ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第6話「これってラブ!?華麗なるキュアショコラ!」感想

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なにゆいちゃんに天然ジゴロ発揮しているですか! 許しません! パパ許しませんよ!(錯乱)

 

さて、今回は現時点での(ひょっとしたら追加戦士の可能性もあるからね)最後のプリキュア剣城あきら=キュアショコラ登場回でしたが、これまたプリキュアシリーズとしては珍しくカッコよさ全開キャラという新しいタイプを持ってきましたね。これで5人のメインキャラクターが出揃ったわけですが、今までにいなかったタイプ、というのが強調されている感があり、なかなか個性的なメンバーが揃ったな、と感じました。

今回のあきらに関しては一番近いのはかっこよさという観点からハトプリのゆりさんという事になるのでしょうが、彼女ほどの厳しさはない…というかむしろ優しすぎる性格であり、うん、やっぱり似ていないな。

しかし、今までの4人と比べると全員が持っていた意外な二面性、みたいなものはなく結構ストレートな味付けのキャラクターだな、とも感じました。元々男性的な容姿である事とそれに反した優しい性格という特性が最初から盛り込まれているため、あまり属性を取り入れ過ぎる事によるキャラ複雑化を避ける、という観点でも正解な様の気がします。ただ、彼女の妹であるみくが絡むことによって、まだ変化の可能性がありますが。

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話の流れとしては、あきらを男性と勘違いしたいちかが一目惚れをしてしまい、他メンバーの機転で共に妹のみくのためのチョコレートを買いに行きますが、その最中に購入したチョコレートを狙う悪側妖精にキラキラルを奪われてしまい、いちかの提案によって手作りチョコレートを自作するという展開でした。

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しかし、いちかは一目惚れだという事を考慮しても、氷を溶かしてしまうほどのぼせ上がったり、ノート一杯にあきらの名前を書いてみたり、キュアショコラに変身した姿を見たにも関わらず男性だと信じ切っていたり(その直後に父親に女性である事をばらされて発狂していたがw)、恋愛に関しては柔らかい言い方をすれば惚れっぽい、厳しい言い方をすると視野狭窄なイメージを受けましたね。ギャグと言われてしまえばそこまでなのですが、なるほど、お菓子作りでもそうですが目標に向かってひたすら邁進する姿はこういう危うさと紙一重な所を良く表しているとも言えます。

あと、この話でちょっと面白い、と思ったのはチョコレート購入に付き合ってくれたいちかにあきらが買ってあげた大きなハート形のチョコレートでした。

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あきらのものに限らず、町中のチョコレートからキラキラルが奪われた訳ですが、このいちかのチョコレートだけは何故か無事でした。だからこそ、それを材料にして自作の犬チョコレートが出来た訳ですが、町中のチョコレートが狙われたわけですから、本来ならこれもキラキラルを奪われて台無しになってもおかしくはなかった訳です。

たまたま見逃してもらえた、とも考えられますが、悪側妖精の行動を鑑みるに、彼らはそのお菓子を狙っているというよりはそこから発せられるキラキラルを重視しています。つまり、いちかのチョコレートから(少なくとも悪側妖精側から見て魅力的な)キラキラルは発生していなかった、と考えられます。*1

この事から、いちかの恋心は実際はそれほどのものではなかったのでは…と取れるわけですが、実際のところ描かれ方としては恋というよりはあきらに対する憧憬の方が強いイメージで、まあ、よく使われる表現の「恋に恋する」状態だったと考えられます。

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あと、いくらあきらのためとはいえ、犬チョコレートを作る際(一旦チョコレートを溶かして作る必要性がある為)に何の躊躇もなく買ってもらったチョコレートを差し出したのには、いちかの本質が垣間見えた気がします。

彼女は第二話で順番的に自分が買えたはずのシュークリームを小さな女の子に買われてしまった時も「あの子が買えてよかった」と発言しており、非常に強い自己犠牲精神があるようですね。プリキュアになる娘達には多かれ少なかれある属性なのですが、ここまで強調されるのは珍しい。ハピチャのめぐみもこの属性が強かったですが、彼女ほどの危うさは感じませんし、序盤も序盤でここまでぐいぐい判明するのは面白いですね。*2

 

リアラチームの腕も上がっているのかもしれませんが、以前に作ったシュークリームやマカロンに比べると流石に難易度が低いのか、犬チョコレート作りは見事に成功、完成品を妹のところに持っていこうとする最中に再度悪側妖精に遭遇、そのまま戦闘シーンから追い詰められたキュアホイップ達を救うためにキュアショコラ変身と相成りました。

 

キュアショコラは変身シーンもカッコ良さを強調したものになっており、最後に舞台の階段を優雅に降りるシーンが挟まれているあたり、宝塚歌劇団のイメージですね。デザインも男装の麗人を意識しているかと思います。

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と、思ったら、担当声優さんの森なな子さんは元宝塚歌劇団の男役で活躍したのち、声優に転向した異例の経歴を持つ方だったんですね。道理でイケメン声が様になっています。これは良い起用だと思いましたね。

前回のキュアマカロンもそうでしたが、年上二人の変身は髪がいったんロングヘアーになる描写がないんですね。まあ、キュアマカロンは元々ロングですし、キュアショコラは変身後も含めてショートですからこの演出はないのでしょうが、このあたりは意図的に差別化したのを感じます。

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戦闘自体はいったん姿を消した悪側妖精怪物を、犬の特性の超嗅覚で見切ってクリーム状の光線技でとどめという若干あっさり風味で「ちょっと尺が足りてなかったのかな?」という感じでした。正直、これだけカッコよさを前面に押し出したキャラクターなのに鼻をクンクンさせる動作は「ええー(´;ω;`)」とは思いましたが。

 

戦闘終了後、特にチームを組むような描写もなく、正式にチームを組むのはもう次週以降でしょうか。そう言えば、ゆかりはあきらの前に正式に姿を見せていない上に、作中、彼女について何か知っている様な仕草を見せました。旧知の仲なのかもしれませんね。あきらは引っ越してきたばかりですからどういう繋がりになるのかは分かりませんが。この辺りも次週に期待したいですね。

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来週はペコリンにスポットが当たるみたいですね。なんか、悪側妖精も大量に出てくる描写もありましたし、プリアラチーム全員集合みたいな場面もありましたから、ペコリンをメインに据えて、設定を絡めながらチーム正式結集みたいな感じでしょうか。敵側の動きもありそうな雰囲気なので、いよいよ本格的にシナリオ始動かと思うとワクワクしてきましたね。

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というか、女の子がそんなに鼻の穴広げちゃいけません!

 

今週のプリアラを一言で表現

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あ…れ? 隼鷹さん!? 今度はプリキュアになったんですか!?

 

来週もキラキラル☆

 

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*1:もう一つの考え方として、あきらの購入したチョコレートのキラキラルの輝きが眩しすぎて目を眩まされたとも考えられる。

*2:めぐみがテストの結果が最下位であるにもかかわらず「でも下から二番目の人は救われたよね」と笑顔で言った時はマジもんの危うさを感じたものだ。

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第5話「きまぐれお姉さまはキュアマカロン!」感想

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最近のプリキュア、性的過ぎませんかねえ…ふう

 

さて、今回は4人目にあたる琴爪ゆかり=キュアマカロン登場回でしたが、これまた随分新しい試みのキャラクターですね。

 

話の流れとしては、何でも出来る才能があるが故に毎日に退屈していたゆかりがひょんな事から出会ったいちかを気に入り彼女を連れ回して遊ぶものの、心から楽しんでいない事を看過され、いちかの提案でプリアラチームと共にマカロン作りに挑戦する…というものでした。

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タイトルにある通り、ゆかりは非常に気まぐれな性格をしてはいましたが、反面、マカロン作りがあまり上手くいかなかったりするとムキになって再挑戦してみたり、厭世感を出しながらも負けず嫌いな一面ものぞかせました。

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表向きは若干高飛車であり正直上から目線が鼻につくキャラクターで、年下であるいちからにそのような態度を取るのはしょうがないにしても、町中で噂になるほどの美人であるが故に取り巻きが遠慮している中、気さくに遊びに誘ってくれる同級生にも断りを入れるなど「私はお前らとは違うんだ」感が滲み出ていましたね。

最も、この様な性格のキャラクターは意識高い系?キャラクターとしてはオーソドックスなものであり、それほど珍しいものではありませんが、ことプリキュアシリーズでは今までにいなかったタイプ*1で、ここからどういう風に柔らかくなっていくのかは見ものでもあります。完璧超人系のキャラクターは過去作にも何人かいましたが、それらのヒロイン達は非常に優しい性格をしていたり実は面白い一面を持っていたり、どこかしらに嫌味を中和する要素がありましたが、今回のゆかりはあまりそういう側面を見せませんでした。

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ただ、マカロンをどうにか作り上げた事によって、いちからとともに心から笑いあうシーンはゆかりにとって非常に重要な変化だったであろう描写もあり、この辺りの心境の変化の描き方は上手だな、とも感じましたね。

変身に関しても、スイーツパクトが作り上げたマカロンから生まれたのは、キュアホイップがゆかりのマカロンを守ろうとした事に感化されたからなのでしょうが(この一面だけでも決して一方的な高飛車キャラではない事は伺える)反面、怪物が自分のマカロンに手を出そうとした事に腹を立てている事にも起因しており、なかなか複雑な感情を持っているキャラクターの様ですね。

今の段階では、いちかを気に入りはしたものの変身後にプリアラチームとして馴れ合うつもりはない旨の発言もしており、次回登場する剣城あきら=キュアショコラを含めて5人揃った段階で、どういう変化をするのか楽しみなキャラクターです。

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あと、見てて思ったのが、あおいがやたらとゆかりに対して変顔を披露しており、性格的な事を考慮してもゆかりとあおいはどうしても合うとは思えませんから、一回ぐらい衝突回があるのかなあ…と感じました。多人数群像劇系はこういう想像が膨らむのがいいですよね。

 

声優さんに関して。

ゴプリで先代キュアフローラを演じ、恐らくですがプリキュア出演を熱望していたと思われる藤田咲さんですが、個人的には提督業を兼ねているため非常に馴染のある声優さんです。*2

私が思うに、声優さんには二つのタイプがあり、声は一つしかないが演技力でカバーするタイプ声を複数持っているタイプに分かれるかと思います。*3

藤田さんは後者のタイプに当たるかと思いますが、艦これで例えると、やはり赤城が一番近かったですかね。少なくとも扶桑や雪風の声ではなかったです。上でも書いていますがステレオタイプ的な造形でありながら、色々な面を持っているキャラクターなわけで、赤城に近い声で演技をするのは正解だと思います。*4

プリキュアシリーズ恒例、ベテラン枠での起用でしょうから上手く他のメンバーを引っ張っていってくれると面白いですね。

 

戦闘に関しては元々作中で猫…に限らずいちかまでも手懐けるシーンが度々出ましたが、マカロンのキラキラルを奪って巨大化した悪側妖精をも顎を撫でて手懐けるなど、なかなか個性的な戦いを展開しました。

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最後はやはりクリーム状の光線で相手をくるんで爆殺するパターンでしたが、他にも猫の爪から生じる鎌鼬で攻撃してみたり、キュアホイップ達を吹き飛ばす程の攻撃を楽々ガードしてみたり、他三人よりは若干ポテンシャルが高めな描写がありました。まあ、高校生だしね…

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それにしても変身シーンはエロ過ぎるだろう…コレ…ふう…

 

次回は最後のメンバー(だよね?まあ、6人目がないとは言い切れないけど)である剣城あきら=キュアショコラが登場予定のようですが、案の定、男と勘違いされるパターンで攻めてくるようですね。

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今日のシナリオの最後でも顔見せで出てきましたが、確かに爽やかお兄さんみたいな感じで、なんとなくセーラームーン天王はるかを想起しました。さてさて、どうなりますか?

 

今週のプリアラを一言で表現

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むうう…この大きさでプリキュアになれるとは…この海のリハクの目をもってしても見抜けぬとは!!

 

来週もキラキラル☆

 

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*1:あえて言うならゴプリのきららが近い性質を持っていた。

*2:藤田さんに限らずプリキュアシリーズは女性声優さんにとっては憧れの的だと聞いたことがある。

*3:プリキュアに関係する声優さんならば前者のタイプは能登麻美子さんや東山奈央さんが相当すると思う。

*4:赤城も戦闘マシーンかと思いきや食いしん坊で穏やかという二面性を持つキャラクターである。まあ、食いしん坊設定は紆余曲折の末の後付けだが。

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第4話「3人そろってレッツ・ラ・まぜまぜ!」感想

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なんで三人そろって廬山昇龍覇してるん? 思ったら今回は初めて三人同時で必殺技を放ったりしたんですな…

 

今回はいちか・ひまり・あおいの三人が仲良くなっていく過程と、お菓子作りを簡単には諦めない彼女らの意思の強さにスポットを当てた回でした。それ自体は成功していましたが、シナリオ展開そのものが若干粗い部分もあり少し詰め込み過ぎなのでは…と感じましたね。

まず、プリアラチームがシュークリームを作るきっかけになった真理子さんが初登場しましたが、HPの紹介によると、いちかとひまりが通っている洋菓子店の娘でバレエダンサーであり、二人とも彼女のファンである、という事が記載されていました。が、シナリオ中ではそんな表現が一切なかったため、冒頭でいきなりバレエのポーズで登場するイタい人っぽい演出になってしまいました。

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すると、いきなり場面が飛んでバレエの練習を野外でしている真理子さんを見に行っているいちか・ひまりとあおいがバッチング。あおいも彼女のファンである事が語られました。ここら辺も唐突感が凄かったです。

仲良くしている三人の様子を見て、バレエの発表会のチケットをくれた真理子さんに対し、手作りのシュークリームを三人で作ってプレゼントする…というのが序盤の流れでした。

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今回のメインプロットが三人によるシュークリーム作りの奮闘なのは分かるのですが、ちょっと説明不足過ぎて分かりにくいですよね。シュークリームが売りの洋菓子店の娘にシュークリームをプレゼントしようとするのも、何か理由付けが必要な気がするのですが、その辺りの言及もなかったため少し強引に過ぎたきらいがあります。

 

何はともあれ、人気のない林の中でカバン型のお店を展開、三人によるシュークリーム作りを開始するのですが…

とにかく、三人とも素人of素人の上に、とんでもないドジっぷりで、いや、これ高校生二人入らないととんでもない事になってしまいそうなので、早く加入プリーズ(笑)と思ってしまったほどの凄まじさです。

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特に焼きの過程で皮を膨らませるのに四苦八苦する様が描かれましたが、失敗するたびに根性再チャレンジするものの、度重なる失敗にとうとう根負けしたひまりとあおいは塾とバンド練習を口実に離脱してしまいます。

いちかもまた失敗続きで落ち込んでしまい、暗い顔でとぼとぼ町中を歩くシーンがありました。普段明るい反面、落ち込んだ時の反動はかなりのものがあるみたいですね、彼女は。

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町中を徘徊している最中に、いちかは真理子さんと偶然鉢合わせしますが、そこで彼女に物事が上手くいかなかった時のアドバイスをもらい、シュークリーム作りを再会します。同時にやはり途中で投げ出してしまった事に引っ掛かりを感じていたひまり・あおいも合流。夜中までかかってようやくシュークリームが完成、持っていこうとしたところでシュークリームのキラキラルを集めていた悪側妖精と遭遇、変身でのバトルとなりました。

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上でも書いた通り、今回の敵には個別の攻撃が通じず、三人同時にクリーム状の光線技で敵を撃退しましたが、必殺技の名前も特になく若干消化不良感がありました。ここらへんは五人揃ってからなのかもしれませんね。

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また少し気になったのが、今回の敵が強かった理由が、自分たちの作ったシュークリームのキラキラルのパワーが強かったからではないか…とキュアカスタードが分析していた点です。

これからもプリキュアの作ったお菓子が奪われる事が戦闘の発端になる展開が続くと、プリキュアが強くなるたびに敵も強くなることになってしまい、鼬ごっこみたいにならないか? と感じました。

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ただ、今回の敵に関しては、最初に登場したガミーの名前以外、正体が全く分かっていないため、戦闘の質そのものががらりと変わる可能性もありますし、ここら辺は様子見でしょうか。OPで仮面をかぶった怪しい人物も出てきていますし、ね。この辺りも五人揃ってからが本番なのかもしれません。

 

シュークリームに白鳥型のデコレーションを加えたスワンシュークリームは無事に真理子さんにプレゼントされ、お話としてはめでたしめでたし、正式にあおいもプリアラチームに加入の雰囲気となり、今回はお開きとなりました。

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そういえば、今回は1分間クッキングが早速飛ばされてしまいましたね。映画の番宣を入れたからでしょうが、正直今作ならではの売りをすっ飛ばしちゃうのは頂けない。今回のシナリオはシュークリーム作りの奮闘を少しカットしても良かったのでは…という冗長さもあったため、余計そう感じました。

 

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次回は琴爪ゆかり=キュアマカロンメイン回の様ですが、今話の最後の場面でも少しだけ顔見せしており、その時のふふっ…という笑い方がまんま赤城さんでビビりました。とうとう藤田さんのプリキュアかと思うと目が離せません。*1

 

今週のプリアラを一言で表現

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焦がす、しぼむ、爆発するまではまだ納得できるが、どこをどうやったらシュークリームから触手みたいな植物が生えるんですかねえ…

 

来週もキラキラル☆

 

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*1:考えてみると藤田さんは端役とは言えゴプリの先代キュアフローラも演じており、一人で二人のプリキュアを演じた稀有の声優さんでもある。

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第3話「叫べライオン!キュアジェラート!」感想

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さて、今回は立神あおい=キュアジェラートお披露目回でしたが、色々新しいキャラクター性が盛り込まれており、今のところ一番個性が光っているキャラでしたね。

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後ろに並んでいるいちか・ひまりに軽く威嚇行動をとった男たちを静止してみたりする辺りは少しスマプリのなおを想起しましたが、ある意味ここまで徹底したよく言えばきっぷがいい男勝り、悪く言えば全く色気がないキャラクター性は面白い。

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ロックバンドのボーカルという事で町でもそれなりに注目されているらしく、野外ライブ会場には結構な人数が集まっている描写がなされました。

話の流れとしては、実は同級生であった事を知ったいちかが、バンドコンテストの新曲作りに悩むあおいに協力する…という内容でしたが、あおいはその審査員に憧れのロックバンドボーカルの岬がいる事を知り作業が難航します。

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あおいは一度作業にのめり込むと周りが見えなくなるタイプであり、正直、いちかの様にまとわりつくタイプは迷惑になるようにも思えました。しかし、いちかはそれを察してか途中から彼女に相応しいお菓子を作るという選択をし、何気にあおいに気配りを見せていたのは好感が持てました。意外とデリカシーあるんですよね。

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一方あおいは最後まで曲作りが難航し苦悩する様や、一度はコンテスト出場を諦めようとする描写もあり、意外と繊細で生真面目な一面も見せました。今回で当座のメインと思われる三人が登場し終わった訳ですが、全員、表向きとは別の側面を持つキャラクターとなっておりなかなか興味深い娘達ですね。掴みは十分だったと思います。

アイキャッチを挟んで後半はあおいの変身→バトルがメインとなりましたが、懊悩していたあおいがいちか・ひまりの作ってくれたジェラートで純粋に歌を楽しんでいた自分を思い返し、ジェラートを奪おうとした悪側の妖精に立ち向かうのはベタですが良い展開でした。

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変身シーンは上で書いた「色気がない」に反し、非常に色気がありますね。というか、あおいは内面は色気みたいなものはありませんが、キャラクターデザインは非常に可愛いかと思います。この娘は人気出るんじゃないかな。

他二人の変身シーンでも思いましたが、今までのシリーズの変身に比べると少し変わったアングルが今回はあり、特にキュアジェラートの変身は下からのアングルがわざとらしいぐらい強調されており、なかなか際どいな、と感じます。

そして戦闘シーンに関しては、今回で正式にプリキュア側から「殴る」という攻撃が見られました。ただし、妖精のペコリンからアドバイスがあったのですが、キラキラルを吸収した怪物は「キラキラルを込めた攻撃でなくては倒せない」そうで、ここら辺は制作側からの単なる肉弾戦は極力しないよ、というメッセージと受け取りました。

ただし、それに対するキュアジェラートの答えが

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氷 パ ン チ (笑)

エビワラーですね、本当にありがとうござい(以下省略)

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他にも相手をひるませるライオンの雄叫びを彷彿とさせる咆哮という、これまたプリキュア初の攻撃を見せたのは驚きでしたね。こんなん高級耳栓で防ぐしかないやん…

最後も氷漬けして後に相手を砕け散らすという派手ながらもおっそろしい攻撃を仕掛けており、色んな意味で規格外なプリキュアと感じました。

ただ、彼女の格闘がメインのスタイル、男勝りの性格、「燃えてきたー」という決め台詞など、こういうキャラクターをあえて氷メインに据えるのは百歩譲って面白いにしても、青基調のデザインはやっぱりミスだとも思います。デザインそのものは凄くいいのですからもう少しどうにかならなかったのか。ライオンというと戦隊シリーズジュウオウジャーがそうであったように黄色がイメージでしょうが、キュアカスタードと被る、似た色のオレンジを使いたくない、というのを差し引くなら赤(この色はキュアショコラで採用済みだが)などの選択肢もあったと思います。実際、あおいとひまりと似たタイプのあかねとやよいがオレンジと黄色を基調にしたスマプリという作品だってあります。*1

上手く氷で青プリキュア、という側面を今後の展開で出してくれると嬉しいのですが。

 

来週は残りの高校生プリキュア登場…かと思いきや、一回中休みを入れるみたいですね。

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あまり一挙にやるのも芸がないですし、まずは同世代の三人を掘り下げるのは悪くないかと思います。ひょっとしたら、しばらくは三人を中心に物語を展開するのかもしれませんが、それならば高校生二人がどういう立ち位置になるのかは楽しみですね。今までのシリーズでいそうでいなかったセーラームーンの外惑星戦士タイプなんかも似合いそうですよね。*2

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しっかし、いきなりシュークリームという高難易度のお菓子に挑戦するのはどうなのかなー(苦笑)。

 

今週のプリアラを一言で表現

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変身シーンでエアギターやるあたりはエレンさんとすぐにお友達になれそう。

 

来週もキラキラル☆

 

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*1:ついでに言えばモチーフは違うものの新しく始まった戦隊モノの赤リーダーはシシレッドである。

*2:あえて言うとキュアムーンライトキュアスカーレット、キュアフォーチュン辺りがそのポジションに近かったか。

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第2話「小さな天才キュアカスタード!」感想

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黄色枠があざといのはシリーズの伝統。最早これは常識ッ!!

 

なお、今回から、Twitterのハッシュダグ等から今作の略称を「プリアラ」と当ブログでは表記する事にします。

 

今回はメインキャラクターの一人、有栖川ひまり=キュアカスタード登場回でしたが、多人数群像劇系のプリキュアで黄色枠が2番手に来るのは珍しい気もしますね。何となくこの枠は3番手のイメージがあります。

 

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序盤で妖精界の長老及び持ち運びができるお菓子店が登場し、プリキュアが伝説のキラキラルを守るパティシエである事が正式に語られましたが、ここら辺はなかなか上手い設定だと思います。持ち運びが出来れば、このメンバーがどこでパティスリー工房を開いても問題ない訳ですし、長老というフォローする存在を自然に配置する事が出来ます。こういう将来的に5人が集まるのに都合のいい場所が早速登場する辺りも、秘密基地(童話の図書館)が物語中盤に登場したスマプリをどことなく意識しているのかな、と感じました。

 

さて、今回スポットが当たったひまりですが、今話のタイトル「小さな天才」はなんと言うか詐欺っぽい付け方であり、どストレートに言ってしまうと「小さなオタク」といった感じでしたね。

もちろん、幼女向けアニメに差別的な用語である「オタク」を使う訳にはいきませんから別表現を使ったのでしょうが、「スイーツは本のレシピ通りにきちんと作れば美味しいものが出来る」という信念を持っている彼女はどちらかというと天才というよりは努力家肌な感じを受けました。

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初登場時からびっくりするぐらいおどおどしており大人しめな性格でしたが、広告に載っていたプリンを買いに行きいちかとバッティング、二人の目の前で最後の一個を買われてしまった、という経緯からいちかと親しくなった彼女は長老の工房でプリンを作ろうと画策した彼女についていきますが、素人同然の行程に業を煮やしてプリンの事を長々と語ってしまいます。*1

ところが、これはひまりの悪い癖であり、好きなものに熱くなって語り過ぎてしまうために幼少期に友人たちに引かれてしまった…というトラウマを持っていました。まあ、オタク気質ではありますよね。

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私は男ですから、女の子でこういうキャラクターが幼少期(小学生時代)にどういう立ち位置を得るのかはちょっと分からないのですが、現実に我々の時代でもこういう蘊蓄が好きな「博士」「先生」みたいなあだ名が付く子がいたのを覚えています。ただ、少なくともうちのクラスでは彼は人気者だったけどなあ。

ひまりの場合はそれが度を過ぎたという事に加え、友人が離れていってしまったみたいな描写がなされ、それ自体は可哀想な環境ではあるものの、極度の引っ込み思案な性格に反映されているのは上手だったと思います。ただ「私なんかが友達なんておこがましいかもしれない」みたいな事を言うあたり結構重症な気もしますが。

正直言うと、これは一歩間違えるとアスペルガー症候群とも取れる表現であり、そうそう軽々しくは扱えないテーマだとも思うのですが、ここら辺はひまりがそれをどうやって乗り越えて成長していくのか、という点に注目すべきだとも思います。いちか同様、上手く扱えば良いテーマとして描ける気もするので。

 

敵はプリンから発せられるキラキラルを吸収して巨大化する前回とは別の悪側の妖精(?)が登場しましたが、悪側の妖精は幹部がどうこうではなくて、単に毎回スイーツに反応する悪側妖精が登場するのかもしれませんね。

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ただ、第一話のヤツはガミーというれっきとした固有名詞があるんだよなあ…

二人で作ったプリンのキラキラルが奪われた事で、いちかがキュアホイップに変身しますが、一応今の段階では身バレは不可ではないんですね。まあ、最初のうちはこの設定持ち出しちゃうと面子揃えに支障をきたすからいいのかな?

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キュアホイップが苦戦し踏み潰されそうになった所で、彼女を助けたい一心でひまりからスイーツパクトが発生、キュアカスタードへの変身を果たしました。

しかし、上でも書きましたが、やはり黄色枠の変身枠はあざとい…

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ふう…

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最初に髪型が解けてそのプリキュアモチーフの独特の形に結い直されるのは、キュアホイップと共通ですね。今までにもなかった演出ではないですが、初っ端にそれを強調するバンクはなかなか。

 

リスがモチーフという事で、はしっこさに由来する超スピードが持ち味の様ですね。このタイプの能力はまほプリのサファイアモードがそうであった様に、後半になると忘却されがちになるので、上手に活かしてほしいです。

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しかし、スピードが制御できない彼女を抱きかかえた時のキュアホイップ、男前すぎだろ…(苦笑)

最後はスピードで翻弄し、相手を縛り上げた後に爆殺(?)するという荒業を見せてくれましたが、確かに今回も露骨な徒手空拳はなし。途中で必殺技も出てくるでしょうが、しばらくはこういう戦闘が続くのかもしれませんね。ただ、思ったよりは違和感はありません。

 

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来週は青枠、立神あおい=キュアジェラートが登場するようですが、早速、いちかにダメ出しを出してみたり、なかなかお茶目な性格っぽいですね。バンドのボーカルをやっている様ですが、何気に今までになかったキャラクター性であり、ひそかにドキドキしているキャラクターでもあります。過去にさんざんデザインミスを指摘したキャラでもありますが、それをひっくり返すほど魅力的に描かれる事を期待したいですね。

 

今週のプリアラを一言で表現

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数多の先人が失敗し数々の悲劇を生み出したバケツプリンをいとも容易く成功させるとは、やはり天才であったか…

 

来週もキラキラル☆

*1:このシーンで自分が最後の一個を買えなかった事よりも、買っていった小さな女の子が買えてよかった、と言ったいちかは凄い好印象。

【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第1話「大好きたっぷり!キュアホイップできあがり!」感想

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さて、昨日始まったキラキラ☆プリキュアアラモードですが、第一話はまずまずの滑り出しと言うか、毎シリーズ恒例の登場人物紹介から変身、ついでに初バトルの流れとなりました。ちなみに略称はなんにしましょうかねえ。「キラプリ」あたりが妥当でしょうか? ここらへんはSNSなどの様子を見ながらおいおい考えますね。

 

最初も最初なので、感想と言う程ではないのですが、いくつか気が付いた点を簡略にまとめたいと思います。

 

まず最初に感じたのは、カラーリングを含むキャラクターデザインやビジュアルなどが非常にスマイルプリキュアを意識しているな、と感じた点です。第一話はメインヒロインである宇佐美いちか=キュアホイップにスポットを当てたシナリオであり、他のメンバーは顔見せ程度での登場だったので、まだまだ詳しくは分かりませんが、OPの映像や構成に既にそれを感じさせる部分があります。

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事前情報で、紫枠の琴爪ゆかり=キュアマカロンと赤枠の剣城あきら=キュアショコラが高校生で年上設定がなされていますが、スマプリにもなおれいかという同学年でありながら多数の弟妹を抱える姉属性生徒会長のお嬢様というキャラクターが設定されており、この辺りも共通性を感じますね。*1

しかし、今回はキュアムーンライト以来の完全年上設定のプリキュアでもあるため、ここら辺をどう料理するのかは楽しみでもあります。

 

今回スポットが当たったメインヒロインのいちかですが、いつも通りの天真爛漫、ドジッ娘ではあるけれど、根は明るく活発な感じが強調されました…が、医者であり遠方に行くことが多い母親の帰宅を楽しみにしていたところをドタキャンされてしまい、陰にこもる演出がありました。

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それなりに複雑な環境・感情も持ち合わせている様で、ここらへんは好印象です。個人的には欠点の何もないラノベ主人公みたいなキャラクターより、こういう色々な感情があるキャラクターの方が人間臭くて好きですね。*2

この設定が後々まで尾を引くのかは今の段階では不明ですが、上手く物語に絡めてくれると面白くなる要素になるかと思います。

 

舞台となる町の名前はまだ明かされてはいませんでしたが(明かされていた? ちょっと失念しているかも。イチゴ山だかは覚えている)きのこ形をした樹木が聳え立つ小山が町の中にあったり、どことなくメルヘンチックな造形でしたね。前作の津奈木町はそういう描写はなかったので、イメージはむしろどことなく欧風なイメージがあった加音町が近いでしょうか。

その町の中でスイーツから発せられるキラキラルというエネルギーを回収するためにガミーという敵側の妖精が登場しましたが、珍しく怪物をけしかけるという方式ではなくキラキラルを取り込むことによって自身が怪物化する、と言った形で襲い掛かってきました。今回だけは特別なのか、怪物枠があるのか、今後どうなるのかは注目ですね。ただ、妖精(幹部?)自身の変身で通すんならバリエーションには苦労しそうですね…

 

変身シーンは可もなく不可もなく、概ね可愛いというのが正直な感想です。これは前作のまほプリの変身シーンの出来がかなり派手でイメージが強かったのにも起因しているかと思います。

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ただ、最初に髪がいったん解けてロングヘアーに変わるのは「おお!」と思いましたね。途中にテヘペロな顔を挟むのも新しい。

 

プロデューサーさんが「肉弾戦の封印」発言をしたことで放映前から話題になっていましたが、第一話を見た限りだと敵は普通に殴りかかってきており、それらを捌くという意味でもそのうち派手ではないにせよ若干の肉弾戦は発生するかと思われます。

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プリキュアシリーズは元々、最後は光線タイプの必殺技で決着が付くのが普通ですから、よっぽど変なバトルシーンにしない限り、あまり心配はないかと思われますが、あまりにノー肉弾戦、スイーツを意識したへんてこ戦闘などにこだわったりするとつまらないものになってしまうかもしれません。

 

EDテーマの後に1分間クッキングコーナーが実写で入ったのは新しかったですね。

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非常に良い試みだと思うのですが、出来れば50話最後まで続けてほしいと思うのは贅沢でしょうか? こういうのを途中で切ってしまうと、それを楽しみにしていた層をがっかりさせてしまう事になるので。実際問題ハピネスチャージプリキュアのOPでの10周年歴代プリキュア挨拶が途中で終了してしまったのには(弾がなくなってしまったからしょうがないにせよ)随分落胆したものです。妖精枠なり敵幹部なり使って継続して欲しかったという気持ちが強く、あの挨拶抜きでの「ハピネスチャージプリキュア!」から始まるOPテーマ曲は随分味気ない感覚を受けました。

50ものスイーツを紹介するのは大変かもしれませんが、重ねて最後まで継続出来る事を切に願っています。

 

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次回は黄色枠の有栖川ひまり=キュアカスタードが登場予定のようですが、この辺りもスマプリと同じく一話ずつ使って各々のメインシナリオ展開&変身してのバトル、と言った感じでしょうか? それでも、全員が揃うまでに1か月以上かかる訳で、しばらくは各キャラクターの考察になりそうですね。予告では「スイーツは数式!」とかなかなか面白い事を言っていたようですが…

 

今週のキラキラ☆プリキュアアラモードを一言で表現

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↑これだけに限らず様々な変顔をたった一話で披露しまくったいちかさん、非常に期待できる逸材です( ´艸`)

 

来週もキラキラル☆

 

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*1:古くはYes!プリキュア5でも採用されている方式である。と言うよりはスマプリはプリキュア5を少なくともデザイン面ではかなりオマージュしている。

*2:筆者がジョジョの奇妙な冒険に於いて承太郎より仗助の方が好きなのはこの辺りに起因する。

【アニメ】魔法つかいプリキュア!/総評

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先日、大団円を迎えた魔法つかいプリキュア(以下まほプリ)。

まずは極めて個人的な事なのですが、当ブログで感想記事を1年間完走して書く事が出来た初の作品*1であり、色々感慨深いものがありました。

今回は全50話で紡がれた魔法使いの物語を振り返りつつ、総評をしていこうかと思います。

ちなみに、かなりの苦言を呈する事になるかと思います。この作品が好きな人などは回れ右した方が良いかもしれません。それを踏まえた上でご一読いただければ幸いです。

 

↓以下長文注意

 

キャラクターについて

掴みどころのないメインヒロイン:朝比奈みらい/キュアミラクル

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まずシリーズ通してどうしても見えてこなかったのが、メインヒロイン・朝比奈みらいの性格でした。最初のうちこそ、明るく素直で歴代ピンクヒロインの普遍的な性格かと思われましたし、第5話のリコとの喧嘩回では非がないみらいがかなりの譲歩を見せるなど、優しい性格が垣間見えました。

しかし、序盤の魔法学校編が終わり、敵の攻撃がしつこくなってくると、突然キレだしたり、なんかズレている部分で怒りをあらわにしたりと、どうにも沸点が低いのでは? という話が多くなりました。

もちろん彼女がDQNという訳ではありません。怒る理由の大半が今まで触れ合った人たちや友人らを傷付けた事に起因している事は間違いなく、その点に関してはぶれてはいなかったのですが、その怒りの原因が象徴的なものに対して起こる*2事が多く、敵側の「なんでそんな事で怒るんだ?」「どうしてそんな事をするんだ?」という感情を視聴者側にも与えてしまいました。

それならそれで良いのですが、さらに困った事がありました。というのも、みらい=キュアミラクルって歴代プリキュアの中でも珍しく最後の最後まで弱みを全く見せなかったヒロインなんです。

とにかく、やる事なす事なんでもかんでも上手くいき過ぎるし、いざと言う時になると戦士の顔をのぞかせて戦いに邁進してしまいます。正直、第28話、花火の材料の草を引く抜く三択を「勘」だけで正解に導いたのには呆れました。側に植物と縁のあるはーちゃんがいたのだから、彼女にフォローさせるなり抜かせるなりすればいいのですし、その気になれば三種全部抜いてきて最悪犠牲者を二人出すという選択肢だってあった訳です。ここでみらいをラッキーガールに仕立てる意図が分からない。

結局、そういう所も含めて、みらいには「これは!」というバックグラウンドが存在しなかったんですね。

何故戦士としての素養が高いのか、何故友人とのつながりに固執するのか、何故そこまでラッキーが続くのか。

全話終了してしまったので結論から言えば、みらいに特別な境遇はありませんでしたが、私自身はかなり後半まで実はみらいの出生には秘密があるのでは…と考えていました。それぐらい完璧…というか弱点欠点が存在しなかった。

唯一の弱点となりえたモフルンも敵側が最後まで手を出す事もなく、メインキャラクターであるがゆえにリコとの間に何かを起こす訳にもいかない。結局、リコをはじめとした友人達との関係だけが独り歩きする形となりました。

しかし、個人的に実質最終話だと思っている第49話、ついにみらいの本質が出ましたね。

それは徹底的なひたむきさ。

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考えてみると、第49話はそれまでみらいにとって最も大切な存在だったリコ・はーちゃん・モフルンと別離した訳で、彼女らとのつながりを求めて再び夜中の公園で泣きながら呪文の詠唱を繰り返した彼女の姿こそ、みらいという少女の弱さであり、人と人とのつながりをひたむきに追い求めるのが彼女の本質だったのですね。

この話があったからこそ、みらいは辛うじてプリキュアヒロインとしての立ち位置を保つ事が出来たと個人的には思います。こういうひたむきさをもっと前半に出していればもっと好感が持てたのになあ、というのが感想でした。最後の最後で一気にやられても…演出のしくじり、何より1年という長いスパンのプリキュアシリーズの弊害をもろに受けた悲劇のヒロイン、それが朝比奈みらいだったのかな、と感じました。

 

バックグラウンドがしっかりしたもう一人のメインヒロイン:十六夜リコ/キュアマジカル

対して、もう一人のメインヒロインのリコですが、彼女には明確なバックグラウンドが存在しました。

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前半の少し意地っ張りで頑固な性格は、姉のリズに対するコンプレックスに起因していましたし、父親のリアンや母親のリリアなど個性的ながら暖かい家族に囲まれた故の性格が良く表現されていました。一時期は魔法商店街の面々に可愛がられていたり、姉へのコンプレックス、両親が顔を隠しての登場、などの事情から家庭不和を疑いましたが、実際は家族全員が仕事に忙しいために淋しい思いをしていただけであり、愛情はむしろたっぷり注がれて成長した様が上手に描かれました。

そして、なによりみらいという親友を得た事により、少し陰にこもりがちで自信を持てないが故の意地っ張りな性格が徐々に改善され、最後には一流の魔法使いとして歩み始めた姿を見せてくれました。

将来の夢を語るキャラとしては一番向いていたキャラだとも思いましたが、そこら辺が描かれていなかったのはちょっと残念ではありました。が、元々、そういう事をメインテーマに据えたGoプリンセスプリキュアとはベクトルの違う作品である事を鑑みて、姉の後を追って教師の道を志したのは良い落としどころだったと思います。生徒会長立候補回でリーダーシップやカリスマ性がある事も描かれていましたしね。

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反面、戦闘シーンに関しては、キュアミラクル共々どうしてもキュアフェリーチェに食われてしまう場面が多く、本来の立ち位置である「知的な戦闘要員」を活かすことは出来ませんでした。前半はそれなりに頭を使う場面もあったんだけれどねえ。

個人的には今作品で最も好きなキャラクターであり、一番プリキュアとして成長する姿がうれしいキャラクターでもありました。

 

どうしても浮いた存在:はーちゃん(花海ことは)/キュアフェリーチェ

個人的にこのキャラクターは色んな意味でキャラクター作りの難しさを感じた娘であり、複雑な感情を抱いています。

序盤は赤ちゃんからスタートして、イヤイヤ期を経て次第に可愛く成長していく様が微笑しかったのですが、みらい・リコと同じ等身になると、他の二人とは明らかにコンセプトが違うデザイン、パワーバランスの明らかな崩壊、精神年齢が幼いが故の個性のなさ、悪くないはずのキャラクターなのに、何故かちぐはぐな印象が最後まで拭えませんでした。

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彼女の実力はキュアミラクル・マジカルより頭一つ図抜けており、今作品の戦闘シーンをつまらないものにした一因を確実に担っていました。が、戦闘バランスについては後述したいと思います。

話を戻すと、ちぐはぐな印象を受けたのは、私が思うにこの作品のメインテーマにはーちゃんがイマイチ合致していなかったのが原因ではないかと推察しています。

と言うのも、この作品のメインテーマの一つに、初代ふたりはプリキュアの復刻が盛り込まれていたと思われるからです。変身シーンの手つなぎもそうですし、最終メンツが(MaxHeartも含めて)3人になるのも同じ。何よりみらいとリコの友情は、なぎさとほのかを彷彿とさせるには十分であり、序盤に対立シーンがあるのもオマージュとなっています。

ただ、この二人をメインに据える手法は初代の流れを引き継いだSplashStarは置いておくにしても、5以降の多人数群像劇プリキュアであるスイートプリキュアハピネスチャージプリキュアでも採用された方式であり、実は別段珍しいという訳ではありません。

しかし、それらの過去作品が途中で方向転換し、二人からチームへ、という過程を踏んでいくのに対して、今作まほプリはどうしても最後までキュアフェリーチェは二人に対しての+αに過ぎない感覚が残りました。

これは上でも述べた通り、明らかに違うキャラデザインもそうですし、戦闘におけるパワーバランスもそうです。戦闘シーンでも、二人とは違う必殺技がわざわざ用意されており、しかもこれが二人で協力して放つ必殺技と互角かそれ以上、おまけにキュアフェリーチェ登場時から暫く連続してこれでのとどめが続くという別格さがいやと言う程演出されました。後半に登場した、オーバー・ザ・レインボー(以下OTR)モードでようやく三人同時に放つ必殺技が出たほどでしたが、最終戦間近では実は神に近しい存在であるマザー・ラパーパの後継者であることが判明、その力を受け継いだためまたしても二人とは違う立ち位置を得る結果となりました。

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要するに何が言いたいかと言うと、はーちゃんは結局最後まで、みらい・リコとは等身大のキャラとして並ぶ事が出来なかったのですね。

赤ちゃん状態からみらい・リコと同程度まで肉体が急成長こそしましたが、精神性は幼い子供のままでしたし(それ故のデリカシーのなさが出る場面がたびたびあった)、結局最後は人間より高次元の存在となり果ててしまいました。

そこに壁のない事を強調するのがまほプリのテーマの一つだったのは十分承知していますが、あまりにもはーちゃんを特別視し過ぎたのは失敗だったと思います。せめてキュアフェリーチェのデザインが異質でなければ、この違和感はだいぶ薄まったかと思うのですが、OTRモードのデザインですらこの異質さは残ったままであり、デザインでだいぶ損をしたイメージでしたね。

ただ、普段は天真爛漫で純真なはーちゃんが、キュアフェリーチェに変身すると一転、冷静で大人びた雰囲気の戦士に変貌する設定は嫌いではなかったです。ただ、みらいやリコの間に割って入れるだけの魅力は残念ながらなかった。それがこのキャラクター最大の弱点だったのかもしれませんね。

 

敵キャラについて

今作は敵の勢力が二つあり、それぞれにボスと幹部がいる構成でしたが、あまりに数が多く、非常に散漫な印象を受けました。

それでも、前半部の敵組織・ドクロクシー一味は、戦略家で野心家のスパルダ、忠誠心のバッティ、武人のガメッツに参謀役のヤモーとそれなりに個性的だったのですが、基本戦術がヨクバールをけしかけるだけという、全く工夫のない戦い方に終始したため、途中退場した事も踏まえて、どうしても弱組織の印象が拭えなかったです。

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唯一、スパルダのみが蜘蛛の糸を使用したトリッキーな攻撃やプリキュアの戦況分析をしたためまともに見えたのですが、いち早く粛清されたキャラでもあり、最後は自身をヨクバール化させての力押しを敢行するなど、不遇な感じでしたね。

後半部のデウスマストの眷属たちは、ラブーこそ陰でヤモーを操ったり、巨大化した際にまほプリチームをもっとも苦しめたバトル回を展開したので存在感がありましたが、ドンヨクバールがやられるたびに退散する他幹部たちには流石に「おいおい」と思わざるを得ませんでした。

せめて、過去作品の幹部の様にコミカルな面があったり、怪物がプリキュア達を追い詰めていたにも拘らず逆転されて仕方なく退却する、みたいな演出があれば良かったのですが、今作品の怪物は全くと言っていいレベルでいい所がなく、幹部たちは「尻尾を巻いて逃げただけ」にしか見えなかったんですよね。

そして、最もがっかりだったのが、オルーバでした。プリキュア達の戦力を分析し、スパイを送り込み、ドクロクシー一味を復活までさせて、戦いに臨んだというのに結局最後はドクロクシー一味の離反があったとはいえプッツンして力押しをした挙句、OTRモードのまほプリチームに為す術もなく倒されるというどうにもならない結果となりました。そもそも、キュアフェリーチェがかつて自身を封印したマザー・ラパーパの縁者だと気が付いていたのに、どこをどうすれば真っ向勝負で勝てると思ったんでしょうか?*3

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策士タイプなら策士タイプらしくもっと思慮深いキャラにしてほしかったですね。モフルンの秘密にまで迫っておきながら、それを誘拐してまでは良かったものの、まほプリチームをおびき寄せるためにしか使わないとか下策も下策でしょう。少しはクローズ様を見習えよ(がみがみ)。

他にも何がやりたいのか良く分からないベニーギョや冷静かと思いきや単なる脳筋だったシャーキンスなど、デウスマスト陣営はイマイチ魅力に欠ける幹部ばかりで、声優さんの豪華さだけが目立つまことに困ったちゃん達だった気がします。

結局、個々としてもそれほどの魅力はない上に、全員が大ボス(ドクロクシーやデウスマスト)に絶対の忠誠を誓っている点は共通しており、そういう点も没個性に拍車をかけていた気がします。幹部で面白かったのは今までにありそうでなかった完全武人タイプのガメッツぐらいのもので、両陣営ともその大ボスの一面を授けられた存在ですから忠誠心があるのが当たり前(特にデウスマスト陣営は眷属そのものがデウスマストの一部だった)なのでしょうが、ステレオタイプから脱せなかった、もしくはそれ以下な者ばかりでした。

これらに加えて戦闘の緊張感のなさが、この作品を締まらないものにした要因の一つかと思います。

 

サブキャラクター達

実はメインキャラクターの項目に入れようかと思ったのですが、一応妖精枠なのでサブキャラの方で言及する事になったモフルンですが、メイン3人に勝るとも劣らないキーパーソンであり、非常に面白いキャラクターでした。

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モフルンは変身シーンでみらいとリコの間に入って手をつなぐ事でも象徴されている通り、マホウ界とナシマホウ界の橋渡し的な存在であり、主にみらいをはじめとして皆の愛情を注がれたことによって誕生した付喪神的な存在です。

今までの妖精枠の様にいつしか隅に追いやられるような扱いもなく、最後まで一級品の扱いを受けた良いキャラクターでした。様々なキャラクターとの交流もしっかり描かれており、かわいさも申し分なく良く妖精枠を揶揄して言う「淫獣」扱いから見事脱する事が出来た稀有のキャラクターです。

ただ、惜しむらくは良い魔法を感知する能力「甘い匂いがするモフ」が若干ご都合主義的に使われた事で、この点は残念ではありました。

モフルンについて言及するには筆者が未視聴のキュアモフルンの映画版を見る必要性があり、これを見る事によって更に深くなるキャラクターなのだと感じており、これ以上は論ずる事が出来ない事が悔やまれます。

 

校長先生はまほプリチームの良き理解者であり、協力者としてもドクロクシーに単身立ち向かうなど非常にキャラが立っていました。若い姿でありながら、かなりの高齢である為喋り方が爺言葉だったのもキャラ立ちに一役買っていましたね。

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若干、まほプリチームを甘やかし過ぎのきらいはありましたが、どちらかと言うと彼女たちより上の存在でありながら、ブルーやアフロディーテよりはジョー岡田や誠司に似たポジションでしたね。

初期に魔法を頑なに使わなかったり、リンクルストーン・エメラルドを欲していたことから怪しいキャラクターと思われていましたが、それも話の流れできちんと説明付けがされており、非常に好感が持てたキャラクターでした。

ただ、野太い声で「キュアップ・ラパパ!」って言うの止めて(苦笑)。

 

補習組の三人は特に明確な夢を描かれなかったメインキャラクターと違い、夢を追う姿を明示したキャラクター達でした。

初期の補習シナリオでは、メインのみらい・リコの話に比重が傾いてしまい、彼女たちが抱えていた問題が脇に追いやられる展開でしたが、再登場した辺りから、各々が目標を見据えた描写がなされ、最終話では各々がその目標に邁進する様が描かれました。

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ナシマホウ界の友人らとの交流も描かれ、非常に良い距離感を持ったサブキャラだと感じました。サブキャラはあまり深く描いてしまうと、前作のゆいちゃんの様に割を食ってしまう可能性もありますし、この辺りがキャラ造形としては落としどころなのかな、と勉強になったキャラでもありました。

 

勝木さんとまゆみちゃんは、勝木さんが当初は魔法使いを度々目撃するものの会うことは出来ないというコミックリリーフの側面が強調されました。

しかし、シナリオが進むごとに、まほプリチームの仲良しをオマージュするためのナシマホウ界側の代表キャラである事が描写されました。

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あまり目立つキャラクターではなかったですが、第46話のクリスマス回に勝木さんの過去とまゆみちゃんとの友情、そして彼女なりの回答が得られるというなかなかの演出が見られたのは良かったです。

ただ、勝木さんの様なキャラクターがいたにもかかわらず、ナシマホウ界に於いてはまほプリチームは久々に最終局面で身バレしなかったプリキュアだったんですね。当然、最後は身バレするものばかりだと思っていたので、これは意外でした。ただ、まほプリチームはあれだけ迂闊な行動を取りまくったプリキュアなのに身バレしなかったのはある意味不自然とも感じましたね。

 

大切な所を省くシナリオ

今作品において、個人的に最も不満だったのがこの点です。

しかも良くない事に、序盤、中盤、終盤それぞれに「おいおい、ちょっと待てよ!」レベルの説明不足があり、これはこの作品の評価を大きく下げる結果になりました。

 

序盤はやはり、リンクルストーン・トパーズの出現のし方でした。

まほプリ序盤は合計12個あるリンクルストーンを捜索するのがシナリオのメインプロットでしたが、トパーズはサファイア・ルビーと同格の変身に関わる重要なリンクルストーンの一つであり、当然入手には苦労があるものだと推察されました。

しかし、蓋を開けてみると、マホウ界から津奈木駅に戻った際に道端に落ちているのを烏が咥えて飛び去るという、何ともびっくりな登場の仕方をしてしまいました。他の支えのリンクルストーンならまだしも、最重要アイテムがですよ。

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しかも、トパーズ自体も烏から猫にバトンタッチした挙句、モフルンの「甘い匂いがするモフ」で学校の中であっさり見つかるという衝撃の展開。2話分使ってこれとは…とずっこけたのを今でも覚えています。

何故、トパーズのみがナシマホウ界にあったのか、しかも偶然それを駅に降り立ったばかりのみらい・リコの目の前に現れたのか、ここら辺が全く説明されていない。これはダメでしょう。

 

中盤はやはりレインボーキャリッジの登場のし方でしたね。

シンデレラを模したモフデレラという夢をまほプリメンバー共通で見て、その中で登場したガラスの馬車が現実にそのまま持ち込まれた…という内容でしたが、最終決戦にまで使用した最重要アイテムが、何の脈絡もない夢オチで手に入るというのは、粗いどころの話じゃない。

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夢を見る事の切欠になった、魔法図書館蔵のシンデレラの絵本がレインボーキャリッジが封印された特殊な本だったというのが一番考えられる線ですが、それだと偶然にその本を手に取ったみらい達に「またかよ!」というツッコミを入れずにはいられません。ただし、終盤の展開で分かった事なのですが、まほプリチームはどうも要所要所でマザー・ラパーパに導かれていた節があり、それならばやたらと彼女たちにラッキーが続いたのも納得は出来ます。

ただ、それでいいんか…と思ってしまったのは紛れもない事実でしたね。

 

そして終盤、というか最後の展開。

一度分かたれたはずのマホウ界とナシマホウ界に再び接点が生まれた事に一切の説明はありませんでした。

私はこういう文章を書くようなタイプですから、検証好きだろうと思われるかもしれませんが、実は決してそれ一辺倒という訳ではありません。結構「視聴者の想像に任せます」というタイプのお話も大好きで、例えば少し脱線しますがドラゴンクエストⅣのエンディングなんかは大好きだったりします。

滅ぼされた故郷に勇者が帰ると、犠牲になったはずのシンシアが目の前で復活する、というものなのですが、あれは私自身は「神が勇者に最後の贈り物をした」という解釈なんですよね。

ところが、これには色々な解釈があって「勇者の見た幻(もしくは霊)説」もあったりしますし、私の友人は「あの段階で勇者はザオラルが使える、呪文を使って復活させたのでは」という解釈をしていました。

要するに、検証の立場からすれば「ザオラル説」なんかは面白いと思うんですが、個人的にはそういう所は神の奇跡を推したい派だったりするんです。

話を戻すと、私はこういう人間なので、第49話の最後の場面で二つの世界・みらいとリコが再び接点を持てたのは、みらいが起こした最後の奇跡だった、という抒情的な内容だったとしても個人的には問題なかったんです。

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ところが、ここで第50話というおまけ回を入れた事により、そして再びマホウ界を訪れた事により、この抒情的で幻想的な結末はぶち壊されてしまいました。平穏としたマホウ界を見せられれば、流石に「なんで、二つの世界は再び接点を持ったのか?」という疑問が再燃してしまいます。が、結局、それも描かれずじまいでした。少なくともマホウ界が二つの世界の再接に行動した描写は皆無でした。

結局、一度幻想の世界で締めた物語を再び現実に引き戻す(アニメにこういう表現を使うのも変な話だが)という愚行を犯してしまった。

 

これ以外にも説明不足は枚挙にいとまがないほどで、細々した指摘をすればきりがありませんが、そういう所に目をつぶったとしても上記の様な大きなシナリオ欠陥を抱えており、魔法という不可思議な力をテーマにしたとは言え、いくらなんでも「魔法だから」で片づけるにはお粗末な展開が多すぎました。素材は良かっただけに本当に勿体ない事をしていると思います。

 

お粗末な戦闘シーン

戦闘シーンに関しては、これはもう明確に失敗だったと断言しても良いと思います。

それでも、序盤はまだ迫力ある戦闘シーンが楽しめたのですが、魔法使いでありながら殴る蹴るのオンパレードであり、最後こそ飛び道具系の必殺技を放つものの、補助系の魔法すらほとんど使わない*4という武闘派ぶりであり、いくら徒手空拳メインのプリキュアシリーズとは言え、なんだこの戦闘魔法使いは、と苦笑したものです。

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トパーズモードが登場してからはトパーズモードそのものが臨機応変型のスタイルであった事からこの欠点がいくらか和らぎましたが、四種のモードが使用可能になると今度は敵毎に「なぜそのモードを使用するのか?」という説明が一切なく、なんか気分でモードを選んでいるだけでは? という非常に困った現象が見られるようになりました。*5

中盤から入手した支えのリンクルストーンが使用可能になると、若干補助的な使い方がなされましたが、その頃には武闘派魔法使いのイメージが定着してしまっており、もうあまり視界に入らない…という感じでした。個人的にはガーネットを使用したスネア(足掴み)なんかは嫌いではなかったですけどね。

そして何よりまずかったのが、キュアフェリーチェの参戦により、元々それほど苦戦する事がなかった戦闘バランスが更に崩れた事でした。

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当然、全てのリンクルストーンの頂点に位置するエメラルドで変身するキュアフェリーチェが図抜けているのは理解できるのですが、彼女が登場してからOTRモードが登場するまでの間、敵を浄化する最後の必殺技を彼女が担当し、その間キュアミラクル・マジカルが足止めするという展開が続いたため、キュアフェリーチェ無双状態が形成されてしまいました。

更に不味かったのがOTRモードで放たれるプリキュア・エクストリーム・レインボーです。この必殺技はなんとデウスマストとの最終戦闘ですら効果を発揮してしまい(正確にはパワーアップ版だが)、プリキュアシリーズのレギュラー必殺技としては不敗という記録を打ち立ててしまいました。

この様に、殆どの戦いが楽勝レベルであり、苦戦を強いられたのはガメッツ魔法戦士形態、ドクロクシー最終形態とラブー巨大化の時ぐらいのもので、しかもこの段階ではOTRモードは存在しませんでした。しかも、ラブー巨大化はOTRモード覚醒の切欠になった上に、プリキュア・エクストリーム・レインボーでとどめを刺されていますし、後に復活したガメッツに至っては初手合わせのキュアフェリーチェ一人に魔法戦士形態であったにも関わらず軽くいなされていたような状態で、もうこのプリキュアいればどうとでもなっちゃうんじゃない? という緊張感のなさです。当然、雑魚敵だったヨクバールやドンヨクバールに苦戦するシーンはとうとう一回もありませんでした。

別にプリキュアが苦しむ姿を見たいわけではありませんが、ここまで戦闘シーンが楽勝レベルになると流石にどっちらけというか、はいはい強い強い、という感情しか湧きません。デウスマスト戦も最終話1話手前の前半も前半で大した苦戦をする事もなくあっさり決着がついてしまっており、正直ぬるかったとしか言いようがないです。

更に言わせてもらえば、前半の武闘派ぶりと必殺技の派手さが災いして、敵をプリキュア本来のテーマである「浄化」ではなく一方的に打ちのめしているように見えたのも不味かったと思います。

ただし、ここらへんはスタッフ側もまずいと感じたのか、キュアフェリーチェの必殺技以降はヨクバールやドンヨクバールの元になった道具が分離する描写(=浄化)が強調されましたし、最終話で暴れたヤミーに対しては、明確に虫歯の治療をするという癒しの力も見せてくれました。この辺りを是正してくれたのは好印象でした。*6

 

印象に残らない音楽

プリキュアシリーズの魅力の一つに音楽のレベルの高さがあると思います。

特に変身BGMは毎回非常に出来が良く、何度聞いても飽きないし今でもほとんど作品の曲を口ずさむことが可能だったりします。特に前作Goプリンセスプリキュアと音楽を題材にしたスイートプリキュアの変身BGMは素晴らしいの一言です。

しかし、今作品は残念ながら全くと言っていいレベルで頭に残りませんでした。正直、どうしちゃったの? という感じです。

もちろん、1年間聴かされ続けた訳で丸っきり記憶に残らないという訳ではありません。N●Kの番組などではよくプリキュアシリーズのBGMが使用されることがあり、先日見た番組内でダイヤモードの変身BGMがかかった時は「まほプリやん!」と一人ツッコミをしたものです(笑)。

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しかし、それは聞けば分かる…程度のものでありやはり頭に残ったとは言い難い。試しにこの原稿を書きながら、曲を必死に思い出し口ずさんでみましたが、辛うじて出来たのはトパーズモードの曲ぐらい。これも出だしのリズミカルな調子のインパクトが強いから、といった感じで少なくともメロディアスではないですよね。*7

これはメインの変身モードに対応して複数曲が用意されており、どうしても散漫な感じになってしまったのも大きいと思うのですが、メインのダイヤモード一つとっても途中で変調を挟んだりするものの、どうしても頭に残らず…なんというのか、サビに当たる部分がないのっぺりしたBGMという感じなんです。

これはメイン4曲がすべて同じメロディを使用したアレンジで構成されているのも大きかったのかな、とも感じます。音の使い方を狭めてしまったというか。その証拠にこの縛りがないキュアフェリーチェの変身曲は過去作品の変身曲にイメージが近いです。ただ、この曲あんまりかからなかったのよね。

変身BGM以外に目を向けると、やはりOP曲は非常に出来が良く、目が(耳が)行きがちでした。最初こそ今までにない出だしで違和感を感じましたが、テンポが良くメリハリの効いた聞けば聞くほど味のあるスルメの様な曲でした。後期の2番(?)も良かったです。

反面、特に後期のEDなんですが、曲調がバラバラでイマイチ印象は良くありませんでした。なんか思いついた細かいメロディを適当に繋いで無理矢理整合性を持たせたみたいな感じで、まあ悪い言い方するとすごくデジタルチックな曲だなあ、と。

とにかく音楽に記憶に残らない、というのは残念な要素でしたね。決してレベルが低かった訳じゃないんですが…

 

では美点は?

ここまでほとんど批判意見ばかり書いてきて疲れてしまい、精神衛生上非常に良くないので、褒められる点も書いていこうかと思います。

まずキャラクターデザインのキャッチーさ。

みらい・リコのデザインはその髪色から初代ふたりはプリキュアの二人を意識したかと思われますが、初代と同じく見た目の対比が素晴らしく、また非常に今風の可愛いデザインで描かれました。作画崩壊もあまりなく、これは間違いなく歴代トップレベルかと思います。

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また、キュアミラクル・マジカルに変身する際、明らかに成長の要素が加わっており、非常に色気がありました。幼児向けアニメにそれはどうなのか、と思いつつ、特にルビーモードの変身バンクは色気全開であり、TVの前で「なんだよ、それ、少女たち…エロい…エロ過ぎるよ…」と何度も呟く羽目になりました(笑)。

途中から加入したはーちゃんは幼い頃はマスコット的な可愛さがあり、特に七変化回は非常に愛くるしく好感が持てました。みらいやリコと等身大に成長した後は、純真無垢という要素はモフルンも持っていたため若干没個性に沈んだ感がありましたが、キュアフェリーチェに変身した際の大人びた雰囲気と強さのギャップが魅力であり(OP2番にもその様な歌詞がある)、ここらへんは声を担当した早見沙織さんの演技が光りましたね。

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早見沙織さんと言えば私は艦これの萩風で初めて意識した声優さんでしたが、少し柔らか目(というか今流行のキンキン声ではない、という事)の独特な声の持ち主でありながら、はーちゃんの様なかわいい声も使い分けられ、こういう二面性を持ったキャラクターには非常にマッチしていた思います。

考えてみると、この作品は、若いながらも病に倒れた声優さんの代役を務めるほどの実力を持つ高橋季依さん(みらい・キュアミラクル)やベテランの堀江由衣さん(リコ・キュアマジカル)など声優さんは非常に豪華で、敵役も中田譲治さん速水奨さんなど他にも錚々たるメンバーを揃えており、この点では安心して見ていられました。前作の榊原良子さんの時も思いましたが、一流声優さんの演技はやはり唸らずにはいられませんね。感情の込め方というか演技力の幅が凄まじい。

補習三人組や校長先生、モフルンなど、脇を固めるキャラクターも非常に良く描かれており好感が持てました。デザイン、演技、全てにおいて優れており世界観を表すのに一役買っていました。

後は設定が思いの外凝っていたのも個人的には好感が持てました。

特に後半の闇の魔法とムホーとの関連性や、マザー・ラパーパとデウスマスト、そしてそれをとりまくプリキュアの設定は感心させられました。

プリキュアは元々、世界を救う救世主であり戦士である属性を与えられる事が普通ですが、今作は2つの世界を再び繋ぐための存在という側面をマザー・ラパーパに与えられていたのは面白かったと思います。

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何より、後半に一気に明かされた設定を今一度思い返してみると、前半にどうにも不自然だった現象の数々*8には納得のいくものも多く、最初からしっかりした設定に基づいてシナリオを展開したのが伺えます。ただ、その設定ばらしをするのが徐々に…ではなかったため遅きに失したのが惜しかったですね。それでも、この作品の数々の設定は決して嫌いではなかったですよ。

 

まとめ

結局のところ、今回私が一番感じたのは、色々な事を詰め込み過ぎて欲張り過ぎてしまったが故に齟齬が生じた作品である、という事でした。*9

これはみらいに様々な属性を付加させようとしたこともそうですし、個人のプリキュアに4つ(アレキサンドライトまで含めれば5つ)ものモードを設定したり、シナリオの要の一つリンクルストーンを13個も用意したり、途中で出たリンクルストーン対応のグミ精霊もそう。敵も2つの勢力が出現し幹部も8人にも及ぶという過去最高の数字でした。

これだけの要素を50話に詰め込もうとしても、一つ一つが薄くなってしまうのは仕方ないかと思います。そうかと思えば、あまりシナリオに絡まないおまけ回も結構あり、スケジュールが詰め詰めになって自ら首を絞めたイメージです。*10

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最終話も次世代プリキュアに引き継ぎをするイベント+サービス回の色合いが強く、これのために最終戦であるデウスマスト戦があっさり決着してしまったのは、流石に迫力不足が否めませんでした。

確かにプリキュアシリーズは10年を軽く超えるロングランシリーズですし、一年という長いスパンが確定している作品ですから、色々な要素を絡めたくなるのは分かるのですが、それも期間内で捌き切れればの話であり、今回は明らかに色々面白くなったであろう設定がありながら、その数の多さから溢れてしまう結果となりました。非常に勿体ない作品だったという論評を以て総評を締めさせていただきたいと思います。

 

余談ですが、そういう点でも、次回作である「キラキラプリキュアアラモード」はキャラクターに複数要素を早速盛り込んでおり、非常に不安です。特に青プリキュア枠に当たるキュアジェラートは、ライオンモチーフの元気娘という設定でありながら、寒色系の青色に冷たいお菓子であるジェラートを充てるというデザインミスをしており、早くも暗雲が垂れ込めている気がします。ここら辺は見てみないと分かりませんから、最初の展開を楽しみにしたいとは思っていますが。

 

最後にお知らせです

さて、プリキュアシリーズを中心に細々とやってきた当ブログですが、実は一時休止を考えています。

理由はいくつかありますが、直球な言い方をすると、ヒット数が全く伸びず、モチベーションの維持が難しくなってきたことが挙げられます。数は明かせませんが、正直これで日曜日の貴重な2時間が失われていくのは現状かなりツラくなってきました。

更にPCの不調が重なりました。能力の低さもさることながら、特にWindows10にアップグレードしてからはまともに動かす事すら困難になってきており、ブログを書くだけなら出来ても、他の作業を並行して行うことが困難となりました。少なくとも新パソコンを購入しない限りスムーズな更新は困難な状況です。

この様な状況から、ブログの一時休止を残念ながら検討しています。しかし、プリキュアの感想を書く事自体は嫌いではないため、来週の「キラキラプリキュアアラモード」放映開始までに決めたいと思います。

正式に一時休止する場合、改めて告知いたしますので、その際はよろしくお願いいたします。

 

それでは長くなりましたが、この辺りで失礼させていただこうかと思います。

*1:去年のGoプリンセスプリキュアは途中からのスタートだった。

*2:第30話の補習組の課題道具や第39話のアドバルーンなど

*3:しかもドクロクシー一味を離反させたのは明らかにオルーバ自身の人心掌握ミス。

*4:あっても箒を足場にしたりする程度だった

*5:モードを選んだ理由が想像できたのは正々堂々の戦いを希望したガメッツに対してパワータイプのルビーモードを使用した時ぐらいか。

*6:ただ、OTRモードのプリキュア・エクストリーム・レインボーはベニーギョに放った際、太陽に封印する様な描写が見られ、やはり浄化とは言い難い性質があった。

*7:過去作品の変身BGMはメロディアスなものが多い。

*8:みらいの魔法の杖が大樹産だった事、次々に導かれる様に必要な場所に行くラッキーさ、ヨクバールとドンヨクバールの関連性、記憶にない行動を取るはーちゃん等々

*9:今作の怪物の名前が(ドン)ヨクバールだっただけに笑えない。

*10:似たような失敗はスイートプリキュアの音符精霊でも犯しているが、それでも今回の要素数に比べれば遥かに少ない。

【アニメ】魔法つかいプリキュア!最終回「キュアップ・ラパパ!未来もいい日になあれ!!」感想

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1年間駆け抜けた魔法のお話もとうとう最終回を迎えました。まずは完走おめでとうございます、といった所でしょうか。

 

ある程度予測は出来ましたが、今回はおまけ回と言った感じであり、次世代プリキュアのピンクヒロインのゲスト出演&引き継ぎを交えつつ、前回で大団円を迎えた後の後日譚的な内容でした。

 

流れとしては、みらいが大学生になるまでの間に他のマホウ界のメンバーの近況報告、はーちゃんの魔法による一時的なみらい・リコの若返り化、ドクロクシー改めヤミーの復活、途中で次世代プリキュアの宇佐美いちか=キュアホイップを交えつつ、ヤミーとの和解、平和になり人と人の繋がりを見据えるみらい達…といった感じで幕となりました。

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近年のライダーシリーズでも使用される引き継ぎイベントがメインだったわですが、個人的にはライダーも含めて蛇足感がありあまり好きではありません。

特に今回の魔法つかいプリキュアは前回の第49話が上手く絞められていたので、余計でした。例えば、今回の最終話を統合してナシマホウ界とマホウ界に再び接点が出来たことに対する解答はなかった訳ですが、第49話時点が最終回であれば多少無理はあるにしてもみらいが起こした最後の奇跡、でも良かったはずです。が、今回のおまけ回を挿入した事によって、どうしても「なんで?」という疑問符が付く状態になってしまいました。だって、漫然とマホウ界を出してしまったのですから。

 

その後のマホウ界やみらい以外のメンバーについて

今まで出てきたサブキャラも含めて総出演みたいな形となりましたが、リコは姉と同じく先生の道を歩んでいるそうです。最後のシーンでは魔法学校の校長先生を引き継ぐ未来を示唆されていました。

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前半で登場した人魚の三人やバッティまでも魔法学校に勧誘・生徒にしており教育者として高い素養を発揮している様です。

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ただ、最後にキャシーさんに校長の座を追われる未来を示された現校長先生慌てすぎやろ!(笑)

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補習組もそれぞれの夢をかなえるべくナシマホウ界に勉強に出ている描写がありました。

ドクロクシー三幹部はバッティ以外は元生物のままでしたが、ドクロクシーの虫歯の怨念であるヤミーが復活し同時にヤモーも復活、一騒動起こしましたが最終的にはまほプリメンバーと和解に至りいずこかへと去っていきました。これに関しては気になる演出があったので後述しますのでそちらで。

そして、一番びっくりしたのははーちゃんで、もはや神と同等の存在になってしまいました。

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はーちゃん曰く「マホウ界とナシマホウ界の間で他の星々も含めて命の流れを見ている」そうで、本人しれっと言っちゃっていますが、それって完全に神の領域じゃないですか、やだー(笑)。完全に次代のマザー・ラパーパとして覚醒した様で、実際問題みらい・リコは年齢に即した成長をしているのに対し、はーちゃんはそのままの姿で登場しました。というよりはその姿を借りて出てきた、といった所でしょうか。元々別格の強さを持ったキャラではありましたが、プリキュアでは初のイモータル化とはずいぶん思い切った結末を与えたな、と感じます。

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ただ、それ以外のキャラクターは今まで通り、と言った感じで、一時的とはいえ二つの世界が離れ離れになった悲壮感や再び会いまみえた喜びは感じられませんでしたね。

 

引き継ぎイベントの是非について

上でも書きましたが、この近年のライダーシリーズでも使用される、最終回の次世代シリーズキャラの顔見せと引き継ぎ、あまりいい印象を持っていません。

これは偏に世界観がちぐはぐになってしまう可能性が高いからです。

同じ作品に次世代キャラクターを出すという事は「実は世界観そのものは共通なんだよ」といった事を示してしまう事になるからです。それでも、ライダーシリーズは基本的には現代世界が舞台ですから無理矢理納得できる側面もあります。

しかし、ライダーにせよ、プリキュアにせよ、元々は独立した世界観を持っており、単独で作品を終わらせるものです。つまりロト三部作天空シリーズを持つドラクエシリーズより、各個世界観が異なるファイナルファンタジーシリーズにメソッドとしては近い訳です。

もちろん、これがファンサービス的なものであることは理解しています。特にプリキュアシリーズの場合、映画のオールスターシリーズを抱えている訳で、世界観は統一なのかも…と思わせる側面もあります。ひょっとしたら、加音町もぴかりが丘も津奈木町も同一世界線上にあるのかもしれません。

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それを踏まえてなのか、まほプリチームがいちかと出会った際に、ヤミーを追ってワープゲートをくぐる描写があり、遠い町での出来事かもしれない事(=同一世界観の可能性)が示唆されました。が、やっぱり今までのプリキュアシリーズが統一世界観と言うのは無理があり過ぎますよね。大体、プリキュアシリーズは毎回最後に地球が大ピンチになるんですから。世界を救いまくるのび太ご一行並みに無理がある(苦笑)。

ここで言いたいのは、そういうおまけ…悪い言い方をすればお遊びを入れていいのはあくまでも作品を描き切ってからではないかという事です

今回の魔法つかいプリキュアは、残念ながらそのステージには立てなかったと個人的に感じました。大体、直近のどうしてナシマホウ界とマホウ界に再び接点が出来たのかという謎が全く分からずじまいなんですから。

そこらへんを今回の最終回で描ければよかったのですが、残念ながらこの謎に対する言及はありませんでした。

あえて好意的な解釈も交えて個人的見解を述べさせてもらうのならば、最後にまほプリチームが巨大化したレインボーキャリッジに乗って今まで関わったすべての人たちにイチゴメロンパンを空から贈るシーンがありましたが、これこそがレインボーキャリッジの真の能力だったのかな、と感じました。

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考えてみれば、レインボーキャリッジの能力はまほプリチームのOTR化及び敵を浄化する必殺技を放つ、更にまほプリチームの最終覚醒を促すものでした。が、これって別に馬車の形をしている必要性が全然ないんですよね。

作中に言及こそありませんでしたが、レインボーキャリッジは恐らくマザー・ラパーパが残した最後の遺産です。現に最終覚醒にははーちゃん=キュアフェリーチェの最終形態=マザー・ラパーパ化が一番重要なファクターとして隠されており、マザー・ラパーパの意思が色濃く反映されているように見受けられます。それが馬車の形をしていたというのは、このアイテムこそ元々一つの世界だった二つの世界をつなぐ象徴だったのでは…と思うのです。二つの世界をつなぐ乗り物、これが異世界の二人の絆に手繰り寄せられてまほプリチームの手に渡ったからこその奇跡。私はそう解釈しています。

まあ、前回で最終回にしてしまえば、こんな無理矢理な解釈をするまでもなかったとは思うのですがね…

 

最後の校長先生の後ろにいた影について

最初は漠然とリアンと考えていましたが、よくよく考えてみればそれならば姿を見せても良かったはずです。

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あくまでも推測の域ですが、あれはクシィなのでは…という演出でした。

なんで今更…と言う感じですが、考えてみると、今回の話の核であったヤミーは最後にプリキュアダイヤモンドエターナルによって、かなり明確に「浄化」されているんですよね。

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ヤミーは元々ドクロクシーの虫歯(彼は甘いもの好きだった設定がいきなり追加された)が怨念化したものでマホウ界・ナシマホウ界それぞれで暴れた訳ですが、プリキュアの必殺技が打ちのめすためのものではなく、虫歯の治療だったため、暴れることをやめて和解となりました。

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しかし、虫歯を直したという事はもはやヤミーが存在する理由はなく、闇の魔法を作り上げた張本人だったオルーバも消滅、ドクロクシーを縛るものは何もなくなったわけです。

そして、ドクロクシーがいったん退場した回に、彼の魂らしきものがはーちゃんに連れられてどこかに飛んで行ってしまっています。はーちゃん自体が今は命の流れを司っている訳ですし、クシィは元々は善意の人ですから、最後にもう一度マホウ界に戻ってこれた(はーちゃんからの贈り物?)のかな、と解釈しました。

こういう所は明確に描くよりは想像に任せる側面があった方が面白いと思いますし、良い演出だったと思います。ちょっと分かりづらかったけどね。

 

シナリオとしては上手だった

ただ、今話の展開自体は非常に上手でした。

平和が戻ったはずの両世界にヤミーという存在を復活させて一騒動を起こし、見事解決して真の平和を取り戻す。

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そして、幼い子供たちの繋がりを見て、まほプリチームの絆の強さを準えた上で、人々の絆の強さは何も彼女たちだけではなく世界的に普遍であり、例え二つの世界が分かたれていてもこれからの未来は明るいものになるであろうという示唆。

更にイチゴメロンパンを上手に次回作のお菓子好きのプリキュアに絡めて、引き継ぎ&サービス、と展開は一級品でした。

このクオリティを常に出していれば、と悔やまれるほどでした。流石に最終回でしたね。

 

 

全体的な総評は後日にアップしたいと思いますが、やはり1年見続けたものが終わってしまうのは淋しいものですね。

ただ、総評では総合的な見解の元、記事を展開しますが、相当辛いことを書かねばならないと感じています。昨年度のGoプリンセスプリキュアの出来が良過ぎただけに、今作はツラい場面も多かったです。

なんにせよ、来週からは新作「キラキラプリキュアアラモード」がスタートします。以前に述べたように複数のモチーフをキャラクターに盛り込んでいたり、あまりに戦闘とは関係のないお菓子がテーマだったり、今の段階ではあまりいいイメージはありません。が、プリキュアシリーズはそこら辺がどうひっくり返るか分からないので、まずは前半を見てみて判断でしょうか。

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引き継ぎエンドバンクでいきなり上から現れてキュアミラクルに頭突き(正確にはアゴ突きw)かましてみたり、見た感じだとキュアホイップはドジッ娘な感じでしょうか? 少しみゆきっぽいイメージがありますね。色んな意味でサプライズを期待したいです。

 

今週のまほプリを一言で表現

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最後の最後に新バンク入れるあたりシリーズ通して変身シーンに気合入れていたのは良ーく分かったプリキュアだった( ´艸`)

 

それでは最後のキュアップ・ラパパ!

【アニメ】魔法つかいプリキュア!第49話「さよなら…魔法つかい!奇跡の魔法よ、もう一度!」感想

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このあとすぐがついに地球を飛び出してしまった…

 

最終回一歩手前だった今回、今までのプリキュアシリーズとしては珍しく、あっさりラスボスとの決着は付いてしまいました。

というのも、この魔法つかいプリキュアという作品のエピローグの核はあくまでも二つの世界との関係性にあるからの様ですね。これに関しては最終回に期待でしょうか。正直、今までになかったパターンなので。

 

先週の最後でとうとうダイヤモンドとエメラルドのグミ精霊がミトメールが発動、全ての精霊が揃いレインボーキャリッジの力が解放されました。

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少し意外だったのは、キュアハート・パルテノンモードやエターナルラブリーなどに代表される過去作品における対最終ボス用のファイナルモードにはならなかった点でしょうか。

結局、レインボーキャリッジの真の能力は明確には分かりずらかったのですが、画面から見た感じでは

  • キュアミラクルキュアマジカルの4つのモードをその場に応じてすぐさま使いこなせる(ついでに個々の能力の上昇)
  • キュアフェリーチェの完全覚醒(恐らくはマザー・ラパーパの力の上乗せ)
  • キュアフェリーチェ、完全にマザー・ラパーパ化

といった所でしょうか。

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キュアミラクル・マジカルのパワーアップはどちらかというとおまけ程度の印象で、やはりキュアフェリーチェの内なるマザー・ラパーパの封印を解除するアイテムという感じでした。

ラスボスのデウスマストに対して縦横無尽にモードをチェンジしながら戦うキュアミラクル・マジカルに、かつての聖戦を彷彿とさせるデウスマストを押さえるマザー・ラパーパの姿をしたキュアフェリーチェ。大変見ごたえのあるバトルではありましたが…

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やっぱり圧勝しちゃうんだ(;゚Д゚)

今作品の戦闘シーンは全体的に危なげなかったですねえ。これを物足りないと取るか、安定感があったと取るかは難しい所ですが。

ただ、最後にデウスマストにとどめを刺した最後の台詞が「混沌よ、あっちにいきなさい!」(プリキュア初変身時に二人が言った台詞)だったのはムネアツでした。

 

デウスマストが滅びた事により、キャシーさんが示唆したマホウ界とナシマホウ界の別離の時がやってきます。

はーちゃんはこの戦いによってバランスの崩れた二つの世界の状態をマザー・ラパーパの力を以て修繕するため彼方に去り、みらいとリコの間にも別れがやってきました。いつか再び会いまみえる事を夢見て、徐々に二人の距離が開いていき…

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そして、ナシマホウ界へと戻る帰途でみらいとモフルンとの絆が語られ、そしてモフルンも…あ、スンマセン…ここ、本当にちょっと涙ぐんだ。ここら辺をきっちり描いたのは好印象でした。

 

時は移ろい、みらいは大学生に成長していました。

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動かなくなったモフルンが置かれているシーンは、なんかロマンシングサガ2コッペリアをイメージしてしまいました。

マホウ界からの脅威も去り、プリキュアになる事もなく、のんびりした時間が流れている、でもやはりリコやはーちゃんに会えない寂しさから夜の街に飛び出すみらい。

そして誰もいない公園の中で、キュアップ・ラパパ!を唱えるものの何も起こらない…

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それもそのはずで、マホウ界が遠くに離れてしまった今、みらいに魔法を使う力はありませんし、魔法の杖も別離のシーンで手離してしまっています。それでも、泣きながら呪文の詠唱をやめないみらいにはグッときましたね。この娘の最大の能力はそのひたむきさだったのでしょうね。*1

そして、その名前を冠したプリキュアの呪文が起こしたんですね…奇跡(ミラクル)を。

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突如として発動する魔法、その力で空を駆けた未来の目の前にカタツムリニアに乗った補習組やチクルン、そして少し大人びたリコと昔のままの姿のはーちゃんが空から登場。

再会に驚くみらい、といった所で今回は幕となりました。

 

今回は感想と言うよりあらすじ紹介みたいな内容になりました。それぐらいしんみりしたシナリオであり、あまり書く事がないんですわ。なんか、一々考察を入れてしまうのも野暮と言うか…

 

来週は後日談(マホウ界編)という感じに予告では見受けられましたが、欲を言えば、なぜ、再びマホウ界とナシマホウ界に接点が出来たのか、これは永続的なのか、もしくは一時的なものなのか、(あえて)奇跡と言う一言で片づけないエピローグを見せてほしいですね。

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というか、ヤモーさん、完全復活しているんですけど!? ただ、表情見るにコミカルっぽい感じなので、さすがにここで酷く悪どい事はしないと信じたいですが…

 

今週のまほプリを一言で表現

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人気がないとはいえ、夜中の公園で大学生が大声で叫ぶのは事案発生になるので控えた方がいいと思うのΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

 

来週もキュアップ・ラパパ!

*1:個人的に思うのは歴代ピンクヒロインは各々がテーマと言うか突出した強さがあると思う。みゆきの精神のタフさ、マナの博愛性、めぐみの慈愛など、どこかしらに個性的な特徴があった。

【アニメ】魔法つかいプリキュア!第48話「終わりなき混沌!デウスマストの世界!!」感想

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あー、物語もいよいよ佳境に入り、このあとすぐでおちゃらける雰囲気ではなくなってまいりましたが…

 

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とか思っていたらお互いのほっぺをつねって痛がるギャグが炸裂するわけですが( ´艸`)

 

しかし、今回は…とにかく濃ゆい回でしたね。

前回の予告通り、デウスマストが完全復活してナシマホウ界とマホウ界が融合、そして、それが常識となる様に世界観そのものが書き換わっている…という改変が行われました。

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この改変はもちろん、デウスマストの力という事になるのですが、デウスマストの目的そのものだったという事実が明かされました。つまり、大いなる混沌=元々一つだった世界を再び混ぜ合わせる、だったのですね。

考えてみると、今回のデススマストやその眷属たちは、地球を支配するとか破壊する、みたいな事は作中一回も言ってはいません。眷属たちはデウスマスト復活に注力していただけ(その際にまほプリチームが邪魔だったに過ぎない)ですし、デウスマスト本人は喋りませんでしたしね。

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かと言って、デウスマストが悪ではないか、と言えばそんなことはなく、眷属たちは封印を破るためにマホウ界・ナシマホウ界双方で暴れまくったわけですし、大いなる混沌がなされたとは言っても、住人たちの意識を勝手に書き換えているわ、世界そのものをないまぜにしているわ、でロクな事になっていません。もっとも、後述しますがこれはマザー・ラパーパの影響もあるようで、もしデウスマストが思う通りに両界を混ぜ合わせたならばとんでもない事態になっているのは容易に想像がつきます。

まほプリチームの三人のみリンクルストーンのグミ精霊の力で守護されていたようで、意識レベルでの改変を受けずに済みましたが、もしまほプリチームが相談も含めて魔法学校に向かっていなければ校長先生すら改変状態だった程で、危うく両界は闇に飲まれる所でした。

そして、敵サイドも眷属たちとはデウスマストの一部であった事が判明。要するに元々眷属たち全てが集まる事でデウスマストそのものになる、という感じだったようです。

逆から言えば太陽に封じられたデウスマストは亡骸のようなものだったとも取れる訳で、そうなると、マザー・ラパーパの大樹と似たような状態だったのかもしれませんね。

そう言えば、混沌世界のバランスがギリギリのところで保たれていたのは、マザー・ラパーパの意思がデウスマストの力を押さえているからだ、という設定も敵サイド、及びはーちゃんの口から語られました。

大樹がマザー・ラパーパの亡骸…というか墓標のようなものだったのは過去のエピソードで語られましたが、考えてみると、みらいに魔法の杖を授けたのは大樹ですし、リンクルスマホンからちびはーちゃんが誕生したのも魔法図書館から大樹の場所にワープした矢先でした。

つまり、マザー・ラパーパの意思はしっかり残っており、粛々とデウスマスト復活に対する下準備をしていたとも考えられますね。むしろ、デウスマストとの戦いと言う点においては魔法界の住人であったリコの方がイレギュラーだった…というのは興味深い。

 

そして、校長先生と協議をした上で、デウスマストとの決戦を決意したまほプリチームですが、そこで衝撃の事実を知らされます。

即ち、一度混沌となり融合された世界はデウスマストを倒すことによってその反発力で引き離されてしまい、おそらくは双方行き来が出来ない程遠いどこかに弾き飛ばされてしまうだろう、というものです。

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一瞬躊躇するまほプリチームでしたが、むしろこの場面であまり動揺していなかったのが印象的でした。特にみらいはそれでもデウスマストを倒す事の方が優先だ、という旨の発言をしており、戦士としては非常に冷静な判断を下しているように見えますが、今までの行動・言動を考えると「?」な感じもしましたね。みらいって、仲間とのつながりにはこだわりを持っている感じだったので。

もちろん、最終決戦に臨む際にキュアミラクル「世界が一緒になった時、実はちょっと嬉しかった」と発言しており(その直後に「(皆の意識を改変してまで世界を融合させたことを受けて)自分は自分であって、それは他の関わった人との思い出や友情があるからこそである。こんな横暴なやり方は許されない」という趣旨の発言もしている)、苦渋の決断だったのは分かるのですが、もう少し心情を描いてほしかったかな、とは思いましたね。まあ、戦士としては優秀ですが、ね。

 

眷属込みの最終形態デウスマストに対して、ついに最後になるであろう通常モードの変身はやはりダイヤモードでした。フルバンクでしたしね。

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そして、万感の思いを込めて戦う姿を見ていたダイヤとエメラルドのグミ精霊がついにミトメール、レインボーキャリッジが完成した…と言う所で幕となりました。

 

来週は、予告の感じを察するにデウスマストとの戦闘そのものは決着しそうな雰囲気ですね。

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そして、動かなくなったモフルン!?

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エンドカードでは最後に一人残されているみらいが描かれました。やはり別れの話になるかねえ…

もし、マホウ界・ナシマホウ界が二度と交わる事がないほど遠くに分かれるというならば、ナシマホウ界では完全に魔法との縁が切れてしまう訳で、元々魔法の力によって誕生したモフルンがただのぬいぐるみに戻ってしまうのは当然なんですよね。

そして、それと同時にみらいとリコ(はーちゃんは…どうなるんだろう)は言うに及ばず、勝木さんらと補習組、校長先生とかの子さん、他にも身を隠してナシマホウ界に滞在していたマホウ界の住人たちとも永遠の別れが訪れてしまいます。

どういう結末を迎えるのか…なんにせよ残りはあと2回です。個人的には最後の奇跡(ミラクル)を、その名を与えられたプリキュアに期待したいですね。

 

今週のまほプリを一言で表現

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世界や地球のピンチになるとなぜかいつもその中心地になるのが日本と言う国なのです(笑)。

 

来週もキュアップ・ラパパ!