身が進むべき道に関係する事のようですね。今回のあきらに触発されたのかもしれません。

 

今週のプリアラを一言で表現

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試験勉強で存分にアホっぷりを披露したいちかさんでしたが、考えてみると今作品って学園生活があんまり描かれなかったのよね。

 

来週もキラキラル☆

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第43話「かくし味は勇気です!ひまりの未来レシピ!」感想

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とりあえず、スイーツがらみのオーディションにスイーツ関係者っぽい人が一人もいないのはどうなんですかねえ。まあ、リアルにありそう…とも言えるけど。

 

さて、今回はひまりにスポットを当てた回だった訳ですが…一言で言うと克己の物語でしたね。

 

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話の流れとしては、友人の勧めによりスイーツ番組のアシスタントのオーディションを受けることになったひまりでしたが、実際はほぼアイドルオーディションの様相を呈しており、そこで悪癖であるスイーツ熱く語る病を発揮。その時の審査員の一言がひまりのトラウマを再発させてしまい…というものです。

 

前にも書きましたが、ひまりはこの作品内でも比較的目立たないポジションであり、全体を通してみてもあまり比重が傾かないキャラでした。それが故に時折見せるメンタル面の強靭さが表現されている節がありましたが、今回もその流れは継承されましたね。

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オーディション時に熱くなってスイーツオタクを発揮してしまい、幼い頃トラウマの原因となってしまった「それって必要ないよね?」という単語を再び審査員の口から聞かされたひまりは落ち込んでしまうのですが、その際にプリアラメンバーから慰められた時に「自分のこの気弱な癖に好きな事にのめり込んでしまう性格が嫌いだ」と吐露しました。

考えてみれば、彼女は元々そういうネガティブさを抱え込んでおり、この点についてはあまり解決はしていなかったのですよね。立花先生の助手を務めた回やあおいとパーティーに参加した回も、彼女のオタク気質のひたむきさによる、悪い言い方をすれば力業での解決が主で、彼女のトラウマの克服とはあまり関係ありませんでした。

そんな心の隙間を突く様にエリシオが登場。エリシオはあろう事か彼女が大切に書き溜めていたスイーツノートを燃やしてしまうという暴挙に出た上に更に彼女のトラウマを抉る様に精神攻撃をするという非情っぷりを披露しました。

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正直、そこまでやるか、の世界であり、その後ひまりを闇の陣営にスカウトするのですが、ひまりにとってはあまりにもショックな出来事の連続で、ない、と分かってはいても視聴者側としては本当に闇堕ちしてしまうのでは? とちょっとハラハラしながら見ていました。

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闇堕ち寸前のひまりでしたが、焼け落ちたノートの破片を見て、今までのプリアラチームと作ったスイーツの数々を思い返し、正気に戻ってキュアカスタードに変身、となりましたが…うーん…ちょっとあっさり過ぎの感は否めませんねえ。

これを彼女の芯の強さと取るか、尺の都合と取るか、難しい所だと思います。

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戦闘シーン自体も今週はお粗末であり、キュアカスタード変身直後にプリアラチーム合流。「本気で戦う」と宣言しながら全員拘束に成功したエリシオでしたが、それでもなお直接手を下そうとせず、キュアカスタードに精神攻撃を仕掛ける様は、流石になにやってんだ、コイツ? と思いました。そんな余裕を見せたおかげで、奮起したキュアカスタード及びプリアラチームに次々拘束を解除され、PFAで撤退に追い込まれるのはうーん…ですね。

エリシオは出来得ることならプリアラチームを闇の陣営に引き入れることに執着している様ですが、どうにもそこら辺の切り替えが甘いように見受けられます。そして、何より、これではエリシオがプリアラチームを自分からパワーアップさせる強化コーチ状態になってしまっているのが気になりますねえ。ここから先もこの演出が続くのかどうかは分かりませんが、それは彼に過去回で因縁があるゆかりとあおいぐらいで留めておいた方が良かったのでは? と感じました。個人的にはエリシオはゆかりのライバルポジが良かったんだけどなあ…

 

結局、ひまりは自分らしさをあくまでも失わない、という決意を以てトラウマを克服した様ですね。自分のオタク気質が人を遠ざける事はあるだろう、しかし、それで人が集まってくれることだってある。正にプリアラチームがそれであり、彼女はいちか達によって導かれて自分なりの答えを見出したのですね。流れ自体はとても良かったと思います。

プリアラは言うなればいちかが中心のストーリーです。ひまりに限らず他のメンバーもいちかという中心人物がいたからこそ成り立ったプリキュアであり、そういう点ではまほプリとは対極、どちらかというと成り立ちそのものはドキプリに近い。

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その証拠に今回、ひまりは自分らしさを失う必要性がないという結論を導き出したわけですが、彼女が燃やされたノートを見た時の過去のフラッシュバックや、エリシオに見せつけた自身の未来の映像では、彼女の周りに常に仲間がいる描写が殆どでした。いつでもいちかがいて、そして仲間がいて、立花先生がいて、妖精達がいて…そういう点では彼女は内向的だとも言えますが、彼女は元々裏方に徹するのを良しとするタイプですから、自身の強みを再認識した上でトラウマを克服したシナリオだった、と言っていいでしょう。

 

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最後に燃えてしまったノートの中身は自身の中で息づいている、そしてこれからもノートは増えていく、というメンタルの強さを見せて今回は終了となりましたが、ひまりはそういう点では未来を見据えて一直線に突き進むキャラクターなんですね。先回、あおいとひまりは似ていると評した水嶌の目に狂いはなかった、と言った所でしょうか。

 

次回は…今度はみくが標的ですか。

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これまたエリシオへのヘイトが上がりそうな…でも着実にプリアラチームの弱点を突いていくスタイル自体は、これぞ悪役、という感じで好きですねえ。上でも書いた通り、悉くプリアラチームの強化を促しているのが苦笑なのですが…

 

今週のプリアラを一言で表現

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ゆかりとあきらのスカウトをしたスカウトレディー…その名前…絶対、増子美代の親戚だろッ!!

 

来週もキラキラル☆

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第42話「歌えWOW!あおいラストソング!」感想

※本日は早めに外出予定のため、若干簡潔化した内容となります。申し訳ございません。

 

さて、今回は恐らく最後であろうあおいメイン回だった訳ですが、彼女なりの結論を見い出せた珠玉の出来であり納得のいく回でした。

 

バンド活動も順風満帆であり、再び岬率いるガナッシュとの共演が実現したワイルドアジュール(以下WA)ですが、バンドメンバーの一人、園部君(眼鏡茸頭)が脱退を宣言するという事件が起きます。

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園部君は親の病院を継ぐために学業専念を余儀なくされ、仕方なくの選択だったのですが、彼はあおいをバンドに誘い、作詞作曲を手掛け、WAの名付け親でもあるという、言うなればWAの要なんですね。実際、あおいも「リーダー」と呼んでいました。

あおいはその事で岬に相談を持ち掛けるのですが、予想通りつれない返事を返され、その事自体はあおいは「あちゃー」ぐらいで済ませていたのですが(この辺りは成長の跡が伺える)先回のあおい回の時も書きましたが、プロでもないあおいにああいう態度を取るのは流石にどうかな、と感じますねえ。

もちろん、岬のストイックな性格に加え、あおいを対等な立場として見ているからこその発言なのは分かるのですが、悪い言い方をすれば相手の悩みに対して冷たくあしらうというのは誰にでも出来る態度な訳で、やはり釈然としません。

突然のリーダーの脱退に思い悩むあおいの様子にいちかの提案でプリアラチームパジャマパーティーが開催されることに。

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ああ、女の子のいちゃいちゃはいつ見てもいい…(直球)

そう言えばあおいの様子を伺っていたいちかが「あおいちゃんは(悩みを)一人で抱え込む」と的確に分析していたのは面白かったですね。彼女は人の長所短所を見極めて寄り添うのが本当に上手ですね。

パジャマパーティー中にあおいは自分の悩みを「もし自分の大好きなスイーツがこの世から消えてしまったらどうするか」という質問に変換して皆に問いましたが、いちかの答え「材料はあるんだから作ればいい」という一言で吹っ切れて、WAの存続を決意、園部君に贈る歌を作り始めました。

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ただ、パジャマパーティーの最中、みんなが寝静まっている時に作業するのはどうなんですかねえ(苦笑)。

冗談っぽく苦笑していますが、この辺りは今作の特徴でもある展開の速さを象徴しているようにも見え、あおいのせっかちな性格を表しているとも取れますが、ちょっとうーんとなりました。

 

ライブ当日、WAの出番の時に観客の前に堂々とエリシオ登場。

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観客を次々とネンドモンスター化した挙句、あおい以外の主要メンバーを何処かに消し去ってしまうという行動に出ました。

これはタイマンなら勝てる、とかネンドモンスターに襲わせる、というのが目的ではなくあくまでもあおいを孤立化させるためのものでしたが、流石に本気出す宣言しただけに躊躇がありませんね。他の幹部たちもそうでしたが、ここまで町の人間を巻き込みまくった敵組織はシリーズ通しても珍しいのではないでしょうか。

タイマン状態になりキュアジェラートに変身したあおいですが、流石にエリシオはタイマンだとちょっと勝ち目がないんですかね。あっさりと無音空間に閉じ込められてしまいます。

エリシオは彼女のいきがいである声を奪うという卑劣な手段に出た訳ですが、WAやプリアラチームの事を思い出したキュアジェラートは新曲を心の中で歌い、夢を失わなかったが故に無音空間を打ち破る事に成功しました。

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無音空間の静寂など演出も良かったのですが、以前の感想で書いたプリアラチームは精神力で戦っているプリキュアである」というのが良く分かる戦闘シーンでもありました。「夢など持たない方が幸せである」というエリシオが作った結界を彼女の思い込めた新曲が打ち破る、というのは燃える展開であり、その声に呼応してプリアラチームやWAの他のメンツも目覚めるという演出は一級品でした。

ただ酷な事を言うと、徒手空拳封印の戦闘シーン、と宣うなら毎回今回レベルの演出クオリティを維持しないと実際は難しいでしょう。しかし、それを4クール続ければお腹一杯を通り過ぎてしまいますし、ネタだって続かない。要するに格闘封印はハナから無理があったのでは? とも今回の演出を見て感じます。

無音空間を抜け出したキュアジェラートジェラートシェイクをぶつけられて怯んだエリシオに対して、次に異空間から脱出したプリアラチームが合流、PFAをぶつけましたが、今回も前回と同じカードを犠牲にされ逃げおおせられてしまいました。まあ、この演出は各人メインスポット回が終わるまでは続きそうですね。

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そう言えば、エリシオは去り際に「人間は夢を諦めない」と一人ごちてましたが、「夢など持たない方がいい」「夢がなくなれば存在価値がなくなる」など、人間が夢や希望を持つ・語る事を極度に嫌悪し、そこを付け込んで精神攻撃してくるパターンが目立ちますね。彼のノワール陣営に与している根源はこの辺りにある様な気がします。

 

最後にもハプニングがあり、仕切り直しでWAが新曲を披露している最中に、なんとあおいの両親が登場。ゴプリのみなみの両親もそうでしたが、子供の夢には寛容であり父親(ライオウ様と水嶌が言っていたがどういう字なのだろうか…雷王?)の「あおいは音楽の世界に生きるのだろう」と納得の表情で見ていたのが、今回のあおいの結末を如実に物語っていましたね。というか、容姿に関してはあおいは両親のいい所を受け継いでおる喃…

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そして、父親に対して「跡継ぎはどうするのですか?」と申し訳なさそうに尋ねた水嶌に対して「お前がいるじゃないか」という爆弾発言まで飛び出しました。これは世襲をやめて水嶌に継がせるとも取れますが、実際は…ゴニョゴニョですよねえ。過去回の流れを見ている限り相思相愛ぽいしいいのかな。父親も見抜いていたからこそ、水嶌にあおいを託したのでしょうしね。

 

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次回はひまりがアイドルオーディションに応募するものの、それはエリシオの罠であり…という内容みたいですね。スイーツとアイドルの両方が絡むようですが、どうなる事やら。

 

今週のプリアラを一言で表現

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完 全 に 一 致 !*1

 

来週もキラキラル☆

 

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*1:いや、眼鏡にしか共通性ないやん!

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第41話「夢はキラ☆ピカ無限大!」感想

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リオのピンチを伝えに行ったのかと思いきや、自身の保身のためだったビブリーさん、ぶれてなくてホント好き(笑)。

 

さて、今回はリオの贖罪を絡めつつシエルにスポットを当てた回でした。終盤4クール目に突入し、来週が予告であおいメイン回であることが判明したため、ここからしばらくは各メンバーをピックアップした話になりそうですね。

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話の流れとしては、リオと思しき人物が夜中に町中のスイーツを台無しにした、として商店街の人たちに冤罪をかけらるのですが、その事で傷心したリオは過去の贖罪も含めてイチゴ坂から出ていく、と言い出す…というもの。

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もちろん、これはエリシオの罠であり、リオの偽物はネンドモンスターによる偽装、商店街の面々がリオを責めたのもディアブルの力の応用でした。これらはゆかりとあきらの高校生二人組に事件発覚当初から既に目星をつけられており、彼女たちの力で解決しました。

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エリシオのカードの力は召喚、というよりはカードの力そのものを利用するという、より高度なものみたいですね。戦闘シーンでは鎧をまとった悪魔? みたいなカードの力で空飛ぶ鎧を身に纏いプリアラチームを苦しめました。というか、何星のサープリスですか、それは?

 

さて、肝心のメインのリオとシエルの兄弟愛についてなのですが、結論から言えば贖罪のために町から出ていこうとするリオに対して、シエルが自分もその罪を背負う、と宣言するというよくあるパターンだったのですが、その前提としてリオの逃げの姿勢を堂々と批判したのは良かったですね。

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以前から描かれていますが、シエルは自分の意見をはっきり物申す性格であり、それがリオとの確執を生む切欠にもなったのですが、今回は上手く作用したかと思います。二人の口からは語られませんでしたが、リオがノワール陣営に堕ちた責任の一端は紛れもなくシエルにもあった訳で、二人で罪を背負おうと言ったのは彼女なりの覚悟の表れでもあったのでしょう。

ただねえ…もちろんこれで和解、でもいいんですが、リオ=ジュリオはノワール陣営時、相当悪辣な所業をしてします。

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シエルが闇に染められそうになった時の献身、先回のグレイブ襲来時の功績を考えれば許されても良いのでしょうが、人を廃人寸前にするキラキラル奪取を複数回行った事は当事者・関係者にしてみれば許されざる行為であり、特にこれはチーム内の縁者であるみくやゆかりの親衛隊、そしていちか本人が毒牙にかかった事もあって、やはり釈然としません。

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イチゴ坂に残ってシエルとともにスイーツを作って町の人々を笑顔にすることが彼らの最大の贖罪となるのでしょうが、ここに関してはもう一押しエピソードがあるとグッと締まったキャラクターになるかと思います。

 

今回は戦闘シーンでも注目点がありました。というのも、上でも書いた通り、エリシオはカードの力を引き出すという(カードがどの程度の種類が質のものがあるのかによるが)汎用性の高い戦闘力を持つことが出来る事が判明した訳ですが、実はプリアラチームはキュアパルフェ以外空を飛べない、という弱点が露呈しました。

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翼付きの鎧をまとい、プリアラチームの技の射程外から闇の力を散布するという単純な戦法に為す術ない状態になってしまい、リオを説得し終わって遅れて到着したキュアパルフェが戦場に到着するまで一方的にやられる結果となってしまいました。

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上空の敵に対してキュアマカロンとキュアショコラ二人に土台になってもらってようやくキュアホイップが空中戦を挑める状態(しかも打ち負けた)で、空を自由に駆けられるというのはペガサスモチーフのキュアパルフェだけの特権みたいですね。そういう点ではパルフェは空中戦特化タイプで描くのもありだったのかな、と感じました。実際、ゴプリのキュアマーメイドという局地戦特化型で成功を収めたキャラもいた訳ですし。

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最後は空中戦を制したキュアパルフェの攻撃で隙が出来た所でプリキュアファンタスティックアニマーレ(以降、PFA)での決着となりましたが、巻き込まれたエリシオはカードを犠牲にして逃走成功しており、自身はノーダメージというなかなか厄介な敵っぷりを披露しました。まあ、カードを破壊できるという事は、彼の戦力を削ぐの自体は可能、という事になる訳ですが。

む? というか、空中戦はスイーツアニマルに騎乗して行えば良かったのでは?(PFA時に明らかに空飛んでるよね)

 

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次回は、あああ…またしてもあおい懊悩回ですかあ。どうやらプロになるならない、という話が絡みそうな雰囲気です。あおいは前のイチゴ坂ロックフェスティバル回である程度吹っ切れていたかと思ったんですが、どういう展開にするのかは楽しみでもあります。

 

今週のプリアラを一言で表現

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しかし次回はパジャマパーティー回ということでワッフルワッフルしている変態視聴者は自分だけではない! と信じたい…

 

来週もキラキラル☆

 

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第40話「レッツ・ラ・おきがえ!スイーツキャッスルできあがり!」感想

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戦闘真っ最中、しかもピンチ状態であるにも関わらず、うれション状態でジュリオに飛びつくキュアパルフェさん、マジKY(笑)

 

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しかもその後ポイ捨てされて微笑( ´艸`)

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もっとも、まともな状態でのジュリオ=ピカリオとの再会は久しぶりと思えば致し方ないとは思うけどね…飛びつく直前、涙をこらえていた様にも見えたし。

 

さて、今回は新フォームお目見え回でしたが、他にもグレイブ退場に色々な伏線を回収など、なかなか面白い回でした。

 

新フォームについて

…正直、かっこいいとかかわいいといった感じではないですかねえ。動物のふわふわもこもこ感を出したかったのは分かるのですが、ちょっともっさりし過ぎな気がします。

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これは、今作の徒手空拳をほとんど使用しない、という方針だからこそ許されたデザインの様な気もしますが、とにかく動きのある場面が想像できないというか、実際今回は新合体必殺技を撃つためのフォームチェンジと言った感じで、このフォームで普通の戦闘までやるのかは今後に期待といった所でしょうか。

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その必殺技についても、新フォームに変身する際に頭上に大きなケーキの城が出現するという演出はあるものの、アニマルゴーランドから大きな変更はなく名前こそプリキュアファンタスティックアニマール(レ?)と変化したものの、正直ちょっと拍子抜けでした。そもそもアニマルゴーランド自体がそんなにカッコいい技じゃないのが…

ただ、新フォームが登場する過程は素晴らしかったですね。

前半、闇の力に対抗するべくジュリオの指示でスイーツを作ってのキラキラル増幅を狙ったプリアラチームでしたが、これはグレイブに見破られてしまい、失敗に終わってしまいます。しかし、いちかの作ったショートケーキがネンドモンスター化した父親に一定の効果を上げた事で方針としては間違っていないことを示唆しました。

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キラキラル増幅に失敗して更に蹂躙されピンチに陥ったプリアラチームでしたが、なんと三ツ星にゃんこが動物達に働きかけてスイーツの材料を妖精たちにもたらします。妖精会議で集まっていた妖精たちがそれを使用し大量のスイーツを作成、キラキラルを補充した事で新フォームに変身しての大逆転となりました。

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これは動物や妖精たちとの交流を描いた過去回の第34話(ゆかり猫変身回)や直近の第38話(ペコリン人間化回)や第39話があったからこそ活きたシナリオであり、大量のキラキラルを妖精たちがもたらした事に驚くグレイブに対してビブリーが言い放った「キラキラルを扱えるのはプリキュアだけじゃない」という設定を本当に上手に使ったな、と感心しました。第38話でペコリンのスイーツをシエルが「パルフェ」だと評価したのも、この伏線だったんですね。

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恐らく、最終決戦を除けばこれが最終フォームでしょうから、このフォームの強みを今後も見せてほしいです。

 

ジュリオの復活やルミエルの意志について

元々、ルミエルの意志によって仮死状態のまま眠っていたピカリオでしたが、今回はまるで男性版プリキュアともいうべき姿を見せて、グレイブともある程度戦うことが出来るという活躍を見せました。

ただし、グレイブ自身も言っていましたが、「所詮はルミエルからの借り物」の力であり、光の杖を打ち破られ最終的にはピンチに陥りました。その時同時に「プリキュアでもないお前がルミエルの力を使えるものか」とも言われており、流石に後継という訳ではないですね。同時に、今回の敵は幹部ですら(不完全とは言え)ルミエルの力を凌駕しているとも言え、やはり相当ヤバい敵である事が伺えます。

ジュリオは前半のシナリオでプリキュア達の技をコピーするという荒業を見せましたが、あれはノワールが与えた闇のキャンディロッドの影響がかなり強いかったのですかね。何より、ジュリオの力は半分はキュアパルフェに引き継がれた節がある為、流石にプリキュアと等身大の力は最早出せないと考えられます。もっとも、前回ビブリーは妖精たちを守るためにバリアを張っていますし、元ノワール陣営の面々もある程度戦う事は今でも可能みたいですが。

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結局色々な事にルミエルが関わっていますね。彼女のイチゴ坂に対する想いが尋常ならざるものだったのが伺えます。ただ、ここまで重要なポジションにあるのならば、過去編はもう一回ぐらいかけてじっくり描いた方が良かったのでは? と思います。

 

グレイブについて

久々に純粋な悪役、というのを見た気分です。これは前作の幹部たちがイマイチだったというのもあるかと思いますが、ここ近年のシリーズではあまり見ないタイプだったのがデカいと思います。

前回「自分は純粋な悪である」といって憚らなかった訳ですが、今回で回想が挿入されました。やはり詳細までは描かれませんでしたが、パッと見たイメージは元マフィアの親分と言った感じでしょうか?

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結局、今もそうである様に自分が優秀な人間であることを鼻にかけて、傲岸不遜に振る舞った結果、周囲の人間が一人また一人と離れていって孤立化、そこをノワールに付け込まれた、と言った感じでした。

自身では自分の意志でノワールについていった、と思い込んでいる様ですが、これまた彼にいいように操られていただけっぽいですね。

実際問題、妖精たちの大量のキラキラルで正気に戻った町の人々やプリアラチーム関係者、妖精・動物、今まで蹂躙していた存在に囲まれてたじろいでいたのは、再び孤立する事への恐怖とも受け取れました。尤も「100%悪である」と言うほどの性格ですから、それで改心するわけではなく逆ギレした挙句に、最後はディアブルに吸収され巨大化してしまいましたが。

結構、風刺が効いた話だなあ、とも感じます。過度の自信は命取りというか、自分も色々な人間を見てきましたから、自信過剰な人間とも何人か出会いました。が、やはりだんだんと人が離れていくんですよね、そういう人って。

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最終的には巨大化したもののプリキュアファンタスティックアニマールの前に敗れ去り、力を失った所をエリシオによってカード化されるという悲惨な結末を迎えてしまいました。キュアショコラも指摘していましたが、エリシオはカードを駆使して戦うキャラクターなので、グレイブはカードから召喚されて使役されるという形で登場する可能性はありますが、基本的には今回で退場、と考えてよいでしょう。

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これで残る幹部はエリシオのみとなりましたが、明日からは本気出すここからは本気出す宣言をプリアラチームの前でし、更に厳しい目つきで「ルミエルの遺志を継ぐ者よ」と言っていたため、ひょっとしたら過去からの因縁があるのかもしれませんね。ビブリーもルミエル時代からの生き残りですし、十分考えられると思います。

 

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次回は…今回の騒動に対してジュリオが冤罪を掛けられる、と言った感じみたいですね。ジュリオ=ピカリオは少し繊細な性格であることが語られているため、大事にならなければよいのですが…タイトルからはそんな感じはしないね(苦笑)。

 

今週のプリアラを一言で表現

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グレイブを指さし回想編に突入…ま、まさか、ビブリーはあの伝説の魔拳・鳳凰幻魔拳の使い手!?

 

来週もキラキラル☆

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第39話「しょんな~!プリキュアの敵はいちご坂!?」感想

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多数を「1,2、いっぱい!」してしまったペコリンさん、やはり人間になるには早かったのかな、と妙に納得(笑)

 

さて、今回は第3クール終了という事で、かなり色々なことが判明した回でしたが、同時にシナリオ自体は次回に持ち越しという、少し意外な展開が待っていました。

 

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妖精たちがじわじわと迫るノワールの脅威に対して、プリキュアに任せてばかりではなく団結するべきだ、とニコニコ超会議妖精大会議を開くという導入から始まりました。

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他のイチゴ坂に関わっていない妖精たちにノワールの事を説明するために影絵を駆使した寸劇を見せるのですがルミエル役に抜擢されたのがペコリンだった辺り、やはりルミエルとペコリンの関連性をオマージュしている感じでしたね。

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まずは、妖精の数が実はとんでもなく多いことが判明しました。今回はイチゴ坂以外の恐らく同格と思われる他の長老も軒並み登場していましたが、全員頭に果物を乗せたデザインが施されており、妖精たちは何かしらの食べ物がモチーフなのがなんとなく分かります。ただ、ここに来て他の長老を一気に出すよりは、小出しにして今回である程度事情を知った上で会議、という流れにした方が自然だったかな、とは感じました。

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そして、寸劇を一通り見終わり、ルミエルの後を継いだプリキュアたちが紹介された時は、最初こそ疑心暗鬼、という感じの妖精たちでしたが、お菓子で買収親睦を深め、ともにスイーツ作りをして団結する様子を見せましたが、うーん、正直、良く分からない子供をお菓子で釣ったようにも見えて、最終的にこの妖精たちがプリキュアに最後の力を与える…という展開は予想できるのですが、ちょいと強引かなあ、とも感じます。

 

そんな和気藹々とした会議中に、ディアブルの力を上乗せした車、ディアブルカスタムに乗ったグレイブが登場。

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なんと、彼は車から大量の暗黒キラキラルをばらまき、町の住民全員をネンドモンスター化するという暴挙に出ます。

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っていうか、第39話にして大惨事じゃねえか!

その動きを察知したプリアラチームも即座に駆けつけ戦闘となるのですが、ネンドモンスターは住民の頭部に仮面をかぶせる形で作られており、偶発的に仮面を割ってしまったプリアラチームが知己の人間がモンスター化している事を知ってしまい、手が出せなくなり窮地に陥ってしまいます。

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そういう流れになれば、当然親玉であるグレイブを狙う、という結論になる訳ですが、キュアマカロンに狙い撃ちされそうになったところで、グレイブはディアブルの力を自分にも乗せて更にパワーアップ。そして、とうとうアニマルゴーランドが破られてしまいました。

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ここしばらく尻尾を巻いて逃げるというイメージのグレイブでしたが、ここに来てようやく強敵化してくれましたね。

自らを「貴様らにはわからないだろうが、自分の様な100%の悪もいる」「ジュリオやビブリーとは違って自分の意志でノワールについている事」を明言し、なかなか骨のあるいい悪役ぶりです。

恐らく次回で退場だとは思いますが、どういう結末を与えるのかは非常に興味がある所です。プリキュアシリーズは基本的に浄化がメインテーマであり、敵側にもそれなりの事情がある事が多いですが、グレイブの様な純粋な悪に対しては非情に徹してほしいのは我儘ですかねえ。プリキュアに限らずなんですが、最近のアニメ・漫画ってどうしようもないクズでも救いを与えようとしたりすること事がままあったりするので。*1

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ただ、今回の戦いに関して、ビブリーが「純粋な悪で躊躇がないノワール陣営と戦いの邪魔になる情を持っているプリアラチームとではハナから不利なハンデマッチである」という考え方を示したのは興味深かったのですね。過去作品でもそのような展開はたびたびありましたが「それを言っちゃあおしめえよ」的な所があった訳で、ここまではっきり物言えたのはビブリーというキャラをよく活かしたなあ、と思います。その情によって救われたビブリーが言っているというのがまた面白い。

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いよいよ絶体絶命のプリアラチームに、ついに目覚めたジュリオが救援。次回に続くという形で今回は幕となりましたが、ジュリオ、これ、どう見ても男版プリキュアだねえ…ジュリオは作品前半でもプリキュアの力を全てコピーして使うという荒業を見せてくれたのでグレイブとどう戦うのかも注目したいです。

 

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その次回ですが、どうやら新アイテムの登場なのでしょうか。今回の引きが戦いの途中でしたが、どうもジュリオに戦闘を任せて戦闘からは離脱するのか、戦闘自体終了してしまうのかは分かりませんが、スイーツ作りを絡める展開になりそうですね。

 

今週のプリアラを一言で表現

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妖精たちに信用されていない視線を送られた時に変顔でいなせる様になったあたり、ゆかりさんも丸くなったのう…でも実はゆかりさんって元々妖精や小動物には甘いんだよな。

 

来週もキラキラル☆

 

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*1:例を挙げれば、黒子のバスケの霧崎第一のメンツが何の報いも受けなかったのは見てて非常に不快だった。まあ、敗北が最大の報い、という考え方もあるのだろうが。

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第38話「ペコリン人間になっちゃったペコ~!」感想

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ニチアサ時間帯変更から約一か月が経過した訳だが、未だにニュース番組の後の「このあとすぐ」に慣れぬ…

 

さて、今回はペコリンをメインに据えた回でした。基本的には息抜き回でしたが、興味深い設定も出てき、ペコリンならではのテーマの提唱もあってなかなか良い回でした。

 

話の流れとしては、夢の中でルミエルと出会ったペコリンが人間形態に変身するのですが、キラパティの手伝いをするべくスーパーまで買い物に行く前半と、ペコリンの大好きなドーナツ作りをプリアラメンバーや妖精・動物たちに振る舞う後半、そしてグレイブの襲来、という感じでした。

 

前半のお使いパートはもっとドタバタになるのかと思いきや、途中にあったアイスクリーム屋を理性でパスしたり、なかなかの真面目ぶりです。

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スーパーに入った際に泣いている子供をあやすのですが、この時に人間形態が解け財布を無くしてしまうトラブルこそありましたが、おおむねはじめてのおつかいは成功であり、母性(笑)に目覚めたいちかに抱き着かれるシーンは微笑ましかったですね。

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もっとも、中学生組4人は心配過ぎてペコリンの後を常時付いて回っていた訳ですが( ´艸`)

後半は失敗しながらのドーナツ作りでしたが、完成品はシエルをして「キラキラルに溢れており」「パルフェ」だと言わしめており、ペコリンのスイーツ作りの腕はかなりのものであることが判明しました。

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何より、今回のテーマである人間・妖精・動物たち、イチゴ坂のすべての生き物が輪になって繋がっている事を上手く表現しており、ペコリンの好物が円状であるドーナツである設定をうまく活かしていましたね。

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そんな平和な時間を暴走族のヤンキーがモチーフのグレイブが襲来してぶち壊す、というのも、何となくスタッフからのメッセージ性を感じます。

 

さて、そのグレイブですが、今回はどういう理屈なのかは分かりませんが、ディアブルの力を上乗せした車に乗って襲来しました。

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ディアブルはグレイブを小物扱いする様な性格ですから、自ら進んで協力するとは思えませんし、前回で力を失い眠りについたディアブルを上手く利用したのでしょうが、ちょっと唐突だったかなあ(前回の引きで少し匂わす表現はあったが)。

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その戦闘力は圧倒的であり、たちまちプリアラチームを窮地に追い込むのですが、そこでペコリンがグレイブの前に立ち塞がりました。

妖精が他のプリキュアメンバーを庇うのはシリーズではよくある展開ですが、ペコリンはあろう事かプリアラチームがまとめて倒されるほどのグレイブ…というよりはディアブルカーの攻撃をドーナツ型のシールドを張って防御するという活躍を見せました。

更にシールド展開したドーナツ型キラキラルを今度はプリアラチームが受け取り攻撃に転用、シエルがパルフェエトワールで強化してそのままグレイブを拘束してのアニマルゴーランドでの決着となった訳ですが、少し妖精離れしたパワーを見せつけてくれました。*1

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その代償とでもいうべきか、ペコリンはこれでキラキラルの大半を使い果たしてしまい、人間形態への変身が再びできなくなってしまいました。長老が推測するにはルミエルが与えてくれたキラキラルを使い果たした、という事らしいです。

冒頭でもペコリンはルミエルの力を借りて人間形態に変化した(と思しき描写がある)訳ですが、彼女はキラキラルクリーマーが初登場した際にも、これをもたらす役割を与えられましたし、意外とルミエルとの関係性が深いのですよね。

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個人的にはペコリンこそがルミエル自身が認めた後継者的な立場なのかな、と感じます。今作のプリキュア達にバリアがステータスになっているメンバーは一人もいないのですが*2、今回ペコリンが張ったバリアはルミエルからの継承なのかな、と感じました。ペコリンがプリキュアになる可能性は多分ないでしょうし、そこに共通性がある訳ではないのですが、考えてみるとルミエルは「キュア」の称号が作中語られてはいないんですよね。「伝説のプリキュア」と語られてはいても、実はキュアルミエルとは今の段階では名乗ってはいない。ここら辺に二人の共通性が存在すると考えるのは流石に穿ち過ぎでしょうかね?

 

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最後は人間への変身こそ出来なくなったものの、皆が無事であり笑顔である事がペコリンの願いであることが語られて幕となりましたが、こういう性質もルミエルとの共通性が伺えますね。

 

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次回は…タイトルだけだと不穏とかいうレベルではないですねえ…

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画面から伝わるだけでも、町の人間がモンスター化、グレイブ全力モード、ジュリオ復活など、かなり盛り沢山っぽいです。考えてみると次回は39話目、とうとう3クール目が終了なんですね。節目になると同時にとうとうラストに向けての展開が予想されます。さて、どうなる事やら。

 

今週のプリアラを一言で表現

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人間形態になった瞬間変顔を披露してしまうあたり、今作のスタッフの変顔スキーには頭が下がるウサ(褒め言葉)。

 

来週もキラキラル☆

 

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*1:勝負の決め手となったパルフェエトワールが「妖精同士の合わせ技」だった事は感慨深い。

*2:プリキュアシリーズには結構いる。大抵黄色枠だが。今作もキュアカスタードがバリア持ちだがステータスという程ではない。